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『ビーファイターカブト』感想16

◆第24話「夏休み!!怪談教室」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:鷺山京子)
健吾、小学校の女子トイレに突入。
相変わらず年下にモテモテで、ゆいちゃんの視線が零下150度だ!
……女子トイレ侵入に関しては、我らが竜馬さんも経験があるので、問い詰めにくいのですが(おぃ)
街の各地で次々とメルザード怪人が目撃されてそれに振り回されるビーファイター。目撃情報の中心近くにある小学校で怪事件が起こっている事を知った健吾は学校の調査に向かうが、その内部は怪奇現象の頻発する摩訶不思議な空間と化していた……。
前回とは打って変わって、えらく凝った演出の夏休み怪談回で、冒頭、血の涙を流すマザーが超怖い。内部で遭遇する怪奇現象のディテールが割と細かいのですが、時代的に学校の怪談がブームになっていた頃でしょうか。
怪奇現象に怯える少女・チカコと、「この世に科学で証明できない事は無いし、そもそもこれメルザードの仕業だから」というスタンスの健吾の組み合わせは、実はお化けが苦手でしたという定番のネタに行くことなく、しかし健吾1人で味気なく突き進んでもいかず、と良い組み合わせになりました。
お化け屋敷系ホラーとして力の入った映像が続くのですが、教室の扉を開けるとそこは遊園地で、挙動の怪しい教頭先生がメリーゴーラウンドに乗っている、のは魔空空間すぎて逆に怖くなくなってしまいましたが(笑)
外部と通信不能の小学校内部で、襲い来る黒マントの集団と生身で戦う健吾。
……そういえば、いっけん優しい科学のお兄さんと見せかけて、実態は軍隊ばりの訓練で心身を鍛え抜き、飛び蹴りで自然石を粉砕する武闘派でした。
思い出せ! 筋肉は正義だ!!
教頭が小型のサンショウウオに操られている事に健吾は気付き、姿を見せたサンショウウオ怪人の、複数のサンショウウオが絡み合って人型を為しているデザインが、非常にグロテスクで秀逸。
霊魔力(深く考えてはいけない)を操るサンショウウオの能力により、街では亡霊怪人軍団が大暴れしてカブトンとテントウが大ピンチ。健吾も襲い来る霊現象に追い詰められるが、それらはチカコが唱えたおまじないで退散。学校に起きていた怪奇現象は、メルザードのトリックではなく、怪人の能力に引き寄せられていた本当の霊現象だったのである!
学校は通常空間に戻り、変身したクワガーが怪人の本体を攻撃すると、亡霊怪人達も消滅。合流したビーファイタースクラム攻撃でサンショウウオをフィニッシュし、メルザードの亡霊怪人復活計画は阻止されるのであった。
「この世の全てが、科学で解決できるわけじゃない。それが、よくわかったよ」
相手が小学生という事もあり、健吾の対応が終始、石頭のオカルト否定というより、冷静で論理的な対応に見えるので、一ひねりとオチはそこまで効果を発揮していないのですが、健吾の年下の女性キャラへの無自覚ジゴロぶりはますます上昇。
健吾、「私、大きくなったら健吾さんのお嫁さんになる!」「嬉しいな、ありがとう」みたいな約束を、世界各地で30人ぐらいとしているのではないか。
ゆいちゃんの視線が華氏451度だ!
冒頭、マザーの涙を見たデズルの「命を賭けて何でもやります!」というアピールに対し、マザーが物凄く邪悪な笑みを浮かべるので、言質を取られたデズルがどんな酷い目に遭うのかと思っていたらこれといって何もなかったのは肩すかしでしたが、夏休みバラエティ回としては十分な出来。
次回――帰ってきた筋肉!
君たちに足りないのは、 プロテイン 昆虫魂だ!!