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『うしおととら』9−10話

飛行機が緊急着陸し、父親に貰ったお金を落とし、真っ直ぐ北海道へ行けなくなったうしおととらは、街でかまいたちの兄妹から頼み事をされる。それは人間に住処を奪われ続けた憎しみのあまり、殺戮を繰り返す同族を殺してほしいというものだった……。
人間に追われて生き方を変える事を余儀なくされる、消えゆくものとしての妖怪を描く第9話と、逆に妖怪を利用して富貴を得た人間の欲望を描く第10話、という、現代妖怪譚、2編。
「あやかしの海」の回も、とらが妖怪から頼み事をされるという形でしたが、『遠野物語』の地において、広義の異能力バトル物から更に一歩、“妖怪”の方へと踏み込んで、物語のバリエーションを拡大するエピソード。
風狂い」は原作を代表するエピソードの一つだと思うのですが、良い出来でした。そういえば、当初のかがりは、あんな感じだったなぁ。前回、火も噴ける事が判明したとらは、今回は切られた腕がくっついて(?)いて、どんどんデタラメになっていく(笑)
そして、第10話は小夜のヒロイン度の高さが凄まじい。
旅行中、一方その頃……で正ヒロイン2人をちらっと出したりするぐらい有るかと思ったのですが、全くそんな事をしている余裕が無いまま、3話連続で出番が無い内に旅先で次々とヒロインが増殖していく……!
しかも、ナンパ→土下座される→覗き、といううしおの圧倒的主人公力よ。
ラストの舞がとても美しく描かれていて、こちらも良かったです。