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『SHERLOCK』(シャーロック)を見た

去年、NHK−BSでの放送時にTwitterのタイムラインがやたらに盛り上がっていた『SHERLOCK』が地上波で放送という事で、見てみました。


ベーカー街221Bに住むシャーロック・ホームズは、極めて優秀な頭脳と付き合いの難しい極めて奇矯な性格を持ち合わせた人物。ルームメイトのワトソン医師を従えて、警察の捜査に首を突っ込む彼にとっては、難解な事件、複雑怪奇な謎こそが、喜びである。あの有名な私立探偵ですか? いいえ、物語の舞台は、現代だったのです。
〔『SHERLOCK』公式サイト〕
シャーロック・ホームズがもし現代の探偵だったら?」という大胆なアレンジのパスティーシュ。ホームズ、ワトソン、レストレード、ハドソン夫人、マイクロフト、モリアーティ、と主要人物の名前は原典まま。というより、誰もその状況に突っ込まない所を鑑みるに、この世界にはコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』は存在しない模様。
コンサルタント探偵として警察の捜査に協力する現代のホームズはインターネットやスマートフォンを使いこなし、パイプをふかすかわりにニコチンパッチで代用。その変人ぶりは原作に輪をかけ、警察関係者から蛇蝎の如く嫌われ、一般的な人付き合いはかなり不能。本人曰く、高機能社会不適応者。
成り行きからそんなホームズとルームメイトになったのは、アフガニスタンで深い心理的トラウマと怪我を負い、傷病兵としてロンドンに帰ってきた元軍医、ジョン・ワトソン。およそ100年後のワトソン医師も、アフガニスタン帰り、とはなんとも皮肉に出来ています。
二人が関わる事になるのは、謎の連続自殺事件。全く接点の見あたらない3人の男女が、極めて類似した状態で次々と自殺。果たしてこれは事件なのか、それとも完全に無関係な出来事なのか? 4人目の自殺者(被害者?)が出た時、シャーロック・ホームズは、犯人のある大きなミスに気付く……!
ホームズとワトソンを中心としたキャラクター物として良く出来ており、原典を踏まえた上で、楽しめる内容かとは思います。原典の知識が全く無いと、さすがにピンと来ない部分が増えてしまうかもしれません(^^;
で、基本的にはホームズの変人ぶりが強調されがちなところを、「なんだかんだでホームズと付き合いの続くワトソンも割と危ない人だよね?」というドラマ(笑) ワトソンの描き方が面白い。
来週放映予定の2話も楽しみです。
……昨年BSで流れていた時に、「そこで終わるの?!」みたいな絶叫がTLを埋めていたような記憶があるのが少々気になりますが……(笑)