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『炎神戦隊ゴーオンジャー』感想27

◆GP−43「年末オソウジ」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:武上純希
ヘルガイユ宮殿に突如現れる、黒ずくめの機械生命体。
「自分は掃治大臣、キレイズキーであります」
それは、サウンド、マジック、プリズム、3つのワールドを滅ぼした恐るべき存在であった。大臣だけどスナイパーなキレイズキーは、ヒューマンワールド掃討の為に動きだし、今、ゴーオンジャーに新たなる強敵の存在が迫る――。
というわけで新大臣登場……なのですが、キタネイダス・ケガレシアと直接の面識が無かったり、その割には伝説だけ一人歩きしていたり、若干、不安が漂います(^^; そもそもガイアーク、マシンワールドでの反乱に失敗してヒューマンワールドに逃げてきた筈なのに、どうしてよそのワールドで暴れている大臣とか居るのか。キタネイダスとケガレシアが「掃治大臣」という役職を知らない雰囲気だったり、この人、「掃治大臣」を自称するただの流れの暴れん坊なのでは。ガイアークフォーミングを目的としている3大臣と、なんか方向性も違いますし。
一方、ゴーオンジャーはクリスマスの準備中。そこにガイアーク反応で、えらく音楽で盛り上げて、OPイン。
反応の場所に向かった5人だが、ガイアークの姿は無い。だがその時……
「お掃除七つ道具ウェポン1……箒ショットガン」
遠距離からの狙撃を受け、倒れる緑。……どうして、ショットガンで狙撃。
「おでかけでありますか、ルルルのル。ヒューマンワールドの正義の味方を掃除する、掃治大臣、キレイズキーであります」
また力強く正面からパロディをぶち込んできましたが、笑ってしまいました、不覚。
「掃除大臣……っスか?」
「ガイアークなのに、綺麗好き?」
ツッコんだ。
しかしツッコミを完全に無視したキレイズキーはアンチソウル合金で満タンガンの射撃を無効化。それを絞って、七つ道具ウェポン2:雑巾グレネードとすると、ゴーオンジャーめがけて投げつける。爆発と共に、奪われる炎神の力。それは、前回ラストで炎神王G9を合体解除に追い込んだ、あの謎の攻撃の正体であった。怒りの走輔はキレイズキーに切りかかるが、ウェポン3:ちり取りシールドと、ウェポン4:ハタキブレードの攻撃を受け、山を越えて吹っ飛ばされてしまう。
「まず一人。あと6人」
駆けつけた金銀が足止めしている間に、重傷の範人を連れて撤退する4人。ウェポン5:綿棒クナイなどを駆使し、金銀の攻撃をしのぐキレイズキーは、二人の炎神ソウルも無効化し、撃破。恐るべき力を見せつける。
「お掃除完了、あと4人であります」
一方、吹き飛ばされた走輔は、先程のグレネードの余波で空から落下して怪我をした、サンタクロース衣装のおっさんと遭遇していた。
緊迫の新幹部登場と、ちょっとコミカルなサンタ登場をなぜか並行。
というかこの辺りから本格的に、あれ、本当にクライマックス展開へ向けた新幹部なのだろうか…………と、怪しげになってくる(笑)
放っておくわけにもいかず、怪我したサンタの面倒を見る走輔は、おっさんを当然本物のサンタだとは信じないが、自称サンタのべらんめえなおっさんは、何も入っていない筈の薄汚れた袋の中から、プレゼントの箱を取りだしてみせる。その中に入っていたのは、走輔が子供の頃に貰った車の玩具――。
「てやんでえ! 信じ続ければ夢はかなうって、その唐変木のこんこんちきどもに言ってやれって! はっはっはっはっは」
「……そうだ、俺はあのクリスマスプレゼントで、絶対にレーサーになるって決めたんだ」
それは、子供の頃の走輔を励ました不思議なプレゼント、いわば走輔のルーツであった。
「おっさん、もしかして……」
そこでスピードルが意識を取り戻し、おっさんの正体が間違いなく、クリスマスワールドから来たサンタと判明。
その手を使うと、どうにでもなるのが恐ろしい(笑)
明日のイブの晩には子供達にクリスマスプレゼントを届けて回らなくてはならない、と怪我をおして無茶しようとするサンタを手伝うと決める走輔。その為にまずは、掃治大臣キレイズキーを倒さなくてはならない。
