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『黄金バット』について話は続く


この時代のテレビマンガは敵の怪獣怪人がフォーマット化されてないので、ナゾー一味もロボあり怪獣ありといろんなタイプのキャラを繰り出してくるのが今見ると新鮮です。
これは非常に納得です。やや時代は下りますが、私、『ガッチャマン』を初めて見たのが大学の頃でして。飛んでいる飛行機の翼の上に立って鞭を振るう人間が出てくるかと思えば、巨大ミイラ怪獣が出現し、そうかと思えばカブトムシを利用して子供を洗脳しようとしたりと、あのバラエティ溢れる敵の攻撃が非常に新鮮かつ面白かったです。
成る程そういうのは、時代的な側面もあるのですなー。

そしてそのすべてを圧倒的な強さで叩き潰すバットさん!!
バットさんの傍若無人ぶりは本当に素敵ですねー(笑) パワーバランスという言葉が存在しない主人公(正義のヒーロー)、というのは確かに今風では無いのでしょうねぇ。私もけっこう好きですが。
途中の筋にどんな無茶があっても最後に正義が勝てばいい、というドラマツルギーは確かに今、無くなってしまいましたね。
〔いじましく色々と策を練る悪/それをあっさり粉砕する正義〕
という構図は、やりようによっては面白いと思うのですけどね。これをやるには正義のキャラ立てと、悪側の作戦の面白さとかが必要になってきますけれど。
ここまで極端では無いですが、近年では『電磁戦隊メガレンジャー』が、侵略側がほぼ常に劣勢、という構図で面白かったです。
第1話で戦隊の基地を奇襲して破壊するも、巨大ロボに移動要塞を破壊されて痛み分け。というか、戦隊側の本当の基地は宇宙にあったんで、あまり実害無し。幹部は連戦連敗で役に立たず、侵略しに来たのだかやられに来たのだかわからない状態が3クールぐらいまで続いたという(笑)
何故か途中から、ぶつかり合うオヤジ同士の憎念が話の軸、というとんでもな展開になるんですが、その辺りがまた好き。ちなみに、このオヤジの一方、味方側の博士は演じるのはこの後に『踊る大捜査線』のスリーアミーゴズの一人として人気を博す事になる久保田暁氏。高校生の戦隊メンバーを時に見守り、時に振り回される素敵なオヤジを好演しておりました。
メガレンジャー』は、年間通して軸がぶれなかった、という所を高く評価するとともに、決定的では無いけれど出来の良い佳作として未だに結構好きな一本。
一番好きなのは、巨大ロボット(ギャラクシーメガ)の設定。最高。
このロボット、ボディ部分が普段は軌道上に浮かんでいる、味方の基地なんですよ。で、変形すると大気圏突入して、巨大怪人と戦います。
普段、基地です。
博士他スタッフ、当然みんな乗りっぱなし。
戦います。
かなり凶悪に強かったりしますが。
私内部では、戦隊ロボ史上に輝く燃えロボ。
もうなにしろ、みんなが一蓮托生なのが最高。
…………というか、いつの間にかメガレンジャーの話になっているよ?!