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『宇宙刑事ギャバン』感想4

3→5→7話とサブタイトルが長いので奇数話の特徴にしているのかと思ったら8話も長かったので、特に誰も何も考えていないという事が判明。まあ、そういうものです。
第7話「怪物がひそむ花びらに少女は口づけした」
銀行に、毎朝(?)花を届けるバラ園のその花の中に、小型化できるアリ怪人を忍び込ませ、現金輸送車にさりげなく同乗、人気のない所でバラの花の中からアリ怪人が登場し、ガスを噴霧して輸送車の乗員を行動不能にした上で、現金を奪うという、マクーさん、実に細かい仕事。
そもそも行員が洒落て、バラの花を輸送車の乗員に渡したりしなければ避けられた事態ですが、恐らく、バラ園から花が来る→その花を一輪、輸送車の乗員にプレゼントする、という習慣まで下調べ済みだと思われます、さすが、地球に意外と土着している宇宙組犯罪織、マクー。
捨て犬を発見して餌をやっていた烈は、バラ園の少女に出会い、少女に犬を(勝手に)プレゼント。その帰り道に、マクーが現金輸送車を襲っている所を偶然見みかけ戦いが始まりますが、今作のいい所は、いい意味で、アクション始まると細かい事は忘れられる事。
それだけの価値がある。
なお前回に引き続き登場のダブルマン女性型は、烈の台詞により「ダブルガール」である事が判明。
ウーマンではなくて、ガールなのか。
けっこう、熟女っぽかったのに。
その後なんやかんやとありまして、家族を人質にとられたバラ園の少女が手にしていた一輪のバラを覗き込んだ烈は、アリ怪人のガスを食らい(催涙性らしい)、視覚を奪われ大ピンチ。……だったのですが、案の定、「蒸着」したらそんな事は無かった事になりました(笑)
人間サイズの時は特に何もついていなかったのに、魔空空間で巨大化したら、いきなりバラを身につけたアリ怪人は、要するに趣味なのか、バラが? バラと怪人、とか、バラと少女、とか、バラと烈、とか、視覚的に面白そうだと思って作った話のようなのですが、怪人が