走輔、現状忘れていないかとドキドキしたのですが、ちゃんと二つを繋げました。
そこへボンパーから、ぎんじろうがキレイズキーの強襲を受けたとの連絡が入る。さんたを背負って急いだ走輔が目にしたのは、ぐちゃぐちゃになったクリスマスパーティの飾り付けと、打ちひしがれる仲間達だった。
4人は、ショットガンで滅多打ちにされた上にブレード振るわれた所でアイキャッチ、という引きだったのですが、割と普通に生きていました。吹っ飛ばされた金銀兄妹も姿を見せ、幾ら何でも、詰めが甘すぎないか、掃治大臣。
「あいつに攻撃は効かない……今戦っても、勝ち目は無い」
雑巾グレネードは炎神の意識を奪う特殊な波動を発するという事で、一種のジャミング兵器か。そして炎神ソウルの力を無効化されると、ゴーオンジャーの戦力は半減以下。どうあがいても勝てない……と落ち込む仲間達を、それでも、 大事な年末商戦 クリスマスを前に俺たちが負けるわけにはいかないと、奮い立たせようとする走輔。
そんな超緊迫した状況に佇むサンタコスプレのおっさん、とりあえず皆にプレゼントを配って、本物である事を証明(笑) プレゼントを受け取った6人はそれぞれ、走輔と同じように、子供の頃の夢を思い出す……。
「俺たちは子供の時、サンタさんのプレゼントに、たくさんの夢と希望をもらった。そんな素敵なクリスマス、絶やしちゃなんねえよなぁ」
成る程、やたらに走輔がクリスマスにこだわるな、と思ったら、これは走輔にとっていつかヒーローになる子供達の為の戦いである、と。これは、上手い重ね。またこのシーンで、走輔が倒れたクリスマスツリーを直す、という演出も良い。
「俺たちはもっと頑張れる筈だ。打つ手が無くても我武者羅に立ち向かう。それがゴーオンジャーだ!」
走輔の檄に応え、立ち直る6人。改めて、「走輔…トワニ」の回を受けて、走輔が多少強引にでも6人を引っ張る、という構図が入りました。またここで、勢いで単なるパワープレイになってしまうとあまり好きではないのですが(作劇としてそれでいい場合もあるけど、今回はそこまでは積み重ねてはいない)、サンタの持つ、奥でクリスマスワールドに繋がっている異次元プレゼント袋を見て、連が作戦を思いつく、というバランスも良し。
明けて24日、ヒューマン掃討の為に街へ降り立つキレイズキー。
「ヒューマンワールドに今年のクリスマスは来ない! なぜなら、今宵人間共が地上から掃除されて、居なくなるからであります」
だがその前に、サンタコスプレのゴーオンレッドが姿を見せる。
「メリークリスマス! キレイズキー。おまえへのクリスマスプレゼントは、正義の鉄拳だぜ!」
レッドはキレイズキーのクナイ攻撃をしのぐと、ゴローダーにスピードルソウルをセットして放つ。雑巾を構えて炎神ソウルを無効化しようとするキレイズキーだったが、その時、コスプレの装備品として最初に投げ捨てていたプレゼント袋の中(奥のクリスマスワールド)に潜んでいた6人が飛び出すと、キレイズキーへと組み付き、レッドが剣でグレネードを破壊。無防備になったキレイズキー、タイヤに轢かれる。
相性最悪のマジックアイテム破壊に成功したゴーオンジャーは、久々にOP重ねて、全員で名乗り。この期に及んで、ジャーとウイングスが別個に決めポーズなのが、ちょっと切ない(笑) 折角なので7人合同の新名乗りとか見たかったですが……もしかしたら最後の最後に取ってあるのか。
流れを変えたゴーオンジャーは、満タンガン一斉射撃・ゴーオンキャノンボールでちり取りを破壊。金銀のダブル攻撃でクナイを破壊。スーパーハイウェイバスターにキャリゲーターソウル(出番貰えた)で、ショットガンを破壊。と、次々とキレイズキーの七つ道具を粉砕。
そしてカンカンバーと満タンガンロッドモードの二刀流で切り刻んだ所にカンカン満タンガンで、掃治大臣、まさかの登場1話で大爆死。
……と思ったら、ゴミ箱から復活。
「そんな事で自分に勝とうとは、浅はか千万であります」
七つ道具の残り二つも使ってないし、そこまで安い相手ではなかった! とはいえ、次回、クリスマスの勢いで滅殺される可能性95%以上な雰囲気だ!!
