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15年ぶりの『クウガ』メモ#31−#32

「やっぱり……普段は人間体があるんですか」 (EPISODE31「応戦」)
◆EPISODE31「応戦」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:竹中清/荒川稔久

  • 前回ラストのライジングマイティキックによる大爆発は、はっちゃけすぎたイメージ映像ではなかった事がわかり、その爆風の衝撃は半径およそ3kmに及び、10万7千枚の窓ガラスが割れ、鉄道の架線の切断などで15万人の通勤通学に影響があった、という報道からスタート。
  • 「○○人の通勤通学に影響があった」というのは、首都圏における被害リアリティが実に高まるワード(笑)
  • 警察の黙認による4号の特別扱いがこの被害をもたらしたのではないかと、未確認生命体第4号(クウガ)に対して世間の風向きが再び変わってくる……面白い物語的転換にして、実質的な後半戦のスタート。
  • ナレーション「ここでは、彼が、金の力を得て強化してきた、背景に迫ってみる事にしよう」
  • ……あれ、2回目の総集編の存在、すっかり忘れていました(笑)
  • というわけで、キノコにぶちゅーーーから、前回の大爆発まで、びりびりの歴史。
  • 一方、バッタ2号バダー、バイクで煽って転ばせた運転手を轢き殺す、というバイク狩りゲゲルを遂に開始。
  • 標的を仕留め終えると、しっかりヘルメットを被ってから走り出すバダー。そう、守ろう道交法!
  • 10年ぐらい前だとノーヘルで爆走してひっくり返るシーンとかあったりするのですが、さすがに00年代に入ると無理っぽい。
  • そして桜子さんは五代くんから、「徹夜が好き」扱いを受けていた。

◆EPISODE32「障害」◆ (監督:金田治 脚本:井上敏樹

  • 一条さん、立体駐車場のエレベーターから降りてきたバダーのバイクに轢かれそうになる。……何故かここ、凄く覚えていた(笑)
  • クウガとバダーのバイクチェイスから、バイクバトル。クウガを転ばせるバダーだが、臭いガス弾を受け、退却。
  • 新マシン・ビートチェイサー2000の五代への譲渡を急ごうとする一条だが、前回の大爆発事件の結果、4号との協力関係を無かった事にしたい警視庁上層部は、ビートチェイサーの使用禁止を通達。
  • 組織と協力していたヒーローが、組織内部のいざこざに巻き込まれていく、という展開。ここで五代が、本来は組織の庇護対象である一般市民でありながら、怪人を倒す為に怪人となっているヒーロー、であるが故に、立っている場所によってヒーローの見え方そのものが変わってくる、というのが現代社会の中にヒーローを立たせようとするにあたって、巧く組み込まれています。
  • 本部長に掛け合いに戻った一条さん、「爆発による建造物損壊等の被害を、本当に第4号によるものだとお思いですか」………………いやそれは、その通りなのでは(笑) 「爆発させたキックではなく、爆発した亀の方が悪い」理論なのでしょうか。
  • 「わかるだろう……今は時期が悪い」……困ると椅子を回して後ろを向く本部長。
  • 「それよりも、もっとやらなければならない事があるんじゃないのか。君の頭の中には……もうそれがある筈だ。早く行きたまえ」……本部長、煽る。
  • そして一条は、4号を味方だと信じる現場の仲間達へ、はっきりと協力を頼む――「皆さんに折り入って、お願いしたい事があります」
  • 徹夜明けにポレポレを手伝い息抜きとのたまう桜子さんは、何かの病気ではないのか。そんな桜子さんに「この人はちょっと私たちとは違う生き物」みたいな距離感をアピールするみのりも本業が休みの日に何故かカレーを作ったりしているので、恐らく同じ病気です。
  • ポレポレ絡みのちょっとしたギャグを通り越して、この2人の「働いていないと死んでしまう」感はやや恐怖を感じるレベル(笑)
  • 「君が……五代雄介くんか。一条の同僚の杉田だ」「ピアノやってる、葉月ちゃんの、パパですよね」「詳しい事は後で話すが、今日は俺が一条の替わりだ」
  • 一条の立案したバッタ誘導作戦がスタートし、五代と杉田が初顔合わせ。前回の桜井の「やっぱり……普段は人間体があるんですか」に見える、現場で同じ敵と戦う仲間意識を持っていたとしも、五代雄介を“どちら側”に見るかにはズレがある、という内心の恐怖を乗り越えて、一条が同僚に五代を託し、自分にしか出来ない事をする為の新たな最適を目指す、という重要な転換点。
  • まあ桜井はちょっとあれなんで、杉田に頼むんですが!(笑) その杉田が、五代の葉月に対する言及に“人間”を感じて、眉を軽く持ち上げる、というのは細かくいい芝居。
  • 五代への配慮もある一方で、独りよがりな面も無いとは言えない一条が、一歩踏み込んで周囲とコミュニケーションを拡大する事でヒーローと組織が新たな関係を構築する、という流れが「人間と怪物の境界」という要素を含んで、巧く組み立てられています。
  • あのドレス姿で、割とよく見る鉄塔の上に立つ羽目になる薔薇のタトゥの女。
  • 科警研には関東管区警察局の人間がビートチェイサーの引き取りに訪れていたが、それにしても榎田さんって内部の関係者からも「榎田さん」なのですが、科警研の人は必ずしも警視庁に所属して階級を持っているというわけではないのでしょうか。
  • バダーを追ったクウガは、海岸線でオフロードバトル。……今回に限らず、なんだかんだ怪人に付き合ってバイクで戦う五代は、基本的にバイク乗り回すのが好きに見えます(笑)
  • その為の金田監督でしょうが、かなり力の入った着ぐるみバイクバトル。今作は改めて仮面ライダーという言霊に意味を与える為に、バイクの存在感を強調するに際して特徴と説得力を持たせる為のオフロード路線なのですが、「走る」だけでは物語に組み込むのに限界が出る所に「殴る」を加えたのは、いい部分を突いたと思います。
  • あと、五代くんにとってはバイクが通信機であり、警察組織(一条)との線になっている、というのも巧い。
  • まあお陰で今回問題が発生しているわけですが、警察とヒーローの亀裂が、新バイクが受給されない事による断線、という形で描かれているという構造。
  • ……そういえば、『仮面ライダーブレイド』の手術中に、會川昇がバイクを中心にしたエピソードを書いていましたが、そのバイクがまさに「失った組織に繋がる線」で「俺たちが仮面ライダーとして輝いていた頃のシンボル」という扱いで、意味は違うけど「仮面ライダーの復興」という点で同じ事をしていたのだなぁ、と今更ながら。
  • 空中で激突したバイクバトルは両者痛み分けになり、バダー、転がったトライチェイサーに乗り換え強奪(笑)
  • クウガに迫るトライチェイサー、で続く。