去年一昨年はあんまり見てませんが、それ以前に何年かロッテのファンやってきた中で、個人的な感想として、ロッテで一番“野球をわかってない選手”は小坂、というのがあります。
それもあって、守備がいい・足が早い・人気がある、という3点に関して十二分に認めた上で、(行き先はともかくとして)今回の小坂トレードに関しては、そんなに驚いておりません。
というか正直、小坂はロッテ内スターとして*1過剰評価されすぎであって、放出のタイミングとしては少し遅かったぐらいだとさえ思っております。
いくら足が早くても、打率が.270も行かないのでは、1番バッターとしては使えないわけで(99年の.280が最高打率。その次は、01年の.262)。かといって下位に回した時に出塁に対して必死なのかといえば、転がしてなんぼの選手が非常に簡単に内野フライを打ち上げてしまう。とにかく、打撃が(結果として)適当すぎ。
まあ小坂の場合、プロ入団以来ずっと、ビジョンのビの字も無い監督(近藤−山本)の下でやってきたという不幸は勘案されるべきかとは思いますが、あまりにも自分の役回りに対して無頓着に野球やりすぎてきた結果と言わざるを得ない所はあるかと。
まあ、05年は割と調子も良かったようで(規定打席未満も打率.280越え)バレンタイン野球の中でも機能していたという点ではタイミング的には意外であったのでしょうが、(今回のロッテフロントのやり方はともかくとして)年俸・年齢・これまでの成績、というのを考えた場合、そんなに大騒ぎするほどの事ではないと思うのですよ実際。
余談になりますが、年俸の高額化が進行するという事は、生え抜きの優遇(確保)が困難になる、という事であり、それは何年も前から日本球界が進んでいた道だったのですけど、今回のこの金銭トレードというのは非常に端的な事例となった気がします。そういう意味では、楽天的な受け皿球団(という言い方はあれですが)が今このタイミングで在ったという事は一部の選手達には幸運であったと思いますが。この先、そういう二極化も有り得なくもないとは思いますが、大リーグなんかはこの辺り、どう処理しているのかしら。
なお小坂なんですけど、あまりイメージでは無いですが、実は割とバントが出来るのですよね。だからスタメン狙うのだったら、小技の2番・7番辺りかと思うのですが、こうなると川相さんが巨人に居ないのは惜しい。川相さんの指導による小坂のバント職人化は少しときめくのに(笑) ←というかこれは大いに有りだと思うのだけどなぁ。
逆に、もっと早くロッテが、ちゃんとした1番バッターを作って小坂を2番に固定した野球が出来るようになっていたら、色々な事が変わっていたと思いますが。1番バッターの重要性(というかクリーンナップの前にランナーを出す必要性)をわかっていない人達が述べ7年も監督をやっていたチームって恐ろしいですね。
ああ後、小坂の守備は、一番良かった頃に比べるとここしばらくはよろしくない、というのが友人と見解の一致を見る所なのですが、小坂の守備は初芝というスパイスがあってこそ輝く説もあり(おぃ)