◆つがなさん
>アバンから艦隊を率いて惑星を侵略し、一切ギャグをやらず、ジャークマターの威光を知らしめるためなら暴力も殺戮も厭わず、
>それでいて「9人揃わなきゃ倒せないレベルの敵」と今作の方向性も位置づけている。鹿と弓矢をモチーフにしたデザインも素直にかっこいい。
当時は雑な暴力がちょっと小物っぽく見えてしまいましたが、振り返るときちんと仕事していた人でしたね……。大艦隊を率いていた、キュウレンジャーを圧倒する戦闘力を見せつけた、というのは特に大きかったですね。
>以前のマゲラー、今回のウンジェット(そして次々回のデスゴン)とカローまでふざけてたらダイカーンと何ら変わらないし。
シリーズ的には、いっけんふざけているのが逆に怖い、的なノウハウの蓄積はある筈なのに、今作その辺りもあまり上手く行ってないですよねー。
>キュウレンジャーの活動以外の場面が全く描かれないから、全然世界観や展開の広がりとかが感じられないのが物凄く痛い。
結局ここが改善されないまま、終盤まで来てしまいましたね。面白い物語には「省略」って必要ですが、今作はどうも、省略する所としない所の取捨選択がズレを感じます(^^;
>何せ劇中じゃ地球の以外の星は殆どほったらかしで、しかもその地球も完全に解放されてるわけじゃないのだから。
どこかのタイミングで地球を完全解放して、それが逆転のシンボルになっていく……みたいに組めば地球に長居した意味も出たと思うのですが、ツルギ復活後のドタバタの内に有耶無耶になってしまったのも痛かったですね。
>民衆に啖呵切るラッキーが撮りたかっただけで、それ以上の意味なんて無かったんですね。
その時やりたかった事が後に繋がれば良いのですけど、やったから満足した、で終わってしまいますよね……(^^; 地球人なんて1クール前に「家で寝てろ!」て言われてそれっきりですし……。
>大体ジャークマターを存在自体知らなかったのに、小獅子座は普通に征服されてカローまで配置されてるという現状に物凄く突っ込みたい。
爺が居たとしても完全に二人きりのド辺境とかだったらまだ何とかでしたが、惑星ルースに普通に住人居たのは、やってしまいましたよねぇ……。
>つーか「宇宙一の強運の持ち主」で「オリオン座の英雄の子孫」で「獅子座の王子」って幾らなんでも盛りすぎだよなあ…。
その辺り今作の背景として、「半神半人の英雄」みたいな、ギリシャ神話的なイメージが強いのかもですね。神話的英雄なら盛りまくってこそだろうみたいな。
◆さやまきさん
>どう考えてもじいやの接し方がまるっきり王子様扱いだったので
>いやそれ誰でも気付いてんでしょにしか見えないし
誰一人として「じいや」にツッコまないまま、後半で一斉に驚いているのはまあ、キュウレンジャーらしくはあるんですが……(笑)
>(最初からラッキーにミニシシを同行させとけば良かったけどこれ以上キャラが増えるのはもう無理だったぽいので
>本当に多人数というのが足を引っ張ってる感じです)
ミニシシがメカ(なので空気が無くても大丈夫)なのか、生物(なので空気が無いと駄目)なのかも今回見た限りではよくわからなかったのですが、ラッキーと同行しているマスコットメカみたいたな初期設定の掘り起こしだったんですかねー……。
>シシオリオンは作り手側の意図としては王家の血が落ち着いた佇まいを引き出してるつもりなんでしょうが
ああ成る程、あれは、秘めた血統の因子が表に出ている、みたいなイメージではというのは凄く納得です。……その場合やはり、オライオンとの関連づけという意味でも、順番逆にした方が劇的でしたよね(^^;
>そう考えると本当に過去話を長々とやったのは致命的なミスでしかなかったような…
諸々の変なタイミングを考えると、放映枠変更でオリオン前倒し、みたいなのがあったんですかね……。
>どうも仮面ライダー剣の今井脚本を改めて俯瞰で見た際の設計に近い気がしました
初期『剣』が『555』を意識していた節が強い事を考えると、つまり……井上敏樹が悪い(え)
>今井氏はクール毎にギャレン編、レンゲル編…と区切ろうとしてた節があったので
そう言われてみると、割とバタバタとピーコックアンデッドが始末されてしまうのが、次のレンゲル編へのキーアイテムを生んでギャレン編完結、という構想だったとか、虎太郎と女アンデッドの挿話とか、なんとなく腑に落ちますね。
◆めるさん
>小学生の上の子は、あの手紙、戦兎が書いたんじゃないの?とずっと思ってたらしく...(^^;
戦兎ーーーーー!(笑) 最新話まだ見ていないので、今週フォローが入ったのかどうかまだ知りませんが、あの手紙はあまりに、真贋を別にしても強引でしたよね……。
>まあ、どちらかと言えば前回急に賢くなった?!って感じだったので、こっちのラッキーが通常運転な印象ですけど^^;
前回ラストはやはり、メインで想定していたより踏み込んでわかりやすくしすぎてしまったのかなーという気がします(^^; こちらのラッキーの方が断然納得できますよね(笑)
>次第に世の中の流れがジャークマターからキュウレンジャーに向いていく様子などをもっと描いてほしかった!というのは正直すごくあります。
そういう部分をもっと丁寧に描けていたらまた印象が違ったと思うので、そこはスケール感と合わせて今作の勿体なかった所ですね。このぐらい大胆な設定の戦隊というのも、なかなか出来ないでしょうし。
>てっきり、おつきの者もなく辺境の惑星に飛ばされて、あらゆることを一か八かで命を賭けてやらなきゃいけない時期があったから、
>あんなふうに自分の命も人の命も軽々と掛け金にするようになったんだろうと思っていたのに、なーんだ、じいがいたのか(笑)と。
初期ラッキーを見ていると、凄絶な環境でも全てを前向きに受け入れてきた強さ、みたいな過去を想像させるものがありましたものね。……今思いついたのですが、脱出後数年は、ミニライオンと二人きりで野生児のような生活を送っていて、その後じいに発見されて何とか今のラッキーまで文明化されたというのも有り得そうでしょうか。……まだ次回を見ていないので、それも無理、となるかもですが(^^;
>多分じいから愛情は注がれていたんだろうと思いますし。
じい、愛情と心配はまあ、伝わってくれるんですよね(笑) ゴリゴリの元軍人で、感受性とかに縁遠い人だったのやもしれません……。
>変身してるのに見抜かれて焦るラッキー、目が泳ぐラッキー、面白かっただけにもっとそういう部分を描いてほしかったなあ、とも。
ああいう、普段と違う一面を見せる、というのはキャラの幅も広がるし自然と面白くなるので、もっと見たかったですねー。
>ある日突然すべてをラッキーに救われてしまったので…二度と一人にしない、戦ったことは間違ってなかった、
>一緒にかたき討ちをしてやる、ですから…ちょっと神様みたいになっちゃったんでしょうね。
ああ、傷跡にがっちり、はまってしまったのですね……。
>気長に付き合ってくれる人と時間をかけて乗り越えるしかないけれど、そういう人がなかなか見つからないものなんですよね。
>キュウレンジャーはそういう仲間に巡り合えたラッキーな人達の話なんだと思って見ています。
そう見ると、抱える問題が自傷的な方向に出ていたスティンガーが、ガルと秘密を分かち合えるようになった、というだけでも凄く進歩した、という事なのかもですね。