はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『爆竜戦隊アバレンジャー』2クール分まとめ

ここまでの展開と、各キャラクター回配分。毎度のごとく、メインキャラの判断は独断と偏見によります。

  1. ―― 〔エボリアン、アナザアース侵攻〕
  2. 青  〔アバレンオー初登場〕
  3. 黒  〔爆竜バキケロナグルス登場〕
  4. 黒  〔アバレブラック復活〕
  5. 笑里
  6. ―― 〔太秦スペシャル〕
  7. ―― 〔〃、爆竜ディメノコドン登場〕
  8. 青  〔爆竜ステゴスライドン登場〕
  9. キ  〔アバレキラー登場〕
  10. キ  〔爆竜パラサロッキル、爆竜トップゲイラー登場
  11. キ  〔キラーオー登場〕
  12. 赤×キ
  13. 青  〔エボリアン幹部と初顔合わせ〕
  14. ―― 〔『釣りバカ日誌』コラボ〕

各キャラクターのメイン回は、以下。
〔赤:5 青:6 黄:4 黒:3 キ:4 笑里:1〕
改めて確認してみて驚いたのですが、キャラ×キャラの構図の話が、ほとんどありません。
もちろん物語の中ではそれぞれの絡みはあるのですが、複数のキャラクターが軸になるエピソード、というのが無い。3クール目なので今回のリストからは外れていますが、今週配信の27話も、赤と青の入れ替わり話ではありますが、赤×青というよりは、青の単独話あえて言えば、青×舞、という構図。初期が3人だったので一人ずつにスポットを当てやすかった事、メンバーが3+1+1、の変則構成という影響があるのでしょうが、かなり特徴的です。
回数では、幸人が一歩リード。一番ネタ度が高くてシナリオが書きやすそうです。逆に、様々なマニアで発明実験大好きという、“都合の良い”設定がかえって仇になったのか、微妙に描きにくそうなのは、らんる。ヒロイン度は舞ちゃんジャンヌさんはもとよりエミポンの後塵も拝しており、とうとリジェにまで追い抜かれそうなので、後半の巻き返しに期待。
アスカさんは今後ジャンヌと、凌駕は今後アバレキラーとの絡みが増えてきそうです。
前半はざくざくと爆竜を出しながら話を転がし続けてきたので、衝撃の新展開からどう繋げていくかは楽しみです。
短所だと思うのは、個々の爆竜の個性の薄さ。初期3体すらそれほどキャラが立っていないのに次々と新爆竜を出してしまった為、台詞回しというかほぼ語尾だけで個性を分ける事になっており、爆竜と人間の関係性、という点の弱さは否めません。
後に『ゴーオンジャー』で一つの集大成を見る、『ジュウレンジャー』からの路線ですが、玩具展開との絡みも含め、まだ過渡期と行った所なのか。
物語としての特徴は、敵組織の悲壮感の無さ。2クールも負けっ放しだといい加減悪の組織も亀裂が生じたり色々あるものですが、相変わらず、楽しそうです。結局、悲壮感というのはリアクションから生じるものなので、負けても負けても特に悔しそうだったり慌てたりしなければ、困っているように見えず、底が知れなく見える、という面白い手法。
実際にエボリアンの真の戦力がどの程度かはわからず、後半急に慌てる事もあるかもしれませんが、ヒーロー物がその構造的にどうしても陥る、ヒーローが活躍すればするほど悪の組織の脅威を維持する事が出来ない、というジレンマを、うまく回避していると思います。
また、アバレキラーを敵の新幹部ではなく、第3局の自由すぎる存在、とした事で、敵組織の余裕を保つ事も出来ました。いわゆる伝統のハカイダー派生ポジションであると同時に、劇中で最も“悪”らしいアバレキラー、かなり力を入れているキャラクターだとは思われますが、どう転がしていくか、アスカ×ジャンヌ(マホロ)の行方と合わせて、楽しみです。