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ちょっと気になる話

id:m-waniさんとid:toroneiさんのやり取りから展開しつつある、、最近の競馬ファンに関する話。
……以下ちょっと、競馬に興味の無い方には説明不足の文章が延々と続きますので、御了承の上で読むか飛ばすかして下さい(^^; 興味のある方は上記日記のやりとりを踏まえた上で読んでいただけると幸いです。
……というわけで、最近の競馬ファンです。
多分、“言われている側”に属しているので、若干、論点に関する理解にズレが有ったり意味を正確に捉えきれていないところもあると思いますが。
なお、『ウィニングポスト』をやって何となく競馬に興味を持っていた所を年長の友人(メジロマックイーンステイゴールドファン)に連れられて競馬初体験し、初めて買った(見た)G1があのブゼンキャンドル優勝の99年秋華賞でこれが未だ消えないトラウマとなり、その年の菊花賞を見てテイエムオペラオーを好きになり(きっかけは実はレースぶりではなく馬体を見て。オペラオーは非常に美しい馬であったと思っております)、前述の友人の影響でステイゴールドを好きになり今に至る、という競馬歴です。POGは未経験な上になんとなく概要しか知りません。グラスワンダーがまともに走っているのを見たのは99年の有馬記念のみ。エルコンドルパサーに至っては現在進行形で見た事がありません(^^;
…………参考になるのか?(^^;
とりあえず、


最近の競馬ファンの昔の競馬との乖離っぷりは、ビックリするぐらいあると思っているので、そのあたりは何とかしたいですね id:toroneiさん
というのは、「横たわるジェネレーションギャップを埋める(というか、すりあわせる)事で、みんながストレスを感じずに今を楽しめるように出来ると良い」という事でいいのでしょうか。
個人的には、ギャップを感じられる、というのも一つの特権だと思うので。
というのも、どんな物でも年月を経ればギャップが生じていくのは当然仕方のない事だと思いますし、「昔はこんな馬が居た」とか「最近の競馬はつまらない」と言われても、正直羨ましく思いこそすれ、どうにもならないわけなので。
その事自体を言われても、最近のファンには比較対照が無いわけです。勿論、自助努力で多少なりとも補う事は出来ますが。やはり、同時代性には絶対にかなわないわけで。
ジェネレーションギャップの問題は、ギャップを感じる側の旧世代が新世代に対して抱くストレスが不満になる、という構造ですが、それを埋める機能が競馬界では疎かになっているのではないか、という話でしたらそう思います。
人によって色々あるかとは思いますが、なにせ私、競馬を始めてしばらくはナリタブライアンが何年前に走っていた馬なのか知りませんでしたし(^^; ただこれは、競馬独特のサイクルが、入り立ての人には非常にわかりにくい、というのも有るかと思いますが。一昔前の名馬、について知るタイミングが意外な程無い、というのは確かだと思います。

競馬オヤジとビギナーファンの関係って死滅しかけているんでしょうか? id:toroneiさん
に関しては、WINSや競馬場の至る所に書いてある「コーチ屋に注意!」の看板にもにも多少の問題があるような気がしないでもなく。……まあこれは、難しい所なのでしょうけど。
それから、

人気の有る無しで評価が変わるのもどうにかならないものかな id:m-waniさん
という事に関しては、これはファンに起因しているのかマスコミの問題なのかわかりませんが、
「強い馬(人気馬・前評判の高い馬)が、強い勝ち方をする事が美しい(素晴らしい)」
という風潮が強いように感じます。……いやこれは、間違ってはいない気もするんですけど。それが“正しい形”であるという認識、という言い方でも間違っていないかなぁ……
例えば私などの感じ方で言うと、
ジャングルポケット > マンハッタンカフェ
シンボリクリスエス > スティルインラブ
というのはこの論法の延長線上だと思っているのですけど。ちょっと穿った見方ではありますが、牝馬三冠を達成したのがアドマイヤグルーヴだったら(エリザベス女王杯の勝敗と関係なく)2003年の年度代表馬シンボリクリスエスでなかった可能性、というのは考慮していいのでないかな、と。
この前の天皇・春にしても、「4歳四天王」という枕詞は、実際の戦績や能力どうこうというよりも、「この4頭の内の1頭なら許容範囲」という、ファン−マスコミ間におけるサインというか防衛ライン、であった気がします。今ひとつ決め手にかけるクラシックホース2頭と、近走で成績の勝る1頭、その3頭でもまだ微妙に不安なので、藤沢和雄厩舎期待の良血馬も持ってきた、みたいな。
POGがそこに絡むのかどうかはわかりませんが「納得のできる馬・納得のできるレース」による結果を臨む傾向は強くなっている気はここ数年においても確かにします。
一つこれを後押ししているのは、近年、「良血馬が大きい所を勝ってとっとと引退してしまう」というのが増えているからでは無いかと。そういう馬に対して、続けて走っていたらという幻想も含めて、何か一種の格好良さを見出しているのでないかな、と。
後その絡みで、世代間の物差しになる馬が減っているというのも有ると思います。長く重賞(G1)戦線で活躍する馬が減っていて、今のトップ馬と一世代前のトップ馬が比べられなくなっているというか。
これは正直、最近から競馬を見だした人間にとっては一つの悩みでもあるのですが。競馬の流れを掴む尺度、というのが非常に少ないのですよね。せめてスペシャルウィーク古馬になってからのテイエムオペラオーのレースは見たかったですし。これでステイゴールドがあと1年早く引退していたら、もっと悲惨な事になっていただろう事請け合い。
……えーすいません、まとまりきらなくて申し訳ないですが、この話は続きます(^^;