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『仮面ライダービルド』感想・第19話

◆第19話「禁断のアイテム」◆ (監督:諸田敏 脚本:武藤将吾
「やはり鍵を握るのは、スクラッシュドライバーだな」
「えっと……どちらさまですか?」
「内海だ」
あらすじ劇場はホント好き放題(笑)
「内海……」
「殺したのに何故生きてるのか。不思議ですよねー」
スタークに、拾われていた(笑)
『ビルド』はホント、毎回ラストの引きと、それを受けてのアバンタイトルの破壊力(あらすじ漫才含む)が楽しくて、細かい問題点を許せてしまう勢い。
「今後は、私が難波重工の窓口になります」
「いいだろう。なら教えてくれ。潰したはずのファウストがなぜ存在している。ハードスマッシュは、ファウストのノウハウが無ければ作れない。北都に、ファウストを作ったんだな」
「その件についてはお答えできません」
「ふざけるなぁっっっ!!」
かつての秘書に軽くあしらわれて激昂するヒゲ長官、本日もフルスロットルが止まりません。
ファウストはもともと俺と葛城が作ったものだぁ! 勝手な真似なぞ許さんぞ」
友情のメモリーを汚され、大激怒。
そしてヒゲ発言なので、これは事実認定して良さそう。
怒りのヒゲ長官が難波重工を追い出された頃、戦兎はアドレナリンを過剰に分泌させて体に負担を与えるスクラッシュドライバーの危険性を語り、万丈からスクラッシュドライバーを取り上げようとしていた。
「けど……使わなきゃ勝てないんじゃない?」
葛城の研究データの中に見つけた隠しコマンドから、ビルドドライバーの強化アイテムを見つけ出そうとキーワードを探す戦兎だが、とにかく戦って勝つ、という方針の違いで龍我と対立。不穏な気配が漂う中、騒乱の中心に立つ男・猿渡は、みーたんの待ち受け画像に陶然とした視線を送りながら、散髪を受けていた。
「なんでビルドとつるんでんだよ……」
「ビルドの彼女だったりして〜」
「んなわけねぇだろ!! みーたんはな、みんなのアイドルなんだよ!!」
割と本格的に重症で、下手すると猿渡、それと知らずに戦兎&龍我の北都潜入資金のカンパに参加しているのでは(笑)
「なんでアジトがバーバー桐生になってんだよ」
「あーあー、ここなら、北都の占領地だから安心だ。この店はスタークさんのお薦めなんだぞ」
スタークぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
現場に居ないのにスタークが引っかき回しすぎで、肺が疲れてきました。美空のネットアイドルもプロデュースしていたと思うと、どこまで暗躍しているんだスターク(マスター)。
更にスタークは、みーたんを巡る3人のライダーバトルに割って入ると、スライディングタッチで全員のハザードレベルをチェックしてわかりやすく表示。
「戦兎! 万丈に越えられちまったなぁ。こいつを止めるのは至難の業だぞ。今日はお開きだ」
転居しても相変わらず好き放題なスタークの指示でグリス一党も嫌々ながら一時撤退。北都のアジトに戻ったスタークは、3馬鹿のハザードレベルを引き上げて強化可能だが、その代わりに一度倒されたら死亡してしまうという悪魔のスイッチをちらつかせるが、猿渡はその使用を拒否。だが、猿渡が立ち去った後に、控えて話を聞いていた3馬鹿が首相に呼び出される……。
「あなた達のリーダーはああ言ってるけど、どうする?」
東都では、ボトルを分散して保管する事で北都の脅威から守る事が決定し、そこに猿渡の情報を入手してやってくるエージェント。猿渡はもともと大規模に農業を営む大地主だったが、スカイウォールの惨劇による土壌の変化で農作物が大打撃を受け、困窮の中で私財を投げ打ち農家を守っていた猿渡は、自ら兵器の実験体として志願したのだった。
「あんたには感謝してるよ。俺たちまで使ってくれて」
「ああ、気にすんな」
猿渡への恩義に報いる為、3馬鹿は次々と強化手術を受け、人の情を利用してほくそ笑むスタークの腐れ外道ぶりがストレートに描写。
「あいつらも戦争の犠牲者ってわけか……」
「けど、奴らのせいで東都の街が壊されてるのは事実だ。同情する事はねぇ。俺が蹴散らしてやる」
極度の疲労から大量の栄養ドリンクを飲み、声がしゃがれ気味の万丈はスクラッシュを手にするが、戦兎はそれを取り上げる。
「俺の強さに嫉妬してるのか?」
「んだと?」
相手の本心ではないと半ばわかっているだろうに反応する戦兎、煽り体勢低い……。
思えば戦兎といい万丈といいヒゲ長官といい、煽り体勢の低い人ばかりで、なんという夢一杯なスタークの玩具箱。
