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『動物戦隊ジュウオウジャー』感想・第14話

◆第14話「ウソつきドロボーおバカ系」◆ (監督:加藤弘之 脚本:荒川稔久
第1話でジュウオウジャーの踏み台となってあっさり弾け飛んだチームリーダー・ジャグドの配下2人が、新たなリーダー昇進を希望して自らゲーム参加を志願してくるという変化球。これまで丁寧にジュウオウジャー5人を描いてきた反面、やや掘り下げ不足であったデスガリアン側へスポットを当て、ナリアの台詞が大増量。膝蹴りもあるよ。
先手となった泥棒怪人は、泥棒の背負う風呂敷包みがモチーフと思われる、やや人体から離れたバランスのデザインが秀逸ながら、少々おつむが足りず言動・行動・作戦の全てがコミカルに展開。
そのままギャグで進むのかと思いきや、アムの知り合った男が、難病の妹の手術費用を餌に美術品強盗の手引きをそそのかされる、と前半のケチな銀行強盗を伏線に抱えてシリアスに急カーブ。
間の抜けた怪人とは裏腹に、市井の男が“命か正義か”の二択を迫られる、という流れは面白かったのですが、悪魔の誘惑に負けてマジックアイテムでジュウオウジャーを拘束した男がアムの説得で良心を取り戻すくだりが淡泊で、やや拍子抜け。その後も怪人が隙あらばセコいギャグ(蛮鬼族的言い回し)を突っ込んでくるのも、どうも中途半端に感じました。
これなら、前半と後半でがらっと雰囲気を変えてしまって良かったのでは。
後、お兄さんは犯罪に協力する時は、忘れずに前金を貰おう!
怒れるアム、という状況設定で、キャラクターと役者さんの幅を広げたのは良かったです。後、荒川さんはどうもタスクが動かしづらいのか扱いがぞんざいに見えるのですが、セラの聴覚に続き、嗅覚で透明化した怪人の位置を突き止める、と活躍があってホッとしました(笑)
難病の少女という重い設定を持ち込んだ事への始末は、アムがエールを送るも振り返らずに手だけ上げて去って行く男、という、世の中どうにもならない事もある、と苦みを残した着地。都合の良い奇跡もしらけますが、解決策への新たな展望が1ミリも見えないという、ヒーロー物のフィクションとしては、かなり放り投げに近い結末。
サブタイトルも含めて意図的な刑事物テイスト、という事なのでしょうが、一つ引っかかったのは、手術を受けられると妹を喜ばせてしまった事。これがお兄さんの内心だけの問題ならこの着地で構わないと思うのですが、アムへの情報提供の都合で妹をぬか喜びで傷つける結果になったのは、登場人物への責任として、やり過ぎではなかったかと思います。
ジューマンとニンゲンとの関わり、という部分でも中途半端に終わった感じがあり、若干、そういう可能性が漂っている気がしますが、出来れば中盤以降にもう一度、この兄妹は拾ってほしいなぁ……。
次回、順番からセラ回かと思ったら、予告はタスク&レオ回な感じですが、果たして2人は倫理観と性的嗜好の違いという巨大な壁を乗り越える事が出来るのか?!(待て)
この流れだと恐らく、第16話から追加戦士がらみの新展開かと思われますが、ちょっと緩めた後でどう走らせてくるか、楽しみです。