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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第26話

先週分。
◆忍びの26「夏休みスペシャル 夏だ!ラストニンジャレース中間発表!」◆ (監督:加藤弘之 脚本:毛利亘宏)
見所は、割と普通に伊賀崎家の忍者屋敷に辿り着いてしまう妖怪マタネコ。
……あ、あれ、結界とかありませんでしたっけ??(^^;
予告で妖怪の着ぐるみが使い回しだったので何となくそんな予感はしていましたが、「ラストニンジャレース中間発表」という形を取っての総集編風味&浴衣スペシャル。
ところがテンション高く司会する好天は実は変化したマタネコで……と、物凄く普通に屋敷の内部に入り込まれていますが、それでいいのか(^^;
忍者屋敷の場所を探ろうとした挙げ句に敢えなく爆死した傘の妖怪が居たような記憶があるのですが……て、毛利さん脚本回だ(笑)
ランキング形式で発表された順位は、上から順に、風花・凪・霞・キンジ・八雲・天晴。
この結果にキンジと八雲は凪に凄み、霞は風花に目の笑っていない笑顔を向けるが……いい加減なランキングで不和を起こして仲間割れを目論むマタネコの思惑とは裏腹に、通常営業です。
沈み込むかと思われた天晴も勿論そんな繊細な神経は持ち合わせておらず、「初心に返って鍛え直せ、て言ってるんだ」とかえって熱く燃え上がってしまい、マタネコは身内でポイントを奪い合うクイズに舞台をチェンジ。
全員が浴衣に着替えてのまさかの『笑点』パロディ(日曜夕方も、見てくれよな!)で、山○くん役の旋風父さんが、かつてなくノリノリ。
かくしてBパートはクイズと過去映像を交えて進み、八雲がこれまで言った「EASYだな」の回数を覚えている凪、かなり変態。……それはデータというかストーキングというか、後々何かの取引材料に使おうという、復讐日記の類いでは。
八雲が落とされに落とされまくるクイズ合戦の末、霞が本物の好天を連れてきて、正体を曝すマタネコ(なお、キンジだけ出題出来なかった)。
「せっかくお前達を仲間割れさせてやっつけるつもりだったのに」と逃げ出すマタネコですが、ニンニンジャーは血で血を洗い両手両足を引っ張って身内を泥沼に蹴落とそうとする戦隊なので、作戦に根本的な問題があったと思います(笑)
一応下調べの上で、デキると思っているメンバーを落として精神的ショックを与えようという作戦だったようですが(しかし霞を3位に置かざるを得ない所に何やら感じる苦しさ)、むしろ八雲を1位にして調子づかせる方がメンバーの亀裂という点では有効だったと思います!
マタネコを追い詰めるニンニンジャーだが、拾った小槌で発動した、妖術・肥大販促の術により超絶アカがまさかの巨大化。『ウルトラ○ンX』が始まったタイミングで、攻撃的なネタを打ち込んできました(笑)
超絶アカはシノビ丸と協力し、小槌で自ら巨大化したマタネコを撃破。マタネコは「またそっくりな奴が来るぞ」と、不吉な言葉を残して手裏剣へと戻り、九衛門は落とした小槌を取り戻すのであった。
ラストニンジャへの道はまだまだ横一線、再び修行に打ち込んでいくニンニンジャーだが、残る西洋妖怪・狼男の存在に、キンジは独り思いを巡らせる――。
「まだスタートラインに立てぬ者もおるか……」
という好天の台詞は、良い引きでした。
次回、キンジは過去を乗り越える事が出来るのか、というか、因縁を夏休みの内に片付けられてしまうのか。出オチ感満載の西洋妖怪軍団、最後の砦は物語をシリアスに出来るのか!?
夏休みスペシャルの更に閑話休題でしたが、回想映像のチョイスも良く、『笑点』パロディに活き活きとする好天と旋風も輝き、楽しいバラエティ編でした。蛾眉さんを倒した乱舞・忍烈斬はやはり格好いいのですが、もう超絶してしまったので二度と出番は無いのか……。
一つだけ気になったのは、ランキング&クイズで泥沼の更に底が抜ける所までひたすら蹴落とされた八雲が、クライマックスバトルでも特に活躍しなかった事。マタネコの正体は困った時の邪悪策士で解決してしまいましたし、さすがにここまで落としたら、八雲に少し活躍の場を与えて欲しかったです。最近ちょっと、八雲に関しては公式がネタ化しすぎている感がありますが、あまりやりすぎると笑えなくなるので、適度なバランスを配慮してほしい所(^^;
発音ネタの頃からその節はありましたが、八雲は完全にホージーさん(『特捜戦隊デカレンジャー』)2号機の道を歩んでいますけれど、ホージーさんは………………えー……んー……あまり変わらない気もしてきましたが……あー、そうだほら、ホージーさんには、生暖かい目で見守ってくれる同僚とか、同じフォルダ内の相棒とか居たから!
八雲の周囲には、敵しかいない。信頼できるのは、カーリーだけ……(涙)