三つのワールドを滅ぼした超大物の筈だったんですが、まあ転機は、ヘルガイユ宮殿で酒を飲んだところだろうなぁ……。むしろこうなると、クリスマスSPで退場と見せかけて、いや本当に最終章の敵でした、となる方が驚くけど、さて(笑)
というわけで新展開かと思ったら新展開ではなかった、という感じになりそうですが、強敵登場とクリスマス編を一緒にやりつつ、散漫にならずに二つの要素をしっかり繋げたのは秀逸。単独で見ても実に『ゴーオンジャー』らしい一編となりました。


◆GP−44「聖夜ヲマモレ」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:古怒田健志
キレイズキーがカンカン満タンガンの直撃を防いだのは、ウェポン6:無限ゴミ箱の力によるものだった。7人+サンタはゴミ箱に吸い込まれ、世界のあちこちにばらまかれてしまう。
ここからパーティ3分割で、走輔・連・軍平は、強盗が立てこもり中の幼稚園の中、早輝・大翔は、おどろおどろしい雰囲気の薄暗いススキ野原、範人・美羽・サンタは、どこぞの浜辺に。
そして邪魔者を排除したキレイズキーは、強力なエネルギー爆弾によってヒューマンワールドの住人を根こそぎ吹き飛ばす「ヒューマンワールド年末ジャンボ大掃除大作戦」の仕掛けを開始する。
ススキ野原を彷徨う黄と金……というのは、ここに来てかなり珍しい組み合わせ。というか、早輝から兄への「大翔さん」という呼びかけを、初めて聞いた気さえします(^^; 二人は何故か幽霊に襲われ、いつもの余裕をかなぐり捨てて泡を食って逃げ出す大翔。実は、死んだ祖父に聞かされた迫真の怪談の影響で、須塔兄妹は幽霊だけは大の苦手としていたのである。
とこれは、夏の怪談回で兄妹も幽霊から逃げ出していたのを、拾った形か。
すっかり恐慌状態で使い物にならない兄に、早輝、いきなりおくになまりで説教。
「こら! 大翔、なにしよっと。そいでも、おとこんこね? ちゃんとついとっちょね。お化けが怖くてゴーオンジャーが務まるかいね」
「さ、き……?」
これも、姉回の設定を拾った形に。
また早輝は終盤に来て、“土壇場で恐ろしい子”が定着してきました(笑)
一方、範人・美羽組はサンタが無くしてしまったプレゼント袋を探していた。ボンパーからの連絡を受け、真面目に早く帰ろうとしている範人に対し、美羽の方がサンタ袋を探すのに積極的、といつもと逆パターンで、ピカピカ兄妹の普段と違う面が描かれています。懸命に袋を探すサンタと美羽だったが、その目前で、袋はゴミ収集車に回収されてしまう。がっくりとうなだれるサンタを励ます美羽。
「諦めちゃ駄目。クリスマスは、一年中でいっちばんキラキラした日じゃなくちゃいけないんだから」
「貴方が思い出させてくれた。プレゼントを貰った時のあの気持ち。ちゃんと子供達に届けなくちゃ」
……メタ的には、色々あれだ(笑)
美羽の真意を知って範人もその思いに共感し、3人は一致団結、ゴミ収集車の後を走って追いかける……。
幼稚園の野郎3人は、立てこもり犯がクリスマス会のツリーを蹴倒した事で我慢の限界に達し、怒りの飛びかかり。
「動くな、撃つぞ!」
「撃てよ」
強盗は引き金を引くが、走輔、変身して弾丸を防御。
「ご、ゴーオンジャー……」
「人間相手に変身するのは、反則だが、わりいな」
