GW中に思い立って、『ポケットモンスターY』で、ポケモンデビューしました。
長年一度は触れてみたいと思いつつシリーズ未プレイだったのですが、現在、思った以上にはまり中。少し先に進むと次々と新たなポケモンが出て、あいつもこいつも捕まえなくては、という謎の義務感にかられている内に引き際を見失うという、恐ろしいゲームです……。
これまで手を出していなかった一つの理由として、スクリーンショットその他でテキストが全て“ひらがな”なのが凄く気になっていたのですが、いざ初めてみたらゲーム開始時に漢字の「使用/不使用」を選べて、まずこれに感嘆。何か専用のプログラムを組んでいるのかもしれませんが、幅広い世代に配慮してテキストを2種類用意している、という姿勢が素晴らしい。
最初のポケモンは、忍者になるという事は知っていたので、ケロマツ。現在無事に、ゲッコウガまで成長してパーティの主力です。
その他現時点での主力ポケモンは、コジョフー、ヒトツキ、コモルー、ルカリオ、ロゼリア、グレッグル、ファイアロー、ニャイオニクス、ガラガラ、リザードン、ライボルト、シンボラー、といったところ。
最初かなり満遍なく育てようとしていたのですが、ポケモンの物量攻撃がこちらの予想を遙かに上回っている事に気付き、現在は各属性から代表1体を選抜+見た感じお気に入り、を育成中。
ゲーム雑誌系のサイトなどで自然と目に入ってくる情報を除いては知識皆無なので物凄い手探りでやっていますが、とりあえず、虫と岩で育てたいポケモンが居なくて困り中。時折、得体の知れない存在に進化してしまって困り中。しかし「進化しそうだ」と言われると、とりあえず進化先を見たくなるので、進化させてしまうのです。
ちなみに通信環境などが無いので、コンプリートする気は最初から無し。
色々と前提知識が足りないので世界観などもさっぱりわかっていないのですが、どうやらこの世界では、ある年齢に達するとポケモントレーナーとして旅に出るのが、成人の通過儀礼になっている模様。旅の行く先々でやたらと気前よく物を貰えるのですが、恐らく旅するポケモントレーナーにアイテムを寄付する事で現世における善行が認められるのです。ついでに税金も安くなるのです。
ポケモンセンターにおける体力回復(頻繁に利用する)が完全無料なのも、背後に巨大な世界的宗教の存在を感じるのですが、肝心のポケモンボールが有料な事には、資本主義の闇を感じます。
基本的にお金は、道中の端々に立っている他トレーナーとのポケモン勝負に勝つことで手に入れるのですが、道を塞いで問答無用でバトルをふっかけられ、お金のやり取りが発生するという、それはどう考えても強盗では。
しかしこれは社会に認められる為の通過儀礼、乗り越えるべき試練であり、かくして少年は、弱肉強食という世の理を学んで一歩ずつ大人に近づいていくのです。
ポケモンは力だ! 力は正義だ!!
言い尽くされていそうな与太はさておき、ポケモンの総数に対して経験値を与えられるポケモンの数が圧倒的に少ない、そのくせポケモンの入れ替えは特定施設でしか出来ない、など、“面倒くさい”と“楽しい”の境界を縫うような部分が割と多いのですが、今のところ、かなり面白くやっています。
アイコンの説明がほとんど無いなど、システムの不親切さも幾つか気になるのですが、これは知識前提なのか、わざと手探り要素を入れて、画面をタッチさせる面白さを提供しようとしているのかは、悩ましい所。
ただ、ほとんどの操作が、キー&ボタンでもタッチペンでも、“どちらでも出来る”というのは秀逸。DS系のゲームはハード特性を活かそうというあまりか、どちらで出来てもいい操作がどちらかでしか出来ない、という事がしばしば有りますが、利便性の違いはあれど、どちらの操作系も概ねカバーし合っているので併用しやすい、というのは良く出来ています。
あと2軍ボックスの使い勝手の悪さとか、蓄積のあるシリーズにしては操作性への不満はあるのですが(これは私がうまく使えていないだけの可能性もあり)、最初に漢字の使用/不使用を選択できる事でゲーム全体への好感度が物凄く上がったので、だいたいの事は許す方向で。