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『ブルースワット』感想33

◆Volume45「狙われた肉体(ボディ)!」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:浅香晶)
見所は、ジスプに体を乗っ取られたシグの、二重人格演技。
「やめろー、やめるんだ」「ふはははははは」
は熱演・好演で、面白かったです。
ムッシュの人も気合い迸りまくりの熱演が続くのですが、演技にキャラクターの厚みがついていってないのが勿体ない(^^;
一方、サラはすっかり「OK!」と言うだけの人になっていて、可哀想すぎます。どうしてここまで扱いが悪くなったのか、サラ。思えば基本的にサブの立ち位置とはいえソルジャンヌ(『特救指令ソルブレイン』)も扱い悪かったし、あまり堀プロデューサーが、女性戦士が好きでなかったりするのかなぁ……。
クイーンに表立って喧嘩を売ってみるも、むしろ力の差を見せつけられたムッシュは、クイーンの地球大破滅作戦の前に自らの手でブルースワットを葬り去ろうと禁断のインヴェード能力強化活性剤・JXを用いて多重合体エイリアンを作りだし、自らは強化したインヴェード能力によってシグに憑依。その手でザジを殺させようと洞窟へと向かい、それを追うスワット1と2。
「おまえは梨奈さんの所へ行くんだ」
とセイジはかつてインヴェード被害者問題についてショウが反省するきっかけとなった遺伝子工学の研究者・奥山梨奈の元へ向かう事になり、シグと梨奈が共同である研究を進めていた事になるのですが……梨奈さん、エイリアンから身を隠すためにアメリカに逃げたのではなかったか。
確認したら第33話ラストで「アメリカへ研修に旅だった」ので、劇中時間とリアル時間が同一だと考えても3ヶ月、同一でなければ劇中では更に時間経過していると考えても良く、帰国している事そのものはそこまでおかしくもないのですが、そもそも物語都合(ショウといい雰囲気にしてしまった)で強引に国外退去させたゲストキャラを、再び物語都合で何の劇的な出来事もなく引っ張り出すというのは、あまりにも扱いが雑にすぎます(^^;
しかもあれだけご執心だったショウが、何の反応も示しませんし……まあごく当たり前のように存在が処理されているので、実は研修は2週間ぐらいで、帰国後普通にショウと付き合っているのかもしれませんが(或いは、ショウがフラれた)。
根本的な所で言えば、主目的は「エイリアンから身を隠す」であり、「アメリカへの研修」は建前なので、やはり普通にその辺りをフラフラしていては駄目だと思うのですけれども。
この適当な再登場にブルースワットだけが勝手に納得して見ていて置いてけぼりにされた所に、「いよいよの時」とか言われてますます困惑が増す中、梨奈が持ち出したのは、ミール獣の歌声を解析した新装備。それをドラムガンナーに装着する事で、インヴェード解除ビームを放つ事が出来るのだ!
ここでミール獣を拾い、インヴェード人質問題も解決できるようになり、とこれまでの要素を拾って繋げようという姿勢は面白いのですが、梨奈の扱いが致命的に雑な為、それらをまとめて納得させる物語としての劇的さが足りません(^^;
ミール獣の歌声再現の為に研究室でピクピクしているシグは面白かったですが!
インヴェード解除ビームによって合体エイリアンは分離され、ジスプもシグから憑依解除。シグに蜂の巣にされるジスプだったが、今日もやたら忠誠度の高い部下2人のお陰で撤退するのであった……モブ部下達もJXによる融合を受け入れるし、ジスプはどういうわけか部下には慕われています(笑)
最後に、研究中にシグの細胞を分析した結果、シグと広瀬の融合が進んでいる、という事実が梨奈から明かされ、クライマックスで散々、インヴェード解除ビーム→ジスプ耐える→シグ耐える→どうしておまえは耐えられるんだ→ザジへの愛だ! みたいな事を繰り返していたのに、実はシグが耐えられたのは融合が進んでいたからで愛とか関係ありませんでした! という、いい話クラッシュ(笑)
いや個人的には、無定見に、愛の力だ! で片付けるのは好きではないので、その根拠が物語の大きな伏線と繋がっていた、というのは今作にしては練った展開だったとは思うのですが、解除ビーム我慢大会のくだりが長かったのと、メンバーがみな愛の力に感動した! みたいな描写の後に種明かしをする為、今作における散漫さ――だから一体どういうテーマを見せたいのか、というまとまりの悪さの方が目についてしまいました。
スミレは多分、空気読めこの学者馬鹿、と梨奈にミサイルランチャーを打ち込みたい気持ち。
演出といえば、合体エイリアンの強さを強調する為に、早めに出てきたプラチナムシルバニアのWショットでも倒せないというくだりがあり、その後、解除ビーム我慢大会の所でプラチナムも手持ちぶさたにその様子を眺めているのですが、どうしてここに来て、ラチナムの無敵性を下げるのか。もはや今更すぎて、ブルースワットと一緒にうろうろしていても全く画が馴染まず、あまりにも遅きに失したと思います。
次回、そんなプラチナムが大ピンチ?! でどう転んでも地雷の予感。