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『Q.E.D.』(加藤元浩)44&45巻、感想

しばらく買ってなかった『Q.E.D.』を、2冊まとめて購入。
40巻前後で色々と雑になっていたのは、だいぶマシになってきたか。
以下、短評。
◇「チューバと墓」
肝心のトリックが、おいおいといったもので下手な2時間ドラマのような出来。久々にミステリ同好会が出てきた、という以外にポイントなし。ミステリ同好会はミステリ同好会だけで面白くなってしまうという今作の裏技ですが、おそらく、トリックの出来が悪いという自覚はあったのかなぁと。
◇「Question!」
フェルマーの大定理」を軸に、離婚調停で揉める二組の夫婦と燈馬が謎の招待状の目的を探る、数学絡みのエピソード。話の出来も良く、オチも鮮やかに決まり、秀作。
◇「金星」
挟み込んだ天文ネタが、一風変わった形で効いてくるという、ブラックさとメタっぽい要素を盛り込んだ変化球。なんというか、“らしい”1本。
◇「初恋」
内容は面白かったですが、水原さんでも燈馬くんでもない主観で始まったのが何か話の中で効いてくるのかと思ったら、それはいまひとつ効かず。どうやら46巻所収予定のエピソードとリンクしているようなのですが、そちらを読めば納得がいくのかしら。学校関係者が直接絡む殺人事件という点では、シリーズでも珍しい、というか、意図的にこれまでは避けていたのかも。
4編中3編は充分に面白かったです。
また久々に、ミステリ同好会、笹塚刑事、ロキ、水原警部、と連続性のあるサブキャラがこの2冊で一通り出てきたのは、良かった。