長谷川裕一による、宇宙世紀ガンダムへのオマージュ&アンサーとなっている今作、この11巻でもニヤリとさせるアイデアを持ち込みつつ、そこに長谷川裕一らしいロボット/ヒーローイズムを結集。ようやく某大尉が出てきたのは非常に嬉しかったです。
そして初期の巻で提示されていたSF的要素がこのクライマックスに繋がってくる、というのもまた長谷川裕一らしい所。
ロボットアニメと特撮ヒーローとセンス・オブ・ワンダーを融合して、マンガという表現に落とし込める、長谷川裕一の特性が良く出ています。……年々、絵が粗くなっている感じなのは気になりますが(^^;
この流れだと、次巻で完結でしょうか。死亡フラグを積んでいるキャラが順調に退場していく中、果たしてジャックは生き残る事が出来るのか! 物語の着地点を、どこに持っていくのかも楽しみ。
スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATX Vol.7 (電撃コミックス)
- 作者: 八房龍之助,寺田貴信,SRプロデュースチーム
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: コミック
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かつてない厚さで驚きましたが、第一章完結という事にしてサブタイトル変えて巻数仕切り直して後半戦に突入するという事だそうで(何故?)。
相変わらずキャラとメカと台詞が多くて大変そうかつ正直ゴチャッとしているのですが、この人のマンガはホント大判で読みたいなぁ……大判で出し直してくれたらそれも買うよ?! ぐらいに好きな漫画家なのですが。
そしてこのペースで完結まで描くと後何年かかるのか……元々オリジナル作品が好きなので正直オリジナル作品も読みたいのですが、まあ、あまり世間に需要があるタイプのマンガではないのが実に難しい所で。
綺麗な絵(というか線)でグロい物を好んで描く(かつ登場人物の倫理観が大抵歪んでいる)作家なので、個人的には凄く好きだけど他人にはお勧めしにくいのですが、個人的には好きなんですけど。