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『ジャッカー電撃隊』感想21

◆第26話「インベーダーか!? 謎の宇宙海賊船」◆ (監督:田口勝彦 脚本:上原正三
見所は、輸送していた核弾頭を奪われる科学特捜隊
日本国内で何をしているのだ貴方たち。
……まあ、メンバーの1人は歩く原子炉ですが!
ある夜、巨大な海賊船が街の上空に出現して話題となり、スカイエースでそれを捜索する桜井とカレン。
「どこに消えたたんだ、宇宙海賊船め」
「本当にUFOだったのかしら。何かの間違いじゃない」
今回に限らず様々な作品でままある展開なのですが、空飛ぶ海賊船なる奇天烈な物が出てきて、どうして真っ先にクライムを疑わないのか(^^;
宇宙人と誤認して混乱が起こるという筋書きなら、宇宙人と誤解するに足る説得力をしっかり描いてほしい所です。
更にこの後、最新型のロケットエンジンを宇宙海賊を名乗るキャプテンゴーストに奪われ、「ロケットエンジンを奪ったのは、宇宙船のエンジンに使う為では」と、海賊船で宇宙を航行してくる技術を持った種族が最新型とはいえ地球人のロケットエンジンを奪うという発想がおかしすぎる追い打ち。
まあこれはホント、色々な形でままある展開(本来明らかに疑うべき対象が特に理由もなく他の対象に取って代わられ、知力の下がった登場人物達がそのまま明後日の方向に走っていってしまい余計な問題が発生する)で、油断していると00年代以降の作品でもやらかしますが。
ところで、2年前にはアクマ族が地上の人間をさらうのに用い(『アクマイザ−3』)、翌年には本当に宇宙を飛ぶ事になりますが(『銀河大戦』)、東映の中で流行っていたのか、空飛ぶ帆船。
その頃、天体観測が趣味で、たまたま望遠鏡で宇宙海賊船を撮影していたの玉三郎の甥っ子の身辺に、怪しい影がちらついていた。
少年ゲストを玉三郎の親戚にする事で、玉三郎の出番増量キャンペーンなのですが、「甥っ子の頼みを聞いてジャッカーに話を持ち込む」なら良かったのに、「甥っ子の発言に全く取り合わない」という役目の為、ただただ鬱陶しさだけが増し、ひたすらぐだぐだに。徹頭徹尾コメディリリーフとして事件解決の役に立ててはいけないというこだわりがあったのかもしれませんが、出番を増やしたのに出てくる度に好感度が下がるという、大暴投。
少年ゲストの方は、友達と3人で学校に忍び込み、人体標本ホラー演出と、ここに来て一段とわかりやすい方向へシフト。
一方、何を考えていたのかロケットエンジンと同じルートで輸送していた核弾頭がまたもキャプテンゴーストに奪われ、「これってクライムの仕業のような」とようやく気付くジャッカー。
甥っ子達の失踪事件について聞いたジャッカーは、桜井とカレンが学校近くの工事現場の地下に秘密基地を発見し、クライムと自称宇宙海賊の繋がりが判明。クライムは立体映像による宇宙海賊船でジャッカーの目を逸らし(甥っ子が狙われたのは、撮影した写真の解析からそれを悟られないようにする為)、その間に最新型ロケットエンジン+核弾頭で作り出した、核搭載・地底ロケッターをジャッカー基地に地下から直接打ち込もうという、恐るべき計画を進行させていたのだった!
「つまり、立体映像を仕組み、我々の目を宇宙に向けさせた!」
ここにもう少し説得力があれば話の筋は通ったのですが、そもそも「向くな(笑)」という展開だったのが残念(^^;
「さあ、キャプテンゴーストぉ! ジャッカーと子供達をロケッターにセットして、基地にぶち込んでやれぇ……!!」
特に反応は無いのですが、モニターに現れたアイアンクローとジャッカーは初顔合わせ? ……特に反応は無いのですが。
桜井・カレン・小学生3人、は鉄鎖でまとめてロケットの後尾に繋がれ、発射した途端に小学生達は原子の塵、桜井がいつまで保つかわからないけど途中で核が誘爆するのではないか、という凶悪な絵面で、いよいよジャッカー基地に向けて発射されようとする地底核ミサイル。
――だがその時、クライム戦闘員の1人が突如として、周囲の戦闘員達を叩きのめす!
「何者?!」
「ははははは」
覆面を取って姿を見せたのは誰あろう、ジャッカー電撃隊行動隊長・番場壮吉! 桜井達が鉄の鎖に繋がれた姿にMゲージが充填された番場は正体を現すと、ステッキで鎖を切断して部下と小学生を助け、元主人公を背景に真相の種明かしという好き放題。
なお番場は、何らかの超人的な作用により、痛めつけられる部下と同調してMゲージを溜められる仕様と思われます。あくまでも、嗜虐ではなく、被虐趣味
工事現場でのバトルで構成員を蹴散らすジャッカーだが、キャプテンゴースト分身の術に苦戦し、連続アトム撃ちでも分身を撃破する事が出来ない。
「いったいどれが本物だ……!?」
――「ビィッッグ・ボンバー!」
「ビッグボンバーだ」
切り替え早くて、酷すぎる(笑)
呼ばれて飛び出たビッグワンは登場しただけで分身を撃破し、ビッグ・ボンバー。こうして事件は解決し、ジャッカーは救出した子供達と固い握手をかわすのであった。
秘密を知ってしまった小学生に悪の組織の魔手が迫り、怪しい用務員など学校ホラー風味の演出、という、ビッグワン登場以前/以後に関わらず、これまでの『ジャッカー』で最もスタンダードに子供向けに寄せた作りで、半年経過して全くの新番組を見せられている感覚が更に加速。方向性が明確になった分、前回ほどの混沌や困惑はありませんでしたが、心の整理が追いつきません(笑)
良かった探しをすると、途中で流れる、ジャズアレンジ風味の主題歌インストは格好良かったです。
次回、またも囚われるジャッカー。
そして、クロコダイル総統登場。既に肩書きがアイアンクローより偉そうなのですが、すっかり統一感の無くなってきたクライムの明日はどっちだ?!