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『仮面ライダーストロンガー』感想12

◆第18話「怪談 底なし沼」◆ (監督:折田至 脚本:伊上勝
沼のほとりでキャンプする子供達が幽霊に怯え、翌日、引率の先生が沼に潜ろうとすると怪しげな老人が現れて忠告するが、結局潜った先生は奇械人デンキエイに襲われてしまう……所まででOP含めて5分使っており、夏のホラー演出なのですが、さすがに長い(^^;
助けを呼びに行った子供達は茂と出会うが、戻ってくると何故か干上がっている沼。そこに出てきた老人の案内で、子供達は助けた先生を介抱しているという山小屋に向かうが、沼があった筈の場所に出現した怪しげな祭壇を調べていた茂は、鉄鎖に囚われてしまう。全てはタイタンによる、底なし沼で溺死作戦だったのだ!
例の如く例のようにこの罠を力尽くで突破した茂は、倒れている老人を助けるが、その正体はデンキエイ。ストロンガーに変身し、ジャンプ中に「天が呼ぶ!」をやる、変則パターン。
デンキエイはストロンガーの攻撃を受ける度にその電気エネルギーを吸収していき、初めて一般怪人に苦戦したストロンガーは沼の中に逃げ込んだ所を、
「馬鹿め、俺の、電気ショックを受けてみろ!」
と積もり積もったブラックサタン怪人の恨みの篭もった、エイ電気ストリームを受け、今までの因果応報で大爆発!
一方タイタンを追ったユリ子は、戦闘員に憑依された子供達とデンキエイの攻撃を受けて囚われてしまい、シャドウは、今日も暇なので本部で占いをしていた。
「シャドウ。タイタンから報告が入った」
「どうせストロンガーに敗れたのでしょう。カードに出ている」
「デンキエイがストロンガーを殺したとの事だ」
「まさか?!」
凄い勢いで、ただの、働かない人に……!(笑)
その頃、今夜の晩飯を釣りで調達しようとした藤兵衛は沼にぷっかり浮かんでいた茂を拾い、茂がここまでやられるのも珍しいが、藤兵衛が役に立ったのも珍しい。負傷を押して山小屋へ向かい、既にユリ子の姿が無かった事に焦る茂を止める姿には、往年の風格も少しばかり甦っております。
ユリ子の手がかりを求める二人だが、そこへトランプ通信を飛ばしてくるシャドウ。
「城茂、やはり生きていたな。俺は安心したよ。喜ばしい事だ」
「何故だ。俺の死を願う筈のおまえが、どうして喜ぶ?」
「俺の目的が残されているからだ。タイタンごときに手柄を立てられては、俺の立場が無くなる。ついでに囚われたユリ子は、この奥の製材所で処刑寸前だと教えてやろう」
つ・い・で(笑)
茂と藤兵衛はユリ子の救出に急ぎ、ほくそ笑むゼネラル・シャドウ。
「ユリ子の処刑にも失敗すればタイタンめ、さぞかし悔しがる事だろう。ライバルは蹴落とせだ!」
時速300kmオーバーで小物峠を攻めまくるキュアシャドウですが、生け贄の儀式を嫌がるぐらい子供好きなので、子供を利用するタイタンの作戦が許せなかったんですよきっと!(涙)
まあそもそも大首領が余計なレポートをしなければこんな事態は招かなかったのですが、ますます膨れあがる親切だけど無能疑惑。……恐らく本人は巧みなマネジメントをしているつもりなのに、すべからく裏目に転がる……って、まさか、ブラックサタン大首領は、某役立たずさんの親戚か?!(待て)
製材所ではユリ子が電ノコで丸太ごと真っ二つの危機に陥っていたが、それをギリギリで食い止めるストロンガー&藤兵衛。
「あの沼で貴様、くたばらなかったのか!」
「デンキエイ! 俺は最高級の改造人間だという事を忘れていたらしいな!」
……これかなぁ、昔たまたま目にした再放送で聞いてトラウマになった台詞(笑)
もうちょっと別の言い回しだった記憶もあるのですけど。
今回もタックルとストロンガーが連携アクションを見せ、おじさんも結構活躍。製材所の動力電気を盗んでエネルギーを回復したストロンガーは、エイとの電力勝負に押し勝って電キックで撃破するのだった。
「シャドウ! よくも邪魔してくれたな」
「さぁ……何の事かね」
この人、マジ最低だ!(笑)
幹部同士の対立が生まれたと思ったら、情報を流して足を引っ張るという実に安直な方向に行ってしまったシャドウですが、どちらかというと、せこい暗躍はタイタンおじさんの方が似合ったような。今回に限っては被害者になった事で、むしろタイタンの方が堂々として見えて困ります(^^; 果たしてキュアシャドウは、ここ数話で自ら水たまりに落として踏みつけにした誇りとか美学とか戦士らしさとかを取り戻す事が出来るのか!
次回も怪談シリーズで
「そこで、落ち武者幽霊の正体を知った彼らは、四次元の世界へと連れ去られてしまう」
という予告ナレーションが激しく謎ですが、今回蓋を開けたら謎のナレーションままだったので、次回も多分そのままだ!