◇『DimensionW』
イースター島編に入ってからぐっと面白くなり、毎度の引きもいい感じ。
“ヒーロー”さんが人助けをしていたのも、おいしかったです。凄く普通に飛んでいるのが謎ですが。……いやまあ、次元Wパワーなのでしょうけど。
◇『アクティヴレイド』
“立場の違うAさんとBさんでは、同じ情報αを見ても意味も価値も違うし、その情報を知らないCさんに対する説明もAさんとBさんでは当然違ったものになる”
というのを、明確な主人公さえおかず、登場人物(及び組織)全員で執拗かつ徹底的に行って、個々人の持つ情報ブロックが徐々に明かされて行く事で世界全体の姿が見えてくる、という物語構造は面白いと思うのですが、やはりどうにも、脚本の重さに演出がついていっておらず、作画も含めて、バランスが悪いように思えます。
今回でいえばその、作品全体の志向する“情報の持つ属人性”を男女の関係に落とし込んで戯画化しており、意味のないやり取りの中に意味があったりなかったりする、というのを意図的に行っているのですが、映像にすると、一つの事象に順々にコメントをつけていくような形になってしまっており、恐らく、脚本段階で狙った面白さをほぼ表現できていない気がします(^^;
脚本は雑談を意図しているのに、演出で会議になってしまっているというか。
方向性も雰囲気も好きなのですが、回を追うごとに、この頭と体のアンバランスさが増しているのはどうも不安。次回から1クール目の締めに向かって話が大きく動き出しそうな感じなので、勢いがついてくれる事に期待。