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くりごと

こういう稼業(て何さ)をしていると、“斬り捨てた物”というのが自分で思っている以上にたくさんあって、パソコンという機械の恐ろしい所は案外とそういった物の断片が当時のそのままで残っていたりする事で、ふと自分のHDの中でそれに出会ったりする事があるわけで。その中には私自身さえ忘れている物もあれば、もしかしたら未だに誰かが待っていてくれているかもしれない物もあって、ああ自分はそれらを捨てて今ここにこうしているんだよなぁと思うと、せめてここに居る自分に対して誇りを持たないといけないよねと考えるわけなのですが、要するにそれが如何なる理由にせよ「選択」というものであり、実は後悔もあれば反省もあるのだけど、とにかく今やれる事はやりたまえよ自分、とは思うわけで。とはいえ、捨てた事になっている物、の中にもまあ拾いなおせない事のない物、もあるわけですが、今抱えているものすら万全で無いのに拾っても駄目だよなぁというのはさすがにわかるので、とりあえず目を逸らしているという面もなくもなく。その時々の興味本位で、自分の体力考えないで手広くやりすぎ、というのも定期的に反省していて、結局はそれで他人に抱かせた期待を裏切っているのなら、やはりそれは作り手としては罪であろうとは思うわけで、それはもしかしたら傲慢かもしれないけれどその傲慢さは多分必要なものである以上、創作者としての自分の責任、という物に関しては今一度考えないといけないよなぁと。傷口は拡がるばかり。かといって、足下に転がっているものも、道の途中で投げてしまったものも、全て含めていつか必ず全部拾って組みあげるよ、とはさすがに約束できない程度には、怖い物知らずでは無くなってしまったという現実。あらゆる全てが、自分を組み上げる材料にはなっているというのにね。まあなんというか、やれる所まではやります出来る限りたくさんの物を抱えて。
ああもう、今年もあと半月余りで終わりです。