一応の正解は、『ブッダ』。
累計の売り上げは知りませんが、おそらくこれが、手塚治虫のマンガの中では現在ゆるやかですが一番確実に回転するマンガです。あと、一気買いが多いのと、1冊売れたらだいたい最後まで売れるのも特徴。
次点(二択までは絞れるといったマンガ)が、id:toroneiさんがあげてくれましたが、『ブラックジャック』。こちら正解でも良いかなーとも思うのですが、売れ方に翳りが見えているのも事実。
もちろん、マンガとしては残っていく名作だとは思いますが。
あと、『ブラックジャック』全17巻に対して、『ブッダ』全11巻は薄い!(笑)
本屋的には、占有面積に対して利率が高いのもポイントです(笑)
しかしまあ、マンガも文庫化によって名作が息を長らえるようになったというのは結果的に良い事だったと思うのですが、それでも販売物としては現在のサイクルの早さと業界の余裕の無さというのが重なって、いずれ古典的名作というのは徐々にフリーになっていくしかないのかなぁ、とはちょっと考えてはみたり。
ジャンルとしてのコミックというのは、書籍業界では数少ない上昇傾向にある部門なんですが、実は物理的な飽和状態と裏表になりつつありまして、“売れない”ではなく“置けない”故に削っていくしかない商品というのも少なからず存在します。
“売る場所がない”というのは解決の難しい問題なので。
まあ例えばその点とっても、長いけれど置いておく価値のある商品としての『三国志』や『ドラえもん』のパワーというのは素晴らしい。