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あつまれアニマル 地球は我が家さ

◆gariさん
 >伏線を正しく消化して綺麗に畳んで、良い作品だったと思う一方、若干盛り上がりに物足りなさも感じ。
どこか一つを突き抜けるよりも、綺麗に伏線を処理する事を優先した作りの良し悪しは、最後に濃く出てしまいましたね。
 >「クリスマス前に山場」「クリスマス頃に総集編」「年始5話でまとめ」って結構厳しいですよね構成として。
年明け6話使えるとだいぶ違うのでしょうが、どうしても一度、流れを切らないといけない、というのは作る側も悩んでそうですよね。今年は特にカレンダーの影響もあってか、クリスマスにおじさんバレ→年明け総集編、の2話は生真面目にやりすぎたのかな、とは。
 >アザルドをクリスマスに回してナリアとジニスで5話はちょっと間延びするし、アザルドを年末跨がせるのは総集編が難しいし。
vsジニス様で3話欲しかったけど、そうすると……というのはホント難しいですね。2000回記念SPがなければ、アザルドを前倒しして叔父さんバレを年明けに持ってくる、という形もあったのかもですが。
◆さやまきさん
 >なんというか[もうお前ら(人間もジューマンも)いい加減にせいやっ]という地球の声が聞こえたような気がして一人で吹いてましたww
地球からの、おまえらもうみんな「王者」になれ、というメッセージだと思うと、確かに納得感あるというか(笑)
 >しかもそのまま強制和解ENDという流れも斬新で
この辺り、次作が現代地球ではない、という事で思い切れた部分もあったんですかねー。希望を持った一時の別離、とは違う形でまとめてきたのはかなり意表を突かれました。
 >一見理想郷な世界を引き剥がすのが本当に正義なのか?という問いかけみたいになってました
『ジュウオウ』はその辺り、最終的に正しいとか正しくないとかよりも、変わっていける事を信じたい、と持ってきたのは、可否は別として、らしい所でしたね。
◆wayさん
 >掘り下げられる要素がいくつも見えるところでもったいないと思いつつも、年間で出来るだけのことをきちんとやり遂げた、という印象の作品でした。
相当詰め込みつつここが限界だったけどキャパの中では綺麗にまとめ切った、という、良くも悪くもなかなか希有なバランスになりましたねー。
 >大和の「どんな理由があろうと」という返しや謎空間で、どうにもガオーム様(『重甲ビーファイター』)を思い起こしてなりませんでした(笑)
割と両方とも急にねじ込んだ感じありましたが、そういえば『ビーファイター』から約20年なので、確かにこれ、監督にちらっと意識あったのかもしれないですね。
 >そうなると「弱者から徹底的に力を奪い、それをぶつけて返すことで撃破」という、見ようによってはえげつない勝利になりますが(^^;
まあ実は、敵対する邪悪に対してはかなり容赦ない戦隊ですよね……(笑) 悪が負ける理由の中に、物語に沿った明確な「弱さ」を示してきたというのは、割と珍しい作劇だった気はします。
 >最後にジニスの正体を知った上で味方しようとする気持ちが芽生え、それが単なる同情ではない、と持ってきたのがとんでもない回収だと思います。
ああ、ジニスと向き合う事でナリアが「変化」しており、しかしそれはジニスの最も望まないものであった、という形でナリアに悪としての因果応報が訪れる……と考えると、物凄く綺麗に繋がりますね。こういうところホント、良く出来ていますね。
 >まあ、提供&バトンタッチのところでVシネマ制作が決定しているような帯が出ていたため、そちらで拾うつもりかもしれませんけど。
最近は「帰ってきた」あるの前提の感じですが、スタッフ見たら脚本が田中さんだったので、バラエティ寄りになりそうな雰囲気ですかねー……いきなり爆弾来たらそれはそれでですが(笑)
◆wander_sheepさん
 >「最大の侮辱」は、もちろん意味はあるけど、拾うタイミングを逸してしまった
 >台詞なのかなとちょっと思っていたので、ちゃんと拾われてて、おお!と思いました。
私も正直、これは駄目か……? と思っていたのですが、ホントそういう要素は軒並み拾ってまとめてきましたね。主人公サイドから来るのだろうとばかり思っていたらまさかの、というのも面白かったですし。
 >執拗に「繋がり」を否定するバングレイの役回りは、実はジニスこそ合っていたのではとも思えたり。
そう考えると、バングレイは大和くんの補強の為に、ジニスの役回りの一つを抽出して出来たキャラクター、という可能性はあるかもしれないですね。
 >異なる者同士が繋がることの難しさも、それでも繋がることの強さも、とても丁寧に描いてきた作品だけに
 >ラスト数分であの急展開だと、あまりに性急すぎるように思えてなりません。
正直、今作の積み重ねを考えると、大パニックの予感はひしひしとしてしまいますよね……(^^; 恐らくはそれを乗り越えられるのが、今作が描いてきた「王者」という事なのだろうなーという形で個人的には飲み込んでいます。後まあ、作品の一つの責任として、マリオ叔父さんや大和父だけが特別なわけではないんだよ、という形を描きたかったのかな、とも。
 >そう考えると、大人にとっても夢はあるようにも思えます。
最終的に、パラダイムシフトした世界の提示、というのはあまり例が無い感はあって、そこは大胆で面白かったなと。
 >困惑しつつEDを見た私にとっては逆に、融合エンドをできるだけすんなり呑み込ませるための「最終回でもダンス」だったように思えました(笑)
あああ、その向きの見方も、凄く、納得です(笑) ある種、演出も脚本も越えたパワーがありましたものね……。
◆つがなさん
 >繋がりを作り、守ってきたジュウオウジャーVS矮小なプライドに凝り固まり、繋がりを断ち切ってきたジニス様
ジニス様が実は真の圧倒的強者でなかったからこそ、「繋がり」の有無が勝敗を分ける、というのはとても綺麗に収まりましたね。
 >アザルドのフローライトは「抑圧された感情を解き放ち、思考を明晰にする」。
 >ナリアのスミソナイトは「トラウマや不安を拭い去り、精神に癒しをもたらす」。
 >言わばこの2人こそがジニス様にとっての「お守り」であり、それを一時の感情で自ら切り捨ててしまった時点でもうジニス様の負けは決まってたのかも知れません。
面白い設定情報をありがとうございます。中盤、ジニス様とアザルドが割とため口で楽しそうなので、意外と気心通じた関係なのか、と妄想した事もあったのですが、アザルドに対してもナリアに対しても、そこから一歩踏み込めずに関係性を変えられなかった所がやはり、ジニスの弱さであった、というのが裏打ちされますね。
 >ただバドの葛藤やジューランドの掘り下げなど、ちょっと終盤駆け足気味な印象でした。バングレイ戦に尺と力を入れすぎたせいもあるのかも。
終わってみると、バドの過去は引っ張りすぎた感じになってしまいましたね。もう少しバドの、アンチジューマンズとしての立ち位置が強く欲しかった所ではありました。バングレイはバングレイで割と好きなんですが。