名古屋・大阪でのライブを行う事を決定した坂本真綾(ツアー中)のメッセージ。
■〔坂本真綾から皆さんへ〕
出来れば全文お読みいただきたいところですが、この2節だけでも、是非。
音楽の力とは何でしょうか。私は今被災地へ行って歌を歌うことはできません。そんなものよりも義援金、物資、あたたかく寝られる場所、救助や治療が必要です。では音楽は、演劇や芸術は、今は無駄で、不謹慎なものでしょうか。私は、それは違うと思います。
被災地の人々が芸術や娯楽を必要としてくれる場面は、もうちょっと先の未来にやって来ると思います。今私たちにできることは、被災していないあるいは被害の少ない地域の人々に、活力を保ってもらうための何かです。
もともとファンなので好感度高いですが、その表現者としての姿勢に、一層の敬意を。
いつもなにごとにも必死で取り組んできたつもりですが、今回ほど人の前で歌うことが怖いと思ったこともなければ、今回ほど、どうしても歌いたいと思ったこともありません。
これが例えば建前だとしても、諸事情で実際にはライブをやれなかった場合だとしても、口を開くのだったら、こういったメッセージを出す事が、如何にその分野を愛する人達に誇りと明るさを与えるか。
全く逆の事を揃って口にしたうちの国の野球選手達に、残さず読ませたい。