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『特捜エクシードラフト』感想20

◆第39話「飛べ!誓いの白球」◆ (監督:簑輪雅夫 脚本:鷺山京子)
久々登場の鷺山さん、夢破れて転落した元プロ野球選手・安川と野球少年・ナオキの友情、という如何にもなエピソード。
極めて強力なハイレーザー銃による宝石強盗事件が発生。
「ヨーロッパの犯罪組織が開発に成功したという噂は、本当だったんですね」
「しかも日本に持ち込まれていたんですね」
ザ ル だ か ら ね
事件の調査中、「おじさんを探して下さい」とナオキに頼まれる耕作。アル中の流れ者だった安川だが、ナオキの懇願でスイングを指導、言われた通りに毎日100回素振りをするから、「今度の地区大会、見に来て下さい」と約束したのだが、その安川が姿を消してしまったという……。その安川は、宝石強盗グループの仲間割れを目撃、そこで手に入れた宝石を換金しようとしたが、消えた宝石を追う強盗グループに捕まってしまう。安川を追っていて、流れで一緒に捕まってしまう耕作。
ここで宝石強盗グループのボスがやたら綺麗なキックを耕作に炸裂させるのですが、キャスト表記にスーツアクターさんの名前が目立つので、そういう回だったっぽい。
安川の正体が、甲子園のヒーローで元プロ野球選手だった事に気付く耕作。プロの壁に阻まれ、飲酒運転による事故で球界を追放された安川は金さえあればやり直せると宝石のねこばばにこだわるが、「ナオキくんの手は、豆だらけだったぞ」という耕作の説得を受け、踏みとどまる。
クライマックスは、宝石を隠した廃工場でバトル。
シンクレッダーはサイクロンノバでハイレーザーを相殺。先代の得意技を見せました。
強盗グループは御用になり、エクシードラフトに連れられ、約束の試合を見に駆けつける安川。一打サヨナラのチャンスに起用されたナオキは、安川の教え通りのスイングで、見事なサヨナラホームランを放って大団円。
……と、毎度の事ですが鷺山さんが綺麗にまとめている時というのは、上手いとか下手とか面白いとか面白くないとかとはまた別に、ツッコミにくい(笑) 良くも悪くも“約束事”に忠実かつ堅実というか。
ツッコミというかシナリオとしては、見張りもつけずに耕作を放置しないでください、というのはあるのですが(^^;


