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『鳥人戦隊ジェットマン』感想9

◆第14話「愛の必殺砲(バズーカ)」◆ (監督:蓑輪雅夫 脚本:井上敏樹
次々と人々を写真の中に閉じ込めていくカメラジゲン……水着モデル、若い女の子達、新婦(この時は新郎も込みだったけど)、お嬢様、ウェイトレス、テニス少女、という偏ったラインナップには、明らかに趣味を感じます。
凱は高笑いするマリアに土下座を敢行し、香を助けてくれるように懇願するが、蹴られ、踏まれる。
「まだまだ頭が高いわ。おまえに礼儀というものを教えてやる!」
前回今回のマリアはSっ気たっぷりで、如何にもな女幹部、という描写。
更にマリアは「面白い。香を元に戻したければ、レッドホークの首を差し出せ!」と凱をけしかけ、一度は竜に掴みかかる凱だが、さすがにそれは思いとどまる。香を欠き、凱は動揺が激しく、ただでさえ基準値の低いチームワークがますます低下するジェットマンだが、小田切長官は1人冷静に、カメラジゲンの弱点を分析していた。
カメラジゲンはその構造上、レンズビームを放つ時にシャッターが開き、内部が丸出しになる……そろそろ面倒くさくなってきたのか、街を大胆に破壊するカメラジゲンの前に立ちはだかった4人は、その弱点をついてビームを一斉射撃するが、そこへ現れたグレイがビームを弾き、雷太とアコまで写真にされてしまう。
「なぜ……なぜ私に手を貸した? グレイ!」
「マリア……おまえのピアノは素晴らしかった」
と、これまでバイラム幹部陣の中では一歩引いた立場だったグレイがマリアに急接近し、敵幹部の関係にも変化が。
「残された手段は、これしかない。グレイを弾き飛ばし、なおかつ、カメラジゲンを粉砕できる必殺武器を作る!」
田切長官の指示でバギーを改造する竜と凱だが、通信ジャックによるマリアの挑発に乗った竜が途中で飛び出してしまう。バイクで走っている所に攻撃を受け、今日も凄い勢いで横回転して吹っ飛ぶ凱。
飛んでいる時はスタントだと思われますが、凱(とブラックコンドル)は実によく、回ります。
孤軍奮闘の凱は遂にカメラジゲンによって撮影されてしまい、そこに改造を終えたバギーで駆けつけるレッドホーク。レッドホークはバギーを変形させて必殺兵器・ファイヤーバズーカを構えるが、マリアはジェットマン達を捕らえたアルバムを人質に突き出す。
(香、凱、雷太、アコ、みんなの命、俺が預かった! 一か八か……俺1人で、ファイアーバズーカの衝撃に耐えられるか)
だが、キチガイに人質は通用しない!
「レンズビーム!」
「ファイヤー!」
二つのビームがぶつかり合い、再び助っ人に駆けつけるグレイ……本人の意図はさておき、映像的にはカメラをかばっています(笑)
ファイヤーバズーカの一撃はグレイの防御をも突き破り、カメラジゲンの内部機構を破壊。写真にされた人々は解放され、ジェットマンの反撃開始。バズーカの砲撃で右腕を失ったグレイvs赤、というのはなかなか面白い戦闘。マリアは白と青の連続攻撃で吹き飛び、カメラジゲンに対しては、「コンドル」「オウル」「「タワーリングアタック!」」という、珍しい黒と黄の連携攻撃が炸裂。
弱った所をファイヤーバズーカでトドメを刺されたカメラは巨大化するが、イカロスハーケン火の鳥で瞬殺。
戦闘シーンより、合体バンクの方が長かったぞ(笑)
こうして新兵器により窮地を脱したジェットマンだが、概ね役立たずだった凱、池に石を投げてたそがれる。そんな凱をフォローする竜。
「大丈夫か、傷の方は」
男にハンカチ出されても、凱でなくても嬉しくない!
「竜、私、あなたが、私の事をどう思おうと……私はやっぱり、あなたが好きです」
そして改めて、香は竜にストレートに自分の気持ちを放り投げ、凱はノーヘルでバイク爆走から、転倒スタント。
倒れたバイクのオイル漏れの描写など、凱の心情を巧く表しているのですが、今は出来ない映像だろうなぁ、これ。
「香……なぜだ、なぜ、俺の気持ちが通じねぇ!」
……まあ、勝手な男ではあります(笑)
基本的にジェットマンって香と凱がもう少し自制すると表向き丸く収まるわけですが、敢えてそこを丸く収めない所に「ヒーロー性」のアンチテーゼとしての「人間性」を置いているというのが意欲的であり、一方、肝心の「ヒーロー性」が「狂気」と連動して描かれているというのが、今見てもなかなか刺激的な所であります。
グレイは右腕とマリアを拾うと、「熱情」をバックにお姫様抱っこして歩み去り、急上昇するマリアのヒロイン度と、グレイの格好良さ!
なおグレイの右腕はがしっとはめたら、すぐに再結合しました。マリアは白と青の連係攻撃でばっちり気絶しており、割とピンチだった、バイラム。
という事で、イベントとしては合体武器登場編なのですが、1〜6話までの第1章→単発エピソード集、と来て、再びメインライター井上敏樹の筆によりジェットマン』はこういう方向性ですというのを、力強く宣言したエピソード。