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『特命戦隊ゴーバスターズ』感想20

……なんか、『プリキュア』と『ゴーバス』の波が交互に来るのですが、もう少し一定ペースで進める努力をしたいです、ハイ(^^;
◆Mission23「意志を継ぐ者」◆ (監督:加藤弘之 脚本:小林靖子
ヨーコ、17歳のバースデー。花束を持ってきたり、いつも以上にテンション高かったり、妙にヨーコに優しいマサト。実はメガゾードのテストパイロットだったヨーコ母と、メガゾードの開発者であったマサトは親しい関係の同僚で、回想シーンのなんやかやを見る限り、マサトはヨーコ母に好意を抱いていたのである。
と言ってもまあ、そこは明言はされないのですが、ヨーコ母の事を思い出して、いつもと違った様子でときめき回想モードに入っているマサトの描写を見る限り、まずそう見て良さそう(後々、物語としてはもうちょっと生臭くない感じの所でまとめられてしまうかもしれませんが)。
なお離婚か死別かはわかりませんが、ヨーコ母はシングルマザーとしてヨーコを育てていたと最後に言及され、人妻にときめいていたとかではなく安心したよ先輩!
黒りんはこの辺り知っていそうなのにヨーコに黙っている辺り、男の友情と武士の情けを感じます。
エスケイプの作った磁石ノイドが街で暴れ、磁極を与えられた人や物がくっついてしまう。ヒロムとニック、リュウジとJがそれぞれくっついて戦力外になってしまい、マサトとヨーコが二人で磁石ノイドに立ち向かう事に。母親と反発し合う磁極をつけられてしまった子供を助けたヨーコがその面倒を見る姿に、ヨーコ母を思い出し、焼けぼっくいに火がついてしまうマサト。その想いから過剰にヨーコを守ろうとするマサトだが、ヨーコはそんなマサトに自分の力を見せ、マサトはたとえ覚えていなくても、ヨーコの中に確かに母から受け継いだ心が宿っている事を知るのであった。
と、これまで飄々としていたマサトが空回り気味になるという人間的なブレの部分が描かれるとともに、頻繁に通常空間へやってくると良い影響が無い事、アバターのマサトのダメージは亜空間のマサト本体にもダメージを与える事、マサトのアバターに時折生じるノイズ、など、マサト周りで不穏な伏線を幾つか。
合わせてヨーコ母子を補強するエピソードなのですが、反発する母子が結構な勢いで吹き飛んだ所で、ヨーコが子供の方しか助けていないので、お母さんぐしゃあぁぁぁぁじゃないのかとか、ヨーコとマサトにタッグを組ませる都合でヒロム達を退場させるくだりが強引で、必要以上にヒロム達が間抜けになってしまった上に、本気の戦力外でメガゾードの強奪を見ているしかない、という致命的なピンチとバランスが悪いなど、個々の要素の練り具合が今ひとつ。
合わせてアクションのギミックとして用意された、開発途中でスーツに対応していない為に生身の上からしか装着できないけどスーツより部分的な防御力を高めるプロテクター、というのが話の都合丸出しすぎ。せめて映像で格好良ければ良かったのですが、絵的に格好悪い上に演出としても盛り上がらず、トドメにヨーコの衣装と、プロテクターで防御力を上げる作戦の食い合わせが悪すぎるなど、色々グダグダ。
加藤監督はこの時期だとまだ、細かい所まで心配りが足りてない感じが強い。
(先輩……まだ俺達に隠してる事があるんじゃ……)
(おまえは何を背負って亜空間から戻ってきた、陣)
そしてリュウジと黒木は、マサトが秘密にしている何かを少しずつ感じ取るのであった……。
ところでここしばらく、EDが映画宣伝バージョンなのですが、なぜ、カエルなのか。


◆Mission24「トレビアンな夏祭り」◆ (監督:加藤弘之 脚本:毛利亘宏)
ヒロム、やっぱり年上の女性に弱かった。
珍しく非番の日に出かけたヒロムは、森ヶ岡サマーフェスティバルの会場で、中学時代に所属していた大道芸部の仲間と一緒に大道芸の練習に励んでいた。ヒロムの私生活に興味津々で、職場の制服のままステージ上に姿を見せたリュウジとヨーコ、ヒロムに外に押し出される。
「なんか……怒ってる?」
「怒ってるわけじゃない」
怒ってもいいと思います。
