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遂に、逝ってしまったか……

〔「2001年宇宙の旅」のSF作家クラーク氏死去/SANSPO.COM〕
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
モノリスこそ見られなかったものの、公約通り、2001年も迎えましたし、愛したスリランカで90歳だったら大往生だったのかなぁ……そう願いたいという所も含めて、長年の活躍、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました、という言葉を贈らせていただきます。
ここで“初めてのクラーク”とか紹介できると良いのですけど、もうどれだったか覚えてませんよ!
実は長編は買いだめ状態で、まだあまり手つけてないしなぁ(^^;
既読で一番印象深い作品というと、『幼年期の終わり』。あと偏愛作品としては、『白鹿亭綺譚』。ハードな宇宙開発史から法螺話的コメディまで、黄金時代の巨匠らしい幅の広さも魅力でありました。またクラークというと精緻なハードSF作家という面が強調されがちですが、この作家の最大の魅力は、そういうバックボーンをしっかり描いた上でそこで展開されるロマンチズムであったと思います。大航海時代的というのかなぁ……アメリカン人の描くフロンティアスピリッツとはまた違った色のロマンであり、多分、日本人にはより馴染みやすいものであった気もします。
んー……ちょっと話は変わりますが、先日の広川太一郎氏の訃報の際にも思ったのですが、まあどうしたってこういう、一時代を築いて来た方達の訃報は今後も続くわけであり、それは避けえない事ではあるのですが、なんというか本音の所で、例えば富野由悠季には長生きして貰いたいとかつくづく思います。そして、出来ればもっと色々と語ってほしい。生きている内に、過去の事から未来の事まで、出来るだけ語ってほしいなぁ、そして長生きしてほしい。
改めて、横山光輝大先生の早すぎた死去など本当に残念に思う次第であります。あの方はもっと評価されてほしかったし、もっと色々と遺して欲しかった。
アニメ界はけっこう生きている人が多いし、特撮界は割と喋っている人が多いのですが、マンガ界は語ってほしい人ほど先に亡くなってしまっている気がする。