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『仮面ライダーストロンガー』感想6

◆第8話「溶けるなライダー! とどめの電キック!!」◆ (監督:折田至 脚本:阿井文瓶)
手に手に武器を取って暴れ回る市民が、突然倒れて死亡するという事件が発生。種を明かすとダムに毒ネタなのすが、暴れ回る人々が次々と倒れた後に、サスペンス調の音楽を繋げたまま、説明抜きでダムと不思議な輝きをワンカット挟む、という演出がなかなか格好いい。
毒薬を扱う奇械人モウセンゴケは、いつもどちらかというと間抜けな事が多い奇械人の目出しが、食虫植物の花弁の奥に垣間見える事で不気味さを醸し出しており、秀逸なデザイン。
「ブラックサタンでも指折りの、私の悪知恵を信用してください」
発言には非常に、不安がありますが(笑)
事件を耳にして隣町までやってきた茂は、突然狂ったように暴れ出した父親に襲われていた少年を救出。気絶した父親の為に薬を買おうと少年と街へと向かった所で、ユリ子と、暴徒達から逃げる藤兵衛と遭遇。
藤兵衛に対する茂の呼びかけが前回ぐらいから「オヤジさん」に変わっており、対応もこれまでよりも微妙に親しげになっているのですが、やはりフラグ構築の基本は、どんなに冷たい扱いを受けてもしつこくエンカウントし続ける事なのか。
茂(お、俺の意志に反して、何故か好感度が上がってしまう!!)
どこへ行っても現れるし、藤兵衛が主人公のアドベンチャーゲームを、攻略対象(茂)視点で見ているのかと思うと、とてもホラー。
「俺に考えがある。あの人達をここに引きつけておいてくれ」
茂は藤兵衛と少年を連れて逃げ、囮に残されたユリ子は暴徒達の中に紛れていたブラックサタンの戦闘員に、しがみつき→角材のコンボ攻撃を受けるが、ユリ子が適度に殴られた所で響き渡る口笛の音色。
「やっぱりブラックサタンが街の人に混じっていたな!」
お・ま・え
「「「城茂!」」」
「俺の名前も売れてきたなぁ。感激だぜ。しかし、城茂が女の子に後を任せて、逃げちまったと思ったのかい。バカだねぇ」
言っている事は面白いのですが、茂の人格に関する疑問がどんどん膨らんでいきます(笑)
茂は変身し、バック転を逆回しするという変わったジャンプで、えらく高い煙突の上に立つストロンガー。ユリ子も、全て打ち合わせ通りだったかのようにタックルに変身するのですが、信頼……でいいのか(疑惑のまなざし)
ストロンガーとタックルは戦闘員を蹴散らし、元に戻った父親とその知り合い(上司?)のおじさんも合流。
ナレーション「緑の毒液を飲んだ人間は、1時間経つと、元通りに元気になる。しかし、三度にわたって飲むと、元の状態には戻らない、恐ろしい毒なのである」
ここで唐突に説明が入るのは、毒液の設定が少々ややこしいと思ったのか。
おじさんの体を乗っ取っていたモウセンゴケがストロンガーを不意打ちし、「よくも人の体を利用してくれたな!」と男らしく戦いに割って入ったおじさんは、モウセンゴケの毒液に溶かされてしまう。最初の登場時にも飼い犬が溶かされてしまうのですが、モウセンゴケの溶解毒をアピールする為か、今回は犠牲者多し。
おじさんの犠牲で生まれた隙を付いてストロンガーは連続蹴りを浴びせ、モウセンゴケは一時撤退。
「ええぃ! 口ほどにもない!」
「申し訳ありませぬ。つい見くびってしまって……」
基本的に奇械人は戦うのが好きすぎるので、ブラックサタンは基本プログラムから色々考え直した方がいい。
ブラックサタンの見張りに気付いた茂は、周囲を巻き込まない為にユリ子の出場するモトクロスレースに混ざり、レース会場の外れで、敵オートバイ軍団と大規模オフロードバトル。今作こだわりのバイクバトルですが、迫力を出そうとしてかカメラをわざと揺らしているので、ちょっと酔う(^^;
茂はバイクから飛び出る光線カブトローサンダーで戦闘員を殲滅し、一息ついていた所に街の様子を報告しに来た藤兵衛が水道の水を飲んで豹変した事から、ブラックサタンの狙いを突き止め、ダムへと急ぐ。親子を人質に取られて逆さ吊りにされるストロンガーだが、それは毒の成分を探り出す為の潜入作戦であった。
街の人々を救う為に命がけで捕まったという状況設定だったのかもしれませんが、基本ストロンガーが強すぎるのと、何故か変身したまま逆さづりになっている為に、今ひとつピンチ感がありません(^^;
絶縁体である特殊ゴム製の鎖で縛られ、三度目の毒液の効果により暴徒と化した市民にリンチを受けるストロンガーだが、ユリ子と藤兵衛が解毒剤のシャワーを振りかけ、人々は正気に戻る。
トラフグンの回も今回も、「毒の成分を調べて解毒剤を作る」という段取りを踏んでいるのですが、「解毒剤を作る」という段階で実質的に《奇跡》が発動してしまっているのが、惜しい(^^; そして、モウセンゴケの毒液で溶けた脳は、解毒剤で元に戻るのか(笑)
「降りてこぉい!」
「その必要はない」
「なに?!」
「おまえの相手は俺だ、ふん!」
ストロンガーは体を縛り付けていた木そのものをへしおって戒めを脱出すると、モウセンゴケを電キックで撃破。体内に毒液を貯め込んでいた筈のモウセンゴケダム湖で大爆発していましたが、いいのか、それで。
雰囲気造りに凝った演出・奇械人のデザイン・端々に理屈をつけた展開、とポイントポイントは面白かったのですが、総合すると、凄く雑(笑) もう少しずつ丁寧にやると綺麗にまとまりそうなのに、要所要所で頭から壁に突っ込んでいて惜しい。
次回、
「丁度そこに居合わせた茂は、あの謎の人物、青年タイタンを目撃するのである」
せ、青年……?! まあ、青年実業家的なアレでしょうが(ちなみにOPの表記は「紳士」で、それで良かったのでは)。
ロボット刑事』や『大鉄人17』の演出はそれほど印象に残っていないのですが、内田監督も折田監督も、割と『ストロンガー』の演出は面白いなぁ。