■〔よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?/Yahoo!ニュース〕
問題のエンブレムデザインの解体と分析もわかりやすくて面白いのですが、のみならず「デザイン」の前提を丁寧に解説した上で、その後の周辺問題の事情についても触れ、またエンドユーザーとプロフェッショナルの間にはその前提や知識のギャップがあるのが当然であって、そこで無知な大衆が悪いとするのではなく、そのギャップを埋める説明をするのも「デザイン」の範疇である、という視点が素晴らしい。
本来は専門性の高い意思決定は、信任によりプロへ権限委託されるべきものです。しかしながら、日本においてはデザイナーの地位が低い上に、選出過程が不透明だったり、選考理由の説明が適切にされなかった点…などが重なり、国民の納得を得ることができず権限委託に失敗しました。
件のエンブレムへの是非とは別に、非常に興味深い内容で面白かったです。
コミュニケーション設計がデザインの一部である以上、エンドユーザーへのコミュニケーションや説明はデザイナーの義務です。