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『刺青の男』が見当たらない……

レイ・ブラッドベリが、マイケル・ムーアの映画『華氏911』に怒っているそうで。
http://homepage3.nifty.com/kazano/200406a.html#04
まあ、SF者的には確かに、「華氏〜」と聞くと『華氏451度』をほとんど反射的に思いだしてしまうわけですが。
確かブラッドベリはもっと若い頃に、自分の作品のプロットがラジオドラマだかテレビドラマだかに盗用されたとして訴えて、勝訴をもぎとったという出来事があった筈(かなり異例の勝利だったらしい)。自身がドラマ用の脚本を手がけた経験なども持っている人ですが、そういうの含めて、自分の作品の権利を守る事に対してやや過剰とも言える真剣さを持っているのは、業界を信用してないんでしょうね、おそらく。
で、この辺りの事が何かの訳者あとがきに詳しく書いてあった筈と蔵書をひっくり返したのに、書いてあるものが見つからず。一番可能性が高いとおぼしき『刺青の男』も何故か見つからず(^^; うーん、困った。あれには大傑作「万華鏡」が収録されているので、必備なのに。
……まあそれはさておき、、実はニュースそのものよりも、ブラッドベリがまだ生きているという事がビックリというか嬉しかったり。
海外SF作家の物故情報などは、SFマガジン辺りをチェックしてないと全然入ってこないですからねぇ(^^; 大物がいつの間にか無くなっていて凄いショックだったりする事がしばしば。
最近だとポール・アンダースンスプリング・ディ・キャンプフレッド・ホイルも亡くなってますが、フレデリック・ポールとかは生きてるのかなぁ……とりあえず、アーサー・C・クラークブラッドベリが“あの時代”の最後の砦になりそうな。
ちなみに、この件に関連してid:Louis氏が気にしている、
世界の中心で愛を叫んだけもの」(ハーラン・エリスン
の原題は、
“The Beast that Shouted Love at the Heart of the World”
というもの。
……まあ、そのまんまです。