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『侍戦隊シンケンジャー』感想12

◆第二十一幕「親子熊」◆ (監督:加藤弘之 脚本:小林靖子
源太が通りすがりの仮面ライダーを追って奪われた烏賊折神を探し回っている頃、ディエンド似のアヤカシが現れてナナシ軍団を街へと放つ。揃い踏みしたシンケンジャーがあっさりと蹴散らすが、妙な様子の黒子が1人――その正体は、“世界の破壊者”門矢士。そして腰の痛みで接骨院に向かった彦馬は、病院のあった筈の場所に出来た妙な写真館に入り込んでいた。
と、前回の振りから、『仮面ライダーディケイド』コラボ編。
アヤカシの次の動きが無いか周辺を探っていた帰り道、千明たっての願いでファミレスで休憩していた千明と茉子は、そこでたまたま千明の父・谷蔵人と出会う。
2話で“いい加減”扱いされていた千明の父は、まさにその通りの軽いお調子者で、見るからに千明の父(笑) 侍としてそれなりの自覚と自負の出てきた千明には軽んじられて鬱陶しがられるが、頼んでいるのは同じパンケーキだったり。
その時、オカマっぽいアヤカシに操られたサラリーマンが店内で暴れ出し、子供を人質に立てこもりを宣言。人質の子供を千明が救出し、茉子がサラリーマンを止めようとするが、席の奥に赤ん坊が居た事に気付いた蔵人が咄嗟に割って入り、結果、茉子と蔵人他、数名の人間がナナシも出現したファミレスに取り残される事になる。
表面上の軽薄な調子は変わらぬまま、蔵人の隠れた判断力を見せて、まるっきりのちゃらんぽらんな人でありませんよという展開。これに気付いた姐さんは蔵人から、千明の名前の由来が「千の明かり」である事。千明を生んで間もなく死んだ妻の願い通り、明るい子にしようと育てすぎて、少々いい加減な青侍になってしまった事などを知る。
すかさず、型にはまっていない自由さが千明らしい強さだと父と千明の双方にフォローを入れる姐さん、安定のできる女。
殿達と連絡を取った千明は、アヤカシに操られて暴れる人達を救う為に手分けする事になり、ファミレスの解放を担当。茉子と連携して見事に突入作戦を成功させ、突然襲ってきたナナシを相手に、蔵人もちょっと侍らしい所を披露。
「姐さん。……強くなると……もっと強いのが見えるんだな。親父の剣、ずっと見てたのにさ、強さはわかってなかった」
ここで、EDのブラスアレンジインストを被せ、EDのイメージに合わせる形で、追いつきたい人々、そしてその果ての目標である殿の元へ走る千明、というのはなかなか面白い演出。
分かりやすく成長途上のキャラクター、というのは色々エピソードを組みやすいというのはあるのでしょうが、なんだかんだ、千明はおいしい役割を貰っています。
アヤカシの一の目は赤青黄が連続攻撃であっさり成敗し、巨大化したアヤカシに立ち向かう天空シンケンオーの姿を目にする、ディケイドヒロイン。烏賊を探して走り回っていた寿司屋が海老で参戦し、ダブル必殺技で惨殺。巨大戦は時期的に仕方がないですが、海老を出し、海老を活躍させる、に終始しました(^^;
そして駄目親父は従業員も客も逃げ出した荒れたファミレスで、パンケーキを食べていた。
……大丈夫か、逮捕されないか。
身元引受人としてすぐに息子と再会する事にならないか。
桃「千明、強くなったよね」
赤「充分とは言えないがな」
桃「とか言って。気を付けないと追い越されるよ」
精神年齢高い組(殿×姐さん)は、今作の中ではかなり特殊なスタンスの会話が出来るのが、おいしい所。また今回、千明に単独でファミレスを任せていたり、殿も殿で千明をしっかりと評価している事が窺えます。
最後に駄目親父がいい所を見せるだけだと特に面白くなかったのですが、ちょっと調子に乗ってきた千明がやらかして駄目人間だと思っていた親父にフォローされる、という展開ではなく、千明は千明で成長している所を見せた上で、成長したからこそ実感して見えてくる高みがある、と持っていったのは良かった所。
ついでに、そこはかとなく立場の危うい姐さんとことはも持ち上げました(笑)
ナチュラルに源ちゃん(天才だから仕方ない)が格上扱いになっているのは、少し切ない。
『ディケイド』と連動した特別編という事でしたが、例えば写真が中心になるとか『ディケイド』と絡むようなネタを使うわけでもなく、いつも通りのエピソードの合間にちらちら『ディケイド』の登場人物が出てくるだけ、と、非常に豪快。
ラストで殿が通りすがりの鳴滝、そして門矢士と遭遇するのですが、両作の主役同士が出会う、という純然たるサービスシーンに過ぎず、後になってこれ単体で見るとただただ意味不明(^^;
通りすがりの謎の連中に因縁だけ付けられた殿が、とても被害者です(笑)
そして、烏賊と爺は無事に『シンケン』世界へ帰ってくる事が出来るのか?! という辺りは、次回冒頭で処理されるのかしら。


◆第二十二幕「殿執事」◆ (監督:加藤弘之 脚本:小林靖子
特に説明なく、烏賊帰還。『シンケン』しか見てない人も居るだろうし、もう少し何かあっても良かったのでは(^^; あ、爺も無事に帰ってきました。
殿から稽古のメニュー決めを任されるも、自分のやりたい事をハッキリと出来ないことは。そこへ寿司屋台の常連客である松宮家の御曹司から、虫除けの為にことはを偽の婚約者として婚約発表したいと相談を受けた源太がやってきて、殿を巻き込んで婚約者偽装大作戦が行われる事に。
見所はタイトル通りの、殿×執事。
今となってはどこに出てきてもおかしくないジョブと化している執事ですが、この頃ちょうど、旬だったのか?
