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2010年以降のジャイアンツを考えてみる

3連覇、そして日本一。
一段落した、という思いはあります。
勿論、チームとしての目標は常に「日本一」になるのでしょうが、今季の結果により、少なくとも監督・原辰徳に、改めてより長期的な視野でチームを編成する余裕、というものが手に入った、というのは有るのではないかと思います。まあ、ビッグボスがビッグボスなので、あまり安心していられない所はありますが(^^;

  • 先発投手

山口とか越智が出てきたり、打者で坂本や松本が活躍したことより目立っていませんが、実は、先発投手が育っていない、というのが最大のネック。
ここ数年で出てきてまともにローテで投げ続けているのって内海ぐらいのもので、もう一人か二人は、将来のエース、の登場が待たれます。
そこで極めて期待される東野が、日本シリーズの打球直撃は打撲で済んで、非常に良かった。胴上げにも戻ってくるの間に合ったそうで、来季以降、禁煙して頑張ってほしい(笑)
他に明るいニュースでは、杉内が怪我から復帰して現在、アリゾナ教育リーグか何かで投げているようで、復活が待たれます。
基本、先発投手は、1年だけ活躍するならそれなりに居るが、2年連続となればかなり難しいし、3年連続ならまず超一流、というポジションではあり、全体的なボリュームアップが無いと苦しい。
このチームのパターン的には、日本シリーズでしてやられた藤井をFA獲得→失敗、というのがありがちですが、さてはて。

  • 中継ぎ・リリーフ

とりあえず大きなトピック。
〔来季で引退!巨人・クルーン、右ひじ手術へ/sanspo.com〕
もともとクルーンは、「あと2年で辞めるつもりなので、最後に複数年契約したい」と2007年オフに横浜と交渉して、「外国人と複数年契約しないよ」と横浜に言われて交渉決裂、みたいな経緯があって巨人入り、というのがある為、外国人投手枠の問題もあってさてどうするのか、と思っていたのですが、残留という方向性になりました。
越智と二枚で使っていくような形になるのかなぁ。
一部ニュースだと、山口の先発転向プランがあるそうなのですが、さて、これはどうなのかなぁ……そうなると、金刃を左の中継ぎで使っていくという事なのか。金刃がいけるようなら、頭数はまあ、足りますが、コバマサに食指、みたいな報道も出ていましたが、これはちょっと疑問。
それだったらまだ、先発・中継ぎ併用プランで、わくわく藪田とかの方が期待できそうな気が。

  • 捕手

しかしそれにしても、阿部がこんなに男前になるとは、夢にも思いませんでした。
白状すると、入団の頃、「なんという芸人顔!」とか言って友人と笑っていました、本当にすみません。
特に阿部の入団した時期は、松井を筆頭に、高橋由や二岡など、将来のチームリーダー候補が揃っており、その中で阿部が生き残るとは思いもよらず。現状、原の後継者候補の1番手でもあり、逆に、阿部を手放すような事態があると、先々辛い。その点が、互いにとって負担にならなければいいなとは思いますが。
サブとしては現在、鶴岡が非常に素晴らしいので、あと5年で阿部と正捕手を争う選手が出てくるかどうか、か。

何はなくとも、衝撃のキムタク引退
ほぼあらゆるファンが、あと2,3年はやってくれるだろうなぁ、と考えていたと思うのですが、外から見ている以上に、本人、肉体的な限界を感じていたのかなぁ。
お疲れさまでした。
この引退により、来季以降、古城・脇谷・寺内、にかかる期待と負担が大きくなるわけですが、現状、3人合わせて1.2キムタクぐらいなので、コーチとしての木村拓也に期待されるのはまず、この中の誰か一人でも一本立ちさせる事でありましょう(他の選手でもいいけど)。
ただ、ここ数年セカンドを固定できていない事が、逆に1.5軍的な選手にチャンスを与えつつ使い分ける、という場となりチームにとって良い方向に働いていたので、今季みたいに無理に外国人を獲ってきて失敗するよりは、もう少し悠長に構えていても良いのでは、とも思います。
あとは、3年の内に、中井か大田かが、小笠原を脅かしてくれなくてはいけないのですが、そこまで話がうまく進むのは期待しすぎというもので、まあ、状況によりけりでこの辺りは補強を視野、という事になるのでしょう。

  • 外野手

一方、現状でもかなりレベルの高い所に長野の加入により、物凄い戦国状態な外野陣。本格的に高橋由の居場所がないわけですが、正直、どうするんでしょう? 

  • スタッフ

さらば、尾花さん。
そして頑張れ斎藤雅樹
興味深いのは、木村拓也がいきなり1軍コーチ就任、という所。2軍コーチからだったらすんなり納得できるのですが、1軍だと、そうとう年の近い選手も現役で居たりするわけで。これはそれ以上に、シーズン中から若手選手などにアドバイスしていたり(知りませんが)、コーチングの部分を評価されているという事なのか。
まあ、ある種の囲い込み、という面もあるのかなという気はしますが。
これは単なる私のノスタルジーなのかもしれませんが、“藤田巨人を受け継ぐもの”としての原巨人に欠けているものはやはり川相さんであって、キムタクには、その欠落を埋める存在、というのを原は期待しているのではないか、という気はなんとなくしています。
その川相さんは、来季から中日2軍の監督になるそうで、ご活躍、期待しております。
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選手寿命の延びている昨今ではありますが、小笠原・ラミレスのパフォーマンスの維持を妥当な所であと3年と考えると(それ以上できれば、もちろん問題なく良い)、その3年でどういったチーム編成が出来るかが、次の5年間に繋がります。原がどういう舵取りをするのか、期待とともに楽しみであります。