なお、変身前に撃たれて死んだ先達は何人か居るので、あまり格好つけると危険だからな、走輔! さすがに一度、あの世の入り口付近を覗いてきた男は、覚悟のほどが違います(笑) 単にカメラ位置の都合かもしれませんが、強盗に撃たれる前に射線を人質の子供達からより遠ざける位置に動いている、というのは地味に格好いい所。
また、政治的に黙認(というか幽霊のような扱いだと思われる)だけど世間的には知られているヒーローであるゴーオンジャー、の特性が強盗と人質の反応に巧く出て、短いながら、今作のエッセンスの詰まったシーン。
「次は本業の、ガイアーク退治だ!」
強盗達をあっさり確保した3人は、ガイアークの作戦妨害へと向かう。フラフラしていたキタネイダスとケガレシアを先制攻撃で適当に撤退させ、再びキレイズキーと激突すると、無限ゴミ箱を弾き飛ばして発動を阻止。
「面白い。自分を本気にさせたでありますね」
対するキレイズキーは、片付けてきた三つのワールドで得たエネルギーをブレンドしたドッキリウムを飲み、「超・産業革命」で巨大化。メンバーの揃わないゴーオンジャーは、バスオン、ガンパード、強烈王を発進させる。
追加で個人しか乗れないメカ/ロボを出すと、だいたい微妙な使い方になりがちですが、強烈王は比較的うまく使えているイメージ。パーティ分割の妙がポイントのエピソードですが、面白みを出しつつ、展開もスムーズに進めています。
サンタ組は収集センターに到着し、ゴミの山を捜索。
「探すしかない! 絶対見つける、みんなのクリスマス!」
そして早輝は、幽霊を投げ飛ばしていた。
「こげなもん、怖くもなんともなか!」
「さ、き……?」
「ほら、スマイルスマイル」
久々のスマイル攻撃が炸裂し、顔面を引っ張られた兄は、なんとか状態異常から回復。
「君に、勇気を与えられるとはね。……早輝みたいな妹も、いいかもしれない」
「お姉さんになら、なってあげてもいいかな」
群がる幽霊をちぎっては投げた結果、怪しげな空間は実はお化け屋敷の中であった事が発覚。二人は急いでベアールVとトリプターで戦闘現場へと駆けつけ、青&黄色の操縦で炎神王に、そしてガンパード×トリプター×キャリゲーターで、頑張王トリプターへと変形する。
黒「その手があったか!」
その手があったか!
ゴミの山を相手に苦戦するサンタ組は、美羽の第六感は探し物に使えないのか、と範人が発案。
「あれは……誰かの意志を感じるもので、こういう時には……」
「絶対に奇跡は起こるよ。だって、今日はクリスマスイブだもん」
範人に励まされ、念じてみる美羽。3人で手を合わせて一緒に念じてみた結果、美羽の閃きで遂にサンタ袋、発見。だが、戦場では……
「四角い部屋を丸く掃く、ハタキブレード、円月斬り!」
ちゃんと掃除できていない必殺剣を受けて3体のロボは吹き飛ばされ、エネルギー爆弾の設置も完了してしまっていた。
「遂に時は来た。これでこのヒューマンワールドは綺麗さっぱりになるであります」
最後の突撃を試みる3体のロボだったが、お掃除七つ道具、最強最後の武器バケツバズーカを食らい、大地に倒れる。
「ヒューマンワールドの人間達、さらばであります」
起爆装置のスイッチを入れようとするウガッツ達……だがその寸前、空からの攻撃が起爆を阻止。間一髪で駆けつけた青空王バルカが奇襲攻撃で起爆装置とハタキブレードの破壊に成功する。
「頼むぜゴーオンジャー! この戦いに、子供達のクリスマスがかかってるんだよー!」
半ばバ○ダイの手先みたいなサンタの声援を受け、レッドはゴローダーGTも闘魂ソウルで起動。頑張王と青空王は腕を通常状態に組み替え直し、今並ぶ、5体の巨大ロボの勇姿!



