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大トミノ祭:久々の『ダイターン3』

◆15話「コロスとゼノイア」
2話ぐらい前から凄く普通に「ギャリソンミサイル」という大型ミサイルが登場(万丈の屋敷の裏山ぐらいから発射)しているのですが、そんな物に自分の名前つけないでギャリソン。
どこまで万能なんだギャリソン。
まあ偽名だろうけどギャリソン。
若い頃は何をしていたのかギャリソン。
◆16話「ブルー・ベレー哀歌」
ビューティと街に買い物に訪れた万丈に襲いかかる、謎のスケボー集団。彼等は世間を見返す為にメガノイドのソルジャーとなった、はみだし者の少年達であった。メガノイド側近(コマンダーより格上)は彼等を利用して万丈抹殺を図るが、最終的には彼等を見捨てる。特殊装置により4人で一つのメガボーグとなった少年達、その隊長の中に妹を思いやる心を見て取った万丈は戦いを止めるように説得を試みるが聞く耳を持たれない。しかし戦闘の被害で発生した地割れに妹が落ちそうになったのを見て、それを助ける隊長。無事に助かった妹が彼の胸に飛び込むのを見て、万丈は、メガノイドのソルジャーとなった彼等を、許す事を選ぶのであった。
敵サイドの背景を中心とした筋としては、
家庭への反発→世間への劣等感と敵愾心→力を求めて悪魔に魂を売るがその悪魔からも捨て駒として扱われる→兄妹愛による救済→人生をやりなおす
と非常にオーソドックスな話なのですが、ラスト、抱きしめ合う兄妹を見て、メガノイドのソルジャーへと堕ちた兄を許す事を選ぶ時の、万丈の表情が素晴らしく秀逸。
ぐっと歯を噛みしめ、いわば苦虫を噛み潰したような顔で、兄妹の元を去っていく万丈。
ここに来て、ただひたすらメガノイドを悪として討ってきた万丈が、メガノイドそのものを憎むのではなく、悪魔の心を持った(人間の善性を捨て去った)メガノイドをこそ憎む、という変質が明確に描かれています。
意図的な変質というよりは、ここ最近のシナリオの流れに合わせての後付け、ではあるのでしょうが、とにかく万丈の表情の描かれ方が素晴らしい。
◆17話「レイカ、その愛」
海底から復活した、ルーミス帝国。“世界が平和になった時に目覚める”筈だったルーミス帝国だが、メガノイドに与したその将軍ダムデスにより、皇帝アキラスの超能力が利用されようとしていた。帝国に潜入した万丈とレイカだが、皇帝に囚われるレイカ。レイカの心を読み、ダムデスの裏切りと地上で争乱が繰り返されている事を知った皇帝アキラスは、かつてアトランティスを海に沈めたように、地上の大陸を沈め、人類に裁きを下そうとする。レイカの決死の説得により、大陸沈没は回避されたが、アキラスは帝国に戦闘を持ち込んだものとして、メガボーグとし化したダムデスを司祭達との超パワーにより処刑。ついでダイターン3ごと万丈も超パワーにより処刑されそうになるが、万丈を守ろうとするレイカから放たれたハート型の念動力を受け、アキラスは攻撃を中止。「地上が楽園となるか地獄となるかは、おまえ達次第だ」と言い残し、再び帝国を海底深く沈め、眠りにつくのであった……。
Aパートの内にダムデスがメガボーグ化、地表でダイターン3が戦っている内に、“ここまでの話の流れにおける善悪観を超越した存在”として登場したアキラスが人類を割と勢いで抹殺しようとし、それにレイカが抗う、という面白い二重構造。
万丈はひたすら、ちゃんちゃんばらばら、しているだけで、話の根っこの埒外
最後、謎の超パワーで処刑されようとしていた時も、万丈の正義がアキラスの心を動かすのではなく、あくまでもイカの想いがアキラスを押しとどめるのであり、万丈にとっては何が起こっているのかさっぱりわからないまま。
この構成は興味深い。
今回に限った話ではなく、万丈は、気障で格好良くてスーパーマン的なヒーローとして描かれているにも関わらず、物凄くよく、仲間に助けられます
この重要な命のかかった局面でも、万丈のヒーローの論理が押し通るのではなく、それと知らない所で仲間に助けられる(ラスト、なんとなくレイカに助けられた事を察しているような描写は入る)。
この、(少なくとも、レイカ、ビューティ、トッポにとっての)力を貸したくなる男として描かれる破嵐万丈、というヒーロー像は面白い。
またそれが、それほど長くない付き合い(少なくともレイカ、トッポは本編始まってから)の中として描かれる、というのも面白いところ。
その辺り、受け入れやすくする為に、二枚目と女性二人・弟分キャラ、という構成になっているのでしょうが。
最後、レイカが謎のピンク波動(とアキラスには見えるもの)を放つ所は唐突といえば唐突なのですが、司祭達をまとめる女司祭がレーネードという名前で、まあそういう解釈もありかもね、という感じなのかな、と。