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『超人機メタルダー』感想余談:はたしてメタルダー『マーズ』化構想はあったのか?

ちょっとメモ的に。
後で作品総括と一緒にまとめる予定
メタルダー』最終回、唐突に明かされる、メタルダーの動力である超重力エネルギーが制御不能になると地球が壊滅する規模の爆発が起きる、という設定。
あくまでこれは「爆弾」ではなく、「制御不能になると爆発する」というものですが、なんにせよ、“制御システムが損傷した状態で動き続けると地球が壊滅する動力源”を軍事用ロボットに組み込んだ古賀博士は、まごうことなきキ○ガイと言えるでしょう。
何の伏線も無かった事も含め、如何にも最終回を盛り上げる為に勢いで盛り込んだ設定かと思われますが、敢えてここで考えてみたい。
もしこれが、作品初期からあった設定だとしたら?
古賀博士がある明確な意図を持って、メタルダーにそんな危険な動力源を積み込んでいたとしたら?
――さて、地球破壊爆弾といえば『マーズ』(横山光輝です。
誰が何と言おうと『マーズ』です(翻案であるアニメ作品『ゴッドマーズ』の方が有名かもしれない)。
『マーズ』は1976〜77年に連載されていたマンガ作品。海底火山の噴火によって生まれた新島で発見された全裸の少年・マーズ。言葉も話せず身元も不明な少年はしかし、瞬く間に言語や社会の知識を吸収していく。実は彼の正体は、遙かな昔に地球を訪れた異星人が、将来、暴力性を科学文明として発達させた地球人が宇宙にとって危険な存在になった時に、地球を破壊する為に用意した存在であった。だが火山活動の影響で予定より100年早く目覚めたマーズは、その使命を忘れていた。地球人が滅ぼさねばならないほど危険な存在とは思えなかったマーズは、同様の使命を持って異星人に用意され、人類文明を監視していた6人の監視者とその操る六神体に対し、本来は地球を滅ぼす為のロボットであるガイアーを操り、立ち向かう――。
というのが、『マーズ』の骨子。
主人公は地球人類を滅ぼす為に用意された人造人間であり、その操るロボットは、マーズの命令・マーズの死亡・ガイアーの破壊・六神体全ての破壊のいずれかの条件により起爆する地球破壊爆弾を内蔵。地球人を滅ぼす為の存在が使命に逆らって地球人を守り、そして――という物語。
これを基に原作者の承認の下に大幅に改作された『六神合体ゴッドマーズ』では、元来地球攻略の尖兵として送り込まれた主人公タケルが死ぬと、主人公ロボの動力源である反陽子爆弾が起爆して地球が滅亡する仕様。
そもそも『キカイダー』をモチーフにしている今作ですが、それを隠れ蓑にもう一つか二つ、過去の名作を取り込んでいたという可能性もあったかもしれません。
実はメタルダーは、古賀博士によって最初から意図的に造られた、地球破壊爆弾だったのだとしたら?
仮にメタルダーが人間の良心に触れ、人を愛する事を学べれば、彼は自制回路を発達させていき、やがて人間とほぼ変わらずに生きていく。
だがメタルダーが人間の悪意のみに触れ、自制回路を発達させる機会の無いままにただの戦闘ロボットとしてしか生きていけない世界ならば、いずれ超重力エネルギーは暴走し、地球は壊滅する。
もしかすると、特攻で息子を失った古賀博士は、敗戦濃厚になってもなお自分の科学技術を戦争続行に利用とする国家、しいては人類に絶望していたのかもしれません。
そして彼は、軍の研究にかこつけて、地球の運命を決める力を持つ、一人の超人機を作り出す。
天使の心と悪魔の力、自制回路と戦闘回路、人の感情と無敵の戦闘力を併せ持つ存在――メタルダー
メタルダーが人の心を得れば良し、だがメタルダーが起動後、一定期間を経ても自制回路が発達しないままならば、内蔵された時限回路によって超重力エネルギーは暴走、世界は終末を迎える。
だが戦争は超人機の投入前に終結し、古賀博士はメタルダーを封印、人類の時間に猶予を与える。
しかし、自分の助手であった村木國夫の生存と世界の支配という野望を関知した古賀博士は、ネロス帝国の勢力拡大の背景に、己の後継とでもいうべき科学技術が使われている事を知り、自分自身にさえ絶望する。……かくて戦後40年、メタルダーの封印を解いた古賀博士は、己の罪の身勝手な精算として、何も語らずに玉砕。生のままのメタルダー/剣流星をこの世に誕生させ、一切の予断の無い状態で、彼にこの世界を目にさせようとする。
人類を許せるか許せないか?
彼自身に、それを決めさせる為に。
・・・
色々と謎の多い古賀博士
メタルダーに組み込まれた自制回路と戦闘回路
人間に造られてその命令に従うだけの戦闘ロボットの哀しみ
後半に取り上げられた要素も含めて、諸々の事物をまとめると、こんな『メタルダー』も、もしかするとあったのかもしれない。……とまあ、思いつきからのこじつけですが、こう考えてくると、個人的に劇中で最も理解不能な人物である、古賀博士の行動の脈絡について一定の説明がついてしまう(笑)
メタルダーはそもそも、人類の命運を天秤に乗せたロボットであった――
最終盤、スプリンガーによって(最終回を見る限り、スプリンガーは超重力エネルギーが制御不能になると地球が壊滅する事を知っていた!)自分が人類の審判者として古賀博士に造られたという真実を知るメタルダー。友人達との楽しい思い出がある一方で、虐待される動物達、破壊される自然、とどまらぬ人間の悪意……果たして人は、守るべき存在なのか? 一方、古賀の仕掛けた重力エネルギーの真実に気付いたゴッドネロスは、(地球を守ろうと)メタルダー抹殺の為に全軍団を総動員する。激しい戦いの中で、次々と命を落としていく仲間達。哀しみに暮れるメタルダー、自分はなぜこの世に生まれたのか、この力をどちらに使うべきなのか……


歴史をつなぐのか ピリオドうつのか
イムリミット タイムリミット
イムリミットは近い

運命の時は迫る。
あーそうか、劇中ではトップガンダーの最期の時に使っていましたが、本来は流星が「怒る!」によりメタルダーに瞬転後、負の感情が頂点に達して更に「怒る!」と、それがキーとなって超重力エネルギーが暴走、地球が壊滅するのです多分。
これなら舞さんもメタルダーの最後のストッパーとしてヒロインポジションで際立つし、こうなるとネロス帝国の側も一ひねり加えて、クールギン辺りが影武者として偽りの人生を与えられてきた虚しさから破滅主義に走り、ゴッドネロスを裏切って帝国を掌握すると、むしろメタルダーを暴走させて地球を壊滅させる為に非道な作戦を展開する……ぐらいまで有りかもしれない。
とか妄想も広がります。
……まあ、最終回(近辺)に突然でっちあげた、というのが一番正解に近いとは思いますが(笑)
2%ぐらいは、あったかもしれない。