◆忍びの24「夏休みスペシャル 夏だ!西洋妖怪ぞくぞく来日!」◆ (監督:竹本昇 脚本:下山健人)
まだまだ娘離れが出来ない旋風父さんが家族サービスにかこつけて風花と遊びに行きたがるが、「忍者資料館へ行こう」と言って引かれてしまった所に、「遊園地、遊園地」と即座に助言する凪、やはり紳士レベルがちょっぴり高い。
…………他のメンバーに皆無という説もありますが。
遊園地に着くやいなや最初の選択肢を間違えてしまう旋風父さんに向けてガイドブックを手渡し、
「風花ちゃんの好きそうなアトラクションに、印つけといたから」
と助け船を出す凪、この男、デキる…………!
残り3人は前回と合わせ技で、もはや屑鉄置き場でも引き取り手が見つかりません。
その頃、牙鬼軍団の気が利く小姓は、有明の方が呼び寄せた西洋からの助っ人妖怪軍団の一員、フランケンを観光案内していた。適度に名所を回った所で、九衛門はフランケンをニンニンジャー達が遊ぶ遊園地へと誘導し、自分以外の機械が目立つのを許せないフランケンは、遊園地のアトラクションをストップ光線で次々と停止させてしまう。
この騒動に居合わせたニンニンジャーは、旋風と風花には夏休みを満喫してもらおう、と5人でフランケンに挑む事に。
西洋妖怪一番手に対してキンジがちゃんと「フランケンシュタインの怪物」と言っているのですが、当の本人が「フランケン」と名乗っており、台無しに(笑) まあ、カテゴリが妖怪の時点で、フランケンシュタインの怪物という概念が妖怪化した存在なのでしょうが。
ちなみに旋風父さんが娘と遊びたいだけなので特別気を遣う必然性は実のところあまり無いのですが、凪の口にした「忍法・助け船の術」に乗っかった手前、全員が引くに引けなくなっている感じ(笑) まあその辺りは、夏休みスペシャル、という事であまりこだわらずに全国のお父さんに代わって旋風父さんが家族の絆を深めるという展開。
なお、男親として、図体ばかりでかくなって特に可愛くない息子の方は割とどうでもいい、というリアル。
焼き肉屋で昼休憩中の風花と旋風を誤魔化す為に霞も戦線を離れ、フランケンに苦戦する紳士見習いと男の屑鉄トリオ。ニンニンジャーの撃破よりも観光を優先しようとするフランケンの気を引くために九衛門がガシャドクロを召喚し、それに挑んだ青と金は、禁断の欧米合体・バイソンキングドラゴを発動……するが、フランケンのストップ光線を浴びてあっという間にただの置物に。
欧米コンビの株価が、全欧米人に謝れレベルで底抜けに下降していきます。
霞が戦線復帰して、ガシャドクロはシノビ丸がドラゴンソードを用いて撃破。ストップ光線は超絶アカが耐えている間に黄が忍術で反射して打ち破り、前回と同じく、赤・桃・黄の連携必殺技でフランケンはわっしょい。巨大化したフランケンはシュリケンジン覇王で滅殺し、メンバーが1人ぐらい足りなくても平気で最強必殺技が放てる事が判明してしまうのであった。
普段から割とアカニンジャー1人で何とかなってしまう傾向がありますが、これだけ力強く、全員揃っていなくても大して戦闘力が落ちない戦隊も珍しいかもしれません(笑)
来日の時期があまりに悪く、恐らく本人もどうしてやられたのかわからないまま、夏の勢いで爆死してしまったフランケン(そして手裏剣にもならない)ですが、スピード感のある展開に、次々と繰り出されるロボットのいつもと違うサービスアクション、と閑話休題バラエティ回としては割と面白かったです。
――ところでお父さん、愛娘の好みを完璧に把握している、一つ屋根の下で同居中の年下男子には、発信器と遠隔操作式の自爆スイッチを取り付けておいた方が良いと思います。
自爆は最後の武器だ!(かちっ)
案の定出オチ展開になった西洋妖怪トリオですが、
前回:凪×霞回。欧米コンビは役立たず。
今回:風花×旋風回かと思ったら、実質的に凪×旋風回。天晴と霞にも見せ場有り。欧米コンビはネタ要員。
と来て、予告の様子だと、
次回:風花×天晴回。欧米コンビはまたもネタ要員の予感。
で何だかキャラクターの扱いのバランスが悪いので、夏休みスペシャルの終盤は、夏のバラエティショーだと思って油断していたらメタルダーとゴッドネロスが出会ってしまう的な急展開がオオカミ男編で欧米コンビを待ち受けていたりするのかどうか。……まあ特に何事もなく、トリオを倒したら最後に怪物ランドのプリンスが現れる可能性もありますが。
★おまけ:
■〔『手裏剣戦隊ニンニンジャー』ガシャドクロを召喚する妖シュリケンが登場/ファミ通.COM〕
潘めぐみさん、中尾隆聖さん、三石琴乃さん演じる牙鬼軍団のセリフを収録が、蛾眉さんは……?!