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『スター・ウォーズ フォースの覚醒』視聴(※ラストまでの内容に触れます)

突然家族が《スター・ウォーズ》にはまり、折角なので家にあったエピソード7を視聴。
〔4・5・6〕うろ覚え、〔1・2・3〕未見、シリーズには思い入れゼロだったのですが、テンポ良く進む冒険活劇で、それなりに楽しめました。
矢継ぎ早に刺激が繰り出されるジェットコースター・ムービーで、良くも悪くもとにかく“溜め”のない作りの為、もどかしかったり面倒くさかったりが無くて見やすいのですが、ものすっごく唐突に帝国の超兵器が火を噴いたり、肝心要のバリアの解除手段が、基地をぶらぶらしていた士官をあっさり捕まえると我が身惜しさに士官があっさり解除するという盛り上がりの無さだったり、部分部分がビックリするほど雑(^^;
まあ商業的にも神話構造的にも、“EP.4と重ね合わせる”というのがコンセプトかと思われるので、最終的にデススターっぽいものを破壊する、というのありきで話を組んでいる為にそうなったのかもですが、溜めの足りない展開ゆえに、個人的好みでいうと、端々の劇的さに欠ける所はありました。
そもそもストーリー的にもキャラクター的にもシリーズ前提なので(なんとなく悪の帝国とレジスタンスが戦ってうんたらかんたら、というのは伝わってきますが)、視聴者の思い入れに訴えかける事で劇的さを補完してもらう作りの面はある感じですが。
その点では、最初に危なっかしい二人で話を進める事で不安にさせて、なんだかんだとハン・ソロが出てくると話が正しい方向に進み始める事で安心感を与える、というのは作劇の妙。
“年老いたかつての英雄”という題材自体はあまり好きではないのですが、〔4・5・6〕におけるキャラクター性をほとんど覚えていなくてもなお、ハン・ソロが出てきてからぐっと面白くなる映画、でありました。
一番面白かったのは、主人公に逃げられたカイロ・レンが癇癪を起こして室内でライトセーバーを振り回し、響いてくる騒音を聞いた帝国兵が黙ってきびすを返すところ。
それからラストで最高指導者に、「おまえあいつ拾って帰ってこい」と言われた将軍が可哀想だと思いました! (え、ちょっと待って、あの馬鹿どこほっつき歩いてるの……?!)と内心冷や汗ダラダラだったと思うのですが、無事に拾って帰れたのでしょうか?!