「強大な列車の王、キョウレツオー!」
「巨大なる炎神の王、エンジンオー!」
「更なる炎神の王、ガンバルオー!」
「空を制する天空の王、セイクウオー!」
「滑翔する正義の車輪、ゴローダーGT!」


「「「無敵の音を、轟かす! ゴーオン・オールスターズ!!」」」


ここで5大ロボ名乗りと、思いつく事全て、やり尽くしにきている感じ(笑)
頑張王の、そういえば特に無かったので今考えた、感が切ない。
あとゴローダーが、皆で声を合わせている事もあって今ひとつ何を言っているか聞き取りにくいのですが、「滑翔」で合ってるか微妙。滑って翔ぶ、所からの造語でしょうか。
……でホント、真のラストはどうするのか(^^;
ゴーオン・オールスターズは勢揃い飛び蹴りから、5体のロボットによる袋叩き(笑)
絵がこれ以上ないくらい酷い。
キレイズキーはバケツバズーカで反撃をしてくるが、炎神は一度分離してこれを回避、そして遂に、伝説の巨神が再誕する。
デカい、強い、容赦ない、の3拍子揃った炎神王G12は、まずはゴローダーストライクでバケツバズーカを破壊。
「そんな……ありえないでありますぅ!」
恐怖にひきつるキレイズキーを、G12グランプリで滅殺完了。
「骨は拾ってクリーナー……!」
掃治大臣キレイズキー、ここに殉職。
「まさか、あの御方が敗れるとは……」
「妾たち、また二人で、頑張るしかないでおじゃるねぇ」
すっかり、心が折れてきたなぁ……(^^;
「よし! こうなったら、飲むしかないでおじゃるよ」
「おう! 今宵はネジが外れるまで、飲むゾヨ」
そして、飲む(笑)
「はぁ〜ぁ、どこかにもっともっと強い味方はいないでおじゃるかぁ……?」
ひたすら他力本願なケガレシア様。
だが、まるでその言葉に応えるかのように、ゴーオンジャーとの戦闘で吹き飛ばされて草に埋もれていた無限ゴミ箱が、謎の光を放っていた……。
キレイズキーの各武装の破壊シーンがいやに丁寧に描写されるなぁ、と思ったら、なんとこの伏線だった模様。
果たしてゴミ箱の奥からは何者かが現れるのか、それとも期待させておいてギャグなのか。どうなるガイアーク?!
次回、まさかのG3プリンセス復活(あれ?)。
クリスマスに続いてお正月スペシャルが終わったら、真の最終章に突入という感じになりそうですが、『ゴーオン』ももう、残すところ後わずか、配信的にはあと2週か3週というところかぁ……。
年によって色々と趣向を凝らすクリスマス編ですが、物語とクリスマスを不可分としてしっかりと絡めた、かなり良いクリスマス編でした。
前後編で何故か脚本家が変わりましたが、前編を受けた上で、3分割展開を上手くこなし、ラストきっちり盛り上げてきました。前回のカンカンバー回は微妙な出来でしたが(というか、カンカンバーが微妙……)、古怒田脚本はキャラクターの組み合わせ方が巧い。また分割した上でそれぞれにちゃんと意味を持たせ、集約してクライマックスに持ち込んだ流れも綺麗。ウラメシメデス回といい今回といい、内容の詰め方にテクニックが光ります(ともに演出している渡辺勝也の、ツボの抑え方もやはり上手い)。
あと特筆すべきは、敵が何かとグッズをアピール、クリスマスプレゼントの喜びを繰り返し強調、変則組み替えロボットの活躍、全ロボットの揃い踏み、と来て、炎神王G12で締める、というプロモーションとしての完成度の高さ(笑)
タイミングとしてクリスマス商戦に間に合っていたのかはさておき、全国の親御さんと、バンダイの担当者が泣いた!
炎神王G12を安売りせず、ここ数回使っていなかったのも効き、ロボット回としては、物語的にもメタ的にも、戦隊史上に残る出来ではないかと。
最終章を前にしっかりと盛り上げてきてくれたので、後は、「これが真の最終回だった!」みたいな事にならないクライマックスを期待したい。