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『百獣戦隊ガオレンジャー』感想16

◆Quest22「巨牛、壊れる!!」◆ (監督:諸田敏 脚本:武上純希
作戦に協力したら秘密を教えてやる、とウラにそそのかされたロウキだが、重役出勤してきたと思ったら、いきなり芝刈り機オルグに攻撃。
「俺は、何故、斬った……? 俺の中の何者かが、俺に剣を振らせた……」
困った人から危ない人にクラスチェンジしたロウキは早退し、芝刈り機オルグ(顔が足先にあるというなかなか面白いデザイン)はさっくり邪気退散。だが、その特異な姿を活かして下半身を徹底的に狙う巨大芝刈り機の攻撃によりガオキングは脚部に大ダメージを負い、立ち上がれなくなってしまう。
そこで逆立ちからの、「天地逆転・リバースアニマルハート」は、一発ネタとして面白かったです(笑)
ロウキの意味不明な行動に戸惑うパワーアニマル教団だが、まさかのイエローがこれまでの出来事を繋げて、ロウキの正体は人間……それも、テトムが夢で見た6人目のガオの戦士ではないか、という結論に辿り着く。
だが一方、ロウキはウラの操る虫により記憶をいじられ、ハイネスデュークオルグとして、無差別に街で暴れ出す。
「目を覚ませロウキ。おまえは人間だ!」
状況証拠を繋ぎ合わせただけなのに、いきなり断定して説得を試みる最大の根拠が恐らく「パワーアニマルを扱えるから」なので、信仰、怖い。
ガオラオガオラオと唱えてパワーアニマル様に手を合わせれば、善人悪人の別なくみな楽園に辿り着けるのです。なお、オルグは絶対許さない。
困惑するロウキだがウラ虫の妨害によって再び暴れだし、おまえもやるなら俺もやる、とばかりに一瞬の躊躇も無くライオン砲で反撃するレッド(笑)
ホントこのレッド、戦場での判断力が条件反射のレベルに到達しているのですが、そう、軍医にして傭兵として世界中の戦場を渡り歩いていた獅子走は、あまりにも多くの死を目の当たりにし、これからは人を殺すのではなく動物を生かそうと、銃とナイフを捨てて獣医の道を選んだのです……。
ロウキは魔獣召喚し、療養中のバイソン抜きで百獣召喚するも苦戦するガオレンジャーだが、その時、再び天空に変なロボットの姿が浮かび上がる。その名を、ガオゴッド――パワーアニマルの神!
魔獣が姿を消してロウキも引き下がるが、果たしてロウキは本当にガオの戦士なのか?! そして戦いを見つめていた喋るサッカーボールの正体は?! ちなみに「人間でガオの戦士」だけど「悪質なストーカー」は矛盾せずに両立するので油断大敵だ!
そろそろ決着の見えてきたロウキ編ですが、基本、ロウキが勝手に暴れて勝手に混乱して勝手に記憶を取り戻しつつある、だけなのがとても困った所。ガオレンジャーの発言や行動がロウキが記憶を取り戻すきっかけになる、といった状況が全く無い為、両者の関係性が物語として巧く繋がっていない為、いきなり説得タームに入るのが非常に不自然。敢えて言えばテトムの首飾りを見た事が大きな影響を与えていますが、それもガオ側からのアクションではなく、全くの偶然ですし。
実質ガオレンジャーが、戦闘のカウンター要素以外で完全に物語の蚊帳の外に置かれてしまっているわけですが、どうしてこうなった(^^;