「俺は北都をぶっ倒す。ただそれだけだ」
龍我は戦兎の手からスクラッシュをもぎ取って外へ出て行き、その様子を気にした美空は、公園でひっくり返っていた龍我に声をかける。
「……最近、あいつの笑った顔見てねぇんだよ。……無理もねぇよな。自分のせいで、こんな状況になったって思ってるんだから。……だからこそ、一日でも早くこんな争い終わらせてやりてぇんだよ」
「じゃあ、戦兎の為に?」
「……あいつにはいろんなもん貰っちまったからな。たぶん、あいつと出会わなかったら俺は……人を信じる事なんか出来なくなってた。今度は……俺があいつの力になる番だ」
「万丈も成長したね」
「……うるせぇ」
戦兎の前では「美空の為」、美空の前では「戦兎の為」と、素直に本心を口にしない龍我ですが、根本的な所ではやはり死者に魂を引きずられており、「戦兎や美空の力になるなら自分の身はどうなっても構わない」という、半ば捨て鉢な姿勢が窺えます。問題はその心情表現が、場面場面で突然ダイレクトな語りによるものに偏ってしまっている事で、もう一つ龍我の感情にノれなくなってしまっているのは残念。
第2部に入って少しペースが落ち着くのかと思いきや、むしろ第1部中盤よりも何もかも慌ただしくなっている今作ですが、そのあおりで戦兎や龍我の描写が荒っぽくなっているのは、気になります。一方で、展開がジェットコースターな事で上昇下降にメリハリがくっきりする為、ヒゲ長官やスタークの面白さは加速しているのですが(笑)
葛城の隠しコマンドに悩み中の戦兎だが、そこへ長官から、ボトルを隠したクリーンセンターが襲撃を受けた、との緊急連絡が入る。
「なぜボトルの隠し場所がバレた……」
どこかのエージェントが、本命の盗聴器を仕掛けているのでは……。
そうでなくてもマスターが色々と仕込んでいても不思議ではないのですが、戦兎は改めて地下研究室のセキュリティをチェックし直したのか、非常に気になります。
ボトルを強奪したグリスを止めようとするビルドはフェニックスクリーナーを発動し、掃除機で吸って至近距離で火の玉をぶつける攻撃が、エグい(笑)
「やるじゃねぇか。ハザードレベルじゃ計れねぇ強さはあんのか」
続けて炭酸キックでグリスを蹴り飛ばすビルドだが、そこへにこやかにやってきた3馬鹿が、メタリックな黒色ボディに強化されたハード改めてハザードスマッシュへと変身。
「おい! 何しでかしたかわかってんのかぁ!!」
グリスの怒りをなだめたハザードスマッシュ達は凄まじい強さで炭酸を圧倒し、駆けつけた龍我のクローズ銀も、グリスによって止められてしまう。
「また使いやがって! 馬鹿が!」
「うるせぇ! 俺は負けねぇ! もっと強くなんだ、もっと……もっと! もっとぉ!」
肉体の限界に達する龍我を止めようとするビルドだが、3馬鹿フォーメーションアタックをうけ、変身解除。何本かのボトルを回収されてしまい、それを見たグリスはクローズをあしらうと、プロペラで撤収。戦兎の制止を振り切り、タカウイングでその後を追ったクローズは途中で限界に達して地面に落ちたところを美空とエージェントに拾われ、気絶した龍我の体に美空の腕輪が反応すると、万丈の傷が治り目を覚ますが、代わりに美空が倒れてしまう……。
どうやらフルボトルの浄化と同じ作用が働いたようですが、という事は、ハザードレベルの上昇とは、人間がフルボトルになる事――すなわち、純粋なネビュラガスの容れ物になる事なのか?
マスターの目論見に繋がりそうな要素であると同時に、悪魔の片道切符を購入してしまった3馬鹿救済の可能性も生まれそうですが、さて、どう転がりますか。
「予想通り暴走しちまったなぁ。どうすればあいつの力を止められるか、教えてやろっか? 葛城が作った、禁断のアイテム。ハザードトリガーだ」
そして置き去りにされた戦兎の元には、実に楽しそうに、タイミングを見計らっていたスタークが姿を見せていた。
その手に握るのは、3馬鹿を強化改造したのと同じアイテム……で続く。
龍我の件で上述しましたが、やたらと展開が早くて諸々の人物描写が雑になっているのは、非常に気になる所。戦兎と龍我ばかりではなく、思わせぶりにしていた猿渡の素性が、エージェントの《超調査:LV5》でさっくり明かされてしまったのも面白くありませんでしたし。あまりにも優秀なエージェントですが、もうホント、実は北都首相の妹、ぐらいの方が納得がいきます(笑)
グリスの脅威が衰えない辺りなどは良いので、なんとかこのフェーズを乗りきってほしいなぁ。
次回――漆黒のビルド、出現。