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『百獣戦隊ガオレンジャー』感想10

◆Quest11「父親上京。」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:武上純希
ライオンの腰痛を治すには前回入手したキノコから生まれるガオの卵が必要で、しばらく時間が必要……とガオマッスル継続の理由付け。そんな中、ホワイトの父親が上京してくる事になり、通っている武道の専門学校を休学中のホワイトは、それがバレるとまずいと、身の回りの荷物を持ってアパートに一時帰宅する事に。
基本、ガオズロックで各地を飛び回るというのをやりたかったのでしょうが(これ自体は良いと思う)、「戦士になるつもりなら、今までの名前を捨てろ」に関しては、すっかりガタガタに(^^;
もはや、黄色が変な事言い出さなければ……レベル。
これ実はみんな、黄色の居ない所では学校生活の思い出を話したり、プライベートなメアドの交換とかしているのではないか。
「ヒーローになる事」=「社会を捨てる事」という基本設定はテーマとして真っ正面からやってくれれば面白い要素があったと思うので、腰砕けになってしまったのは残念です。
ボーカル曲(本人歌唱?)をバックに、アパートを片付けたり私物を並べ直して部屋に生活感を出そうとするホワイトの姿がしばらく描かれ、途中でカメラを「あー!」と布で覆い隠すという、謎のアイドルPV風演出。
渡辺監督か? と思ったら、渡辺監督でした(笑)
父の到着を待つホワイトだったが、シュテン肝煎りの武者人形オルグが出現してしまい、すれ違い。アパート近くでぶつかり合う闘気を感じたタイガー父は物陰からオルグガオレンジャーの戦いを目にし、ホワイトの構えに成長した娘の姿を感じ取る。テーマ曲をBGMにホワイトは白刃取りから刀破壊を決めると、ステッキ個人技を炸裂させ、破邪百獣剣で邪気退散。
巨大化した武者人形にはマッスルも苦戦するが、合体から外されがちなタイガーが援護攻撃に入り、マッスルアンカーからラリアットで成敗。パワー系のマッスルに合わせたのでしょうが、武器がアンカー(錨)というのは、デザイン的に面白く、いい感じ。
飛行機の時間で父は帰ってしまい、久しぶりの再会はかなわなかったホワイトだが、残された手紙に、父の想いを感じ取るのであった……て、上京して弾けて名乗っていた「麗しの白虎」が親バレしたぁっ?!(悲鳴)
ようやくの本格的な白回。遅くなったからという事か、ボーカル2曲を入れ、酷いギャグ無し、男達の存在は終始ノイズ扱いという、非常に真っ当なヒロイン(※打撃系)エピソード。
色々と疑問のあった素性も、鹿児島から上京中の武道娘(たぶん母親は既に亡い)という事で、純粋いい子路線、恋に恋するメルヘン脳、ブルーより年下に見えるが教団に拉致されていて大丈夫なのか、自称・麗しの白虎、などがある程度、納得の出来る範囲に収まりました。
血と汗と涙で塗り固められた鹿児島の道場から単身上京してきたなら、少しぐらい弾けても仕方ない、仕方ない……。
質実剛健薩摩隼人の武道家、というタイガー父は雰囲気の出た好キャスティングで、最後に出会ってバタバタして終わるのではなく、互いを思いやる手紙のやり取りに留め、そこから地球を守る戦士としての決意を窺わせるというラストカットなど、父娘の物語としては、悪くない出来。だけに、「戦士」としての基本設定が有耶無耶になっているのが残念(^^;
結論:なにもかも黄色が悪い
そういえば後の『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008)の、ゴーオンイエローも九州出身(何県かは忘れた)でしたが、某名古屋を愛する脚本家みたいに、武上さんは九州に何か思い入れがあるのか……と思ったら、鹿児島県出身でした。女優さんは2人とも九州出身では無かったので、概ね武上さんの陰謀の模様です。
まあ参加していない『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003)に福岡出身アバレイエローが居たので、東映上層部の陰謀という可能性もありますが。
……そういえばダイナイエローは熊本出身だし、キレンジャー桜島愛好家)もたぶん九州出身だし、行ける、九州戦隊! というかこれはつまり、一種のキレンジャーネタなのか。


◆Quest12「本物はどっち!?」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:武上純希
見所は、「お使いクエスト面倒くさいよ!」と口に出してしまう赤。
そして黄色から、「だったらおまえが治せよへっぽこ獣医」とツッコミを受けて心に闇が生じる。
ガオの卵が誕生するが、ライオンの治療に必要なのは卵の中から生まれるガオの心臓である、とまだまだ引っ張るマッスルタイム。卵を孵化させるのに必要なガオソウルを求めて、ガオレンジャーとテトムは黒羽の谷へ向かうが、それを阻止するべくシュテンはツエツエ達を卵の破壊に向かわせるのであった。
他人の姿をコピーする能力を持ったコピーオルグが登場し、イエローをコピー。オルグの能力を知ってお互いが本物かどうか疑心暗鬼に陥るガオレンジャー……前半思わせぶりに5人を分断するのですが、それが特に活かされるわけではなく、偽物ネタとしてはこれといった所のない出来。どちらかというと後半、ガオレンジャーをコピーして生まれたコピー戦隊コピーレンジャーvsガオレンジャー、の戦いが中心。
同等の力を持つコピーレンジャーに苦戦する5人だが、気合いで大逆転。それぞれ個人武器の必殺技を発動させ、邪悪なコピーレンジャーを撃破。と、今作では扱いの悪かった個人武器に、ようやくスポット。
巨大化したコピーオルグにマッスルが苦戦するもゾウとキリンを召喚し、これはマッスルの腕にゾウとキリンをくっつけるのか?! と思ったら、ごく普通に動物状態のまま援護攻撃を仕掛けるので、物量は正義。
コピーオルグを倒したガオレンジャーは無事にガオの心臓を手に入れる……が、それですぐにライオンが治るわけではなく、今度は心臓から生まれる存在を待たなくてはいけないのだった……と、ひたすら引っ張るマッスルタイムで、お使いクエストはまだ続く。次回、シュテン様動く。