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『魔法使いプリキュア』感想・第4話

◆第4話「魔法の授業スタート! ふしぎなちょうちょを探せ!」◆ (脚本:村山功 演出:座古明史)
「補習は全部で6回。毎回テストを行い、一つでも落とせば留年です」
「厳しいなぁ」
「だから補習はさけたかったのよ……」
マジカルさんは本気で、補習回避の為だけに校則ぶっちぎって人間界へ突撃していたのか(笑)
物凄い本末転倒ぶりで、駄目人間ゲージだけがぎゅんぎゅん上昇していきます。
で、校長がリンクルストーンについて設定説明をして、プリキュア続けていればエメラルドに巡り会えるかもしれないと触れるのですが、その為に謎の怪人達に襲われている点については対策や注意があるどころか一切言及なしで、胡散臭い通り越して本格的にタチ悪い。
そもそもリコがエメラルドを求めた動機は「補習を回避したい」なのですが既にそれは破綻しており、それに代わる新たに強力なモチベーションが必要なのですが、それが与えられていません。前回の「立派な魔法使いになりたい」がそのつもりだったのかもしれませんが、リコにとってエメラルドはあくまで、学園生活を円滑に過ごす為のアイテムだった筈なので、そこを一直線に繋げるのは苦しい所。
結果として現状、みらいに魔法を教えるのを餌に魔法世界に居残らせる事でプリキュアを継続させている事になっており、校長、タチ悪いを通り越して、
ド外道。
一応、ドクロ一味は他人の物を盗んだり暴力で言う事を聞かせようとする悪なので、屈せずにプリキュアとして戦うのだ、という正義の動機は用意しているのですが、みらいとリコにとってあくまでプリキュアは“魔法を学ぶついでのやむを得ない自衛手段”でしかなく、2人とも“エメラルドを熱心に求めている”わけでもないのに、言いがかりで悪人に襲われてそれを校長が放置しているという歪んだ構図の為(ドクロ一味も多分、プリキュアを狙わずに他を探した方が早い)、究極的には「運命を呪え」という状況になっているのですが、そこで2人がプリキュアになった運命を受け入れるのでも抗うのでもなく、悪い大人に誤魔化されて運命に流されている、というのはどうも気に掛かる所です(^^;
“日常を脅かす悪が存在し、それと戦う為にプリキュアの力を使う”というフォーマットにしていないのは意図的なパターン破りではあるのでしょうが、“プリキュアである事そのものが悪に襲われる理由”であるにも関わらず、みらいとリコが、自分たちがプリキュアである事、について正面から向き合う姿が描かれていないので、個々の目的と動機付けとプリキュアである事の糸が、こんがらがってしまっています。
もしかしたら第3話がそういう、悪には屈しないし立派な魔法使いになる、という意識確認のエピソードのつもりだったのかもしれませんが、出来が悪くて綺麗にまとまっていなかったのは痛い。
「みらいは、知らない魔法界でも、いろんな事があっても、リコが居たから、頑張れたモフ」
補習授業中、2人の友情について熊から側面支援が入るのですが、そもそも異世界に強引に拉致ってきたのマジカルさんなので、それは当然、責任を取るべきだと思います(笑)
補習課題である紙の蝶を捕まえる為に図書館の奥に入り込んだみらいとリコは、2人が狙われているのを知っている=学園及び関係者に被害が及ぶ可能性を把握している、にも関わらずド外道校長がセキュリティ強化をしている気配が無い為に、またも学園に入り込んだ不審者ことドクロ一味の新たな刺客・カメ将軍とその操るサメ怪獣に襲われるが、考えるんじゃない感じるんだ理論でカウンターを決め、これを撃破。そして封印書庫で手に入れた本から、手のひらサイズの妖精の赤ちゃんが生まれるのであった……で続く。
新キャラとして補習同級生ズ3人が登場し、それぞれの課題がわかりやすく提示されたので、差し詰め今回はリコが“考えすぎて動けなくなる部分”を克服したという事なのでしょうが…………が、えー、リコ、補習が嫌で切羽詰まった末に単独で人間界に突撃する壮絶な爆弾娘なので、むしろ、深呼吸して周りを良く見た方が良いと思うのですが。
マジカルさんの劇中描写は落第生にも関わらず、みらいの対比としていきなり“優等生キャラのお約束”をあてはめているので、どうもちぐはぐになっています(^^;
前作もストーリーが軌道に乗り出したのは第6−7話からでしたが、今回の所は割とぞんざいにそれぞれテストに合格していた同級生トリオの存在が、うまく活きてくるのに期待したいです。今の所一番面白いキャラクターは、フランクな水晶玉。
演出面では、学園の遠景や図書館など、ようやく作画のハッタリが効いてきて、空間の使い方が良かったです。
そして今回とうとう、ドクロクシー様が、しゃべ……らなかった。しばらく、ヤモリが代弁者路線で行くのか。
次回――熊ハーレムで、更に下がっていく信頼度。