◆第40話「死の爆弾罰ゲーム」◆ (監督:簑輪雅夫 脚本:宮下隼一)
いじめられっ子の少年・小出弘は、南米で連続した爆破事件と同じ手口で日本政府を恐喝していた爆弾屋・イヌイタツオが、主犯格の国際的犯罪者・黒田タケシに射殺された所を目撃してしまう。死の間際にイヌイから爆弾の仕掛け場所を囁かれた弘はその場を逃げ出し、イヌイの裏切りによって爆弾の仕掛け場所がわからず、計画の狂った黒田達は弘を追う……。
というか、仕掛けた場所を聞こうとしていた筈なのに、いきなり撃ち殺さないで下さい(笑)
主犯グループが裏切り者をつい勢いで撃ち殺してしまうシナリオを、どうして2回続けてしまったのか(^^;
爆弾の仕掛け場所を知りたければ言う事を聞け、といわんばかりに、エクシードラフト本部でふんぞり返る少年。愛はジュースを出し、拳はホットケーキを作るが……隊長、起つ!
本部コンピューターの大画面でやっているゲームをぶちっと切る隊長。
「なにするんだ、王様に逆らうつもりか!」
「君は自分のやっている事がわかっているのか。いいかよく見てみろ、君が爆弾の場所を教えてくれなければ、午後3時にはこうなるんだぞ」
凄惨な爆発現場をモニターに映し出す隊長。
それを見た弘は、急に立ち上がる。
「ああなりたくなかったら、僕についてこい!」
エクシードラフト3人を連れて、弘が向かったのは学校。自分を「王様」、弘を「奴隷」と呼び、ボールをぶつけるいじめっこグループに対し、「王様」は自分で、おまえたちがボールをぶつけられてみろ、とエクシードラフトにボール投げを命令する弘。そこに「弘、こんなの遊びじゃないか」と出てくる、駄目な感じの教師。
「やる方は遊びでも、やられる方は遊びじゃない! どんな気持ちか、やられてみればいいんだ!」
前回の苛めネタが酷すぎたので、今回はとりあえずこういう台詞が出てきて、ホッとしました。
主題被りとしては間隔が近すぎ、しかし急遽カバーしたと考えるには逆に間隔が狭すぎる気がしますが、世間的にイジメ問題が大きくなった時期に別脚本家でたまたま主題が被ったのかなぁ……?
弘の置かれた環境と、その為に歪んでしまった心を知った隊長は、渡されたボールぶつけ券を破り捨てる。
「多くの人達の命を助けるのが、俺たちの仕事だ。だがその為に、一人の心を歪めていいということはないんだ。弘くん、君が今まで何をされて、何を感じていたのか、よくわかったよ。でもな、こんな事をしても何の問題の解決にもならないんだ。目を覚ますんだ」
正面から説得をする隊長だが、弘は走り去る。
「うるさい! こうなったら僕は何もしゃべらない! みんな、みんな死ねばいいんだ! 爆弾で吹っ飛べばいいんだ!」
耕作と拳は弘を追いかけ、その間に弘の母親の話を聞きに行く隊長。弘は今度は、耕作と拳に万引きを命令する。
……せっかく隊長がきっぱり断ったのに、そこで悩むな二人(笑)
だが、そこに襲いかかる黒田のグループ。手榴弾の攻撃を受けている間に弘が車で拉致され、しかし駆けつけた隊長は、走り去る車の屋根に張り付く! しかも気付かれずにそのまま敵のアジトへご案内!(笑)
今日は久々に、スーパー生身隊長DAYの模様。
弘を救出する隊長だったが、アジトに潜んでいた黒田らに不意を打たれて捕まってしまう。
「爆弾を仕掛けた場所は……知らない……僕は何も知らない!」
黒田らに問われた際の弘の挙動から、爆弾はアジトに仕掛けられている事を見抜く隊長。弘少年は爆弾の場所を黒田達には話さず、二人は縛られてアジトの床に転がされる。黒田達が時間潰しにトランプに興じている間、そっと弘に話しかける隊長。
「死ぬつもりなんだな……それで君を苦しめた人間たちに思い知らせる、復讐するつもりだったんだな。甘ったれるな……! そんな卑怯な手段で王様にならなきゃ、君は自分のやりたい事がやれないのか。言えないのか」
弘母から、弘の家庭の事情――パイロットである父がアメリカの航空会社で働いており、仕事の忙しさから日本に残った母親とは、実質的な別居状態――を知った隊長は、本当は尊敬する父親と一緒にアメリカに行きたかった弘が、母の為に日本へ残る事を選んだのだろう、と問いかける。
「君は優柔不断なんかじゃない……ただ心が優しいんだ」
その心の優しさは、決して弱さではない、という隊長の言葉に、爆弾が間違いなくアジトに仕掛けられている事を告白する弘。相手の隙をついてロープをほどき、弘とともに脱出しようとした隊長だが黒田達に追い詰められてしまい、その時、弘が紙飛行機で外に助けを求める事を思いつく。
父との思い出の紙飛行機、を事件の解決イベントとしてしっかり活用したのは秀逸。
通りすがりの警官がSOSと書かれた紙飛行機を発見して、本部へ連絡。ブルース(隊長の居ない隙にバリアス7に乗ってみた)とキースが突貫し、黒田達はあっさり逮捕されるが、時限爆弾の爆発が迫っていた――!
クライマックスに持ってきた時限爆弾の処理は、
ハイパーサーチライトで発見

ハイドランダーで周囲を消火

ビルドライバーで鉄板を切り開く

グレネード冷凍弾で冷凍

サイクロンノバで消滅
と、各種装備を使い切り。
……はいいとして隊長、証拠物件をことごとく闇に葬るのやめましょうよ(笑)
こうして事件は解決。そして母親との話し合いにより、少年はアメリカの父のもとへ……母親も自分の事しか考えていなかった事を反省し、家族も再生。
少年は結果的に、いじめのベターな解決方法の一つとされる転校(精神的な脱皮をともなった上で)をする事になり、大団円。
出だしの暗さが嫌な感じでしたが、最終的には綺麗にまとまって、悪くありませんでした。
対象年齢関係なく、真っ正面から説教する隊長が素敵。
隼人がいいのは、上から正論を押しつけるのではなく、誰が相手でも正対してぶつかっていく事。
良いヒーロー像です。
次回、面白そうなネタですが、さてどう料理されるか。