「ただ、ここにその格好で来られると困るんだよ」
「それって……正体を知られたくないって事?」
……ヨーコちゃんはともかく、リュウさんまでちょっと非常識に過ぎないか(^^;
まあリュウさんも、なんだかんだ高校生の頃から特命部に軟禁生活だったようなので、社会的常識に欠ける所があるのかもしれません。特命部云々を除いても、オフに遊びに行った先に奇抜な制服でやってきて職場のノリで空気読む気のない同僚って部署異動を願い出るレベルの嫌がらせ。
なおニックの存在はお友達に普通に受け入れられているので、恐らく、凄い研究者だった父親が残した変なロボット、みたいな扱いで中学時代からパシリ扱い。
一方、浴衣姿のもんでゅー男爵は、神社の境内に出没していた。
(――あんたも馬鹿ね。パパを喜ばせておけば、後は好き勝手できるのに)
「……確かに。それでは私は私なりのやり方で、人々を苦しませエネトロンを奪い取る。両方やってみせましょう」
幸いリストラを逃れたエンターは、エスケイプの言葉に悪のプライドを刺激されたのか、綿菓子マシンからワタアメロイドを作り出し、夏祭りの屋台から次々とエネトロンを奪っていく。
「トレビアン。エネトロンが無くなって人間が悲しむ場所。それが、夏祭りです」
……あれ、エンターさん、もしかしなくても、思ったより心に深い傷を負ってますか。
お客様ー、お客様の中に、メンタルケアを担当してくれる美人のお姉様はいらっしゃいませんかーーーッ?!
「あいつらの狙いは、夏祭りみたいだな。ま確かに、エネトロンを効率よく集めるには、丁度いいかぁ」
適当な事を言って悪の幹部をフォローする陣マサトであった。
ひとまずエンターと綿飴を退けたゴーバスターズであったが、続けて夏祭り会場を狙ってくるに違いない。近隣で行われている夏祭りは二つ。一方には陣とJが向かい、リュウジとヨーコはヒロムの居る森ヶ岡サマーフェスティバルへと向かう。普段と違い、私情を優先し、祭りを中止にしたくないと二人に語るヒロム。
「先生に恩があるんです」
中学時代、いずれ特命部の一員になる日の事しか考えず、周囲と壁を作り読書や訓練にのみ没頭していたヒロムを強引に部活に連れて行き、仲間と何かをやる事の楽しさ、自分の努力が人々に笑顔をもたらす喜びを教え、ヒロムの人格矯正に一役買ったのが、大道芸部の顧問・設楽先生であった。
「忘れないでね。どんな事でも、一人じゃ出来ないの。一人で出来る事って、とっても少ないのよ」
…………ごめん先生、7話ぐらいまで 忘 れ て た !
そんな設楽先生が、日本の大道芸を海外に広めたいと日本を離れる事になり、サマーフェスティバルにおける元大道芸部の講演は、先生の送別会を兼ねた大切なものなのだった。
「だから、今日はどうしても中止したくないんです」
「……私達も先生に、感謝しなきゃね」
「え?」
「だって、中学時代のヒロムは、今より酷かったって事でしょ」
3人はそれとなく祭りの警護にあたり、そこへ現れた綿飴を会場から引き離して戦闘開始するが、メガゾードが会場の近くに転送されてしまう。レッドバスターは大切な写真を取りに会場に戻った先生を助けると、金色カブトムシと合流してメガゾードを撃破。青と黄は綿飴を合体必殺技で叩き切り、もんでゅー男爵の、ドキッ☆浴衣だらけの夏祭りチラリと見えるサラシがセクシー大作戦、は失敗に終わるのであった。いやエンターさんは、サラシちらりとか、股引ちらりとか、やってくれませんでしたが!
前回のマサトに続き、ヒロムの人間として柔らかい部分に触れるエピソードでしたが、先生が命がけで取りに戻った部活で撮った写真、というのがこれといって広がらず、さして盛り上がらないまま終わってしまいました。そこで事前に伏線を仕掛けて、物語の中の別の要素と連動させて意味を多重に持たせるなどする事で、もう一跳ねが生まれるのですけど。
あと細かい所では、日本の大道芸を海外に広めたい先生の送別講演で、部員が練習していた演目に日本の大道芸が見当たらないとか、ドラマと繋がる箇所だけに、もう少しディテールを詰めて欲しかった所です。
及第点ではあるけど物足りない、そんな1本。
次回、適当な使い方が気になっていた「アバター」に触れてくれるようで、巧く転がってくれる事に期待。