ドレスアップしたことはにお付きとして従う殿執事は、腕組んで仁王立ちだったり、相手の御曹司のお付きのばあやに「執事としてなってない」と指導を受けたり……と徐々に調教を受けるのですが、もうちょっとこう、殿が辛酸を舐める展開になるのかと思ったらそれほど執事タイムは長くなく、個人的にはもう少し殿を魔改造して欲しかったです(待て)。
それにしても、全く侍の使命と関係ない事案に一枚噛む事になる殿は、源太に弱すぎ。
これが千明だったら、「馬鹿かおまえは」で一刀両断です。
まあ、エピソードの間口は広がって、作品全体としてはこの方が回しやすいでしょうが(^^;
立食パーティの会場に、寿司屋台がでーんと出張しているのは面白かった(笑)
偽装婚約の発表後、御曹司と食事を一緒にする事になることはだが、殿に傅かれるのがいたたまれなくなって途中で退席。そんなことはに、殿は優しく語りかける。
「あのなぁ……あんまり俺を絶対だと思うな」
「え?」
「俺が居ても、おまえはおまえの立ち位置を持ってろ。自分の中に。あの流ノ介だってそうしてる。わかるか?」
「うち、あんまり……」
「そうか」
「だって、殿様は殿様やし」
同じ忠誠度120でも、信念の権化である流ノ介に対し、“姉の代用品”として自分の居場所をシンケンジャーに依存していることは、をここで改めて差別化。
源太の寿司屋で出会った際、自分を特別扱いしないことはの態度と、その優しさに恋心を抱いていた御曹司はことはに正式に告白しようとするが……どうしてポケットに両手を突っ込んでいるのか(笑)
(甘い、最高に甘い……)
ところがその背広には、人を好きになる気持ちに取り憑き、その命をすするアヤカシが張り付いていた。命をすすわれ苦しむ御曹司だが、力技では服から引きはがす事ができない。
そこで一計を閃いたことはは、殿/執事の頬に連続で平手打ちを浴びせ、金目当てで近づいた嫌な女を演じる事で、自分の家の財力に群がってくる女性に嫌悪感を抱く御曹司にショックを与え、恋心を冷めさせる。
身長差の関係で、平手打ちの前におもむろにベンチの上に立つのが、なんか可愛い(笑)
そして、(ことは、何してるんだ?)と思いつつ、ベンチの前に叩かれに行く殿(笑)
もっと、こういう感じのプレイが見たかった(待て)
アヤカシの引きはがしには成功するが、自分の思い切りすぎた行動にショックを受けて座り込むことは。
「うち、うち、殿様を……」
「ああ、よくやった。よく思いついたな」
「殿様……」
「安心した。おまえはおまえで、ちゃんと立ってる」
人々を守るという侍の本分の為、自らの考えで行動したことはを誉める殿、本日2回目の、頭撫で(イケメン無罪)。
迷子事件の時もそうですが、殿はもう少し社会勉強をさせないと、野に放ったら1週間も経たずに官憲のお世話になりそうで不安です。
シンケンジャーが合流し、黄色が新技、シンケン丸・猿回しを披露。……その名前で、自分が回るのはどうなのか(^^;
トドメは熊五輪弾で成敗し、巨大化したアヤカシが呼び出した飛行オオナナシ軍団に、天空シンケンオーで空中戦。アヤカシに対しては海老ぞーが立ち向かい、大海王から、烏賊召喚。大海王北に烏賊が合体し、イカダイカイオーが天下無双。
……もう、何が何だか。
背後で、割と格好いい系のテーマソングが流れているのがまた(^^;
烏賊の脚部が胸に取り付き、残りの部分を武器にした烏賊大海王は、必殺技「ヤリイカ突貫」でアヤカシを刺殺。天空シンケンオーもオオナナシ軍団を撃滅し、これにて一件落着。
正直この辺り、ノルマofノルマという感じで、ロボット戦はあまり面白くありません(^^; 海老があまりに鳴り物入りすぎて、地道に強化してきたシンケンオーとのバランスが悪すぎるからなのですが。恐らく、皆でモヂカラを込めて起動するというシチュエーションを土台にして海老の強さに説得力を持たせるつもりだったのでしょうが、その肝心の第20話が上手く転がらなかった為に、歯車が噛み合わずに空回りしている感じになっています。
殿とことはのやり取りを見ていた御曹司は、ことはに大事な人が居る事を知り、自ら身を引く。
金「よしぼう、また食いに来てくれよー!」
……もう、二度と来ないんじゃなかろーか(笑)
御曹司に丈瑠を大事な人と言われたことは、大事は大事でも恋愛感情ではないと否定しつつ、なんとなーく殿が気になりだす。
「ことは、どうしたの? なんか変な顔して」
……姐さんは、男心には敏感だけど、女心はピンと来ないのか(笑)
「……殿様は、殿様やし」
と、感情の変化をほのかに漂わせて、落着。
年少組の成長話が2話続きましたが、ことはと流ノ介の違い、ことはと殿の関係(とその変化)を合わせて描き、なかなか良かったです。出来れば殿執事をもうちょっと虐めて欲しかったんですが(笑)
次回、season in the sun 夏だ、 TUBE 外道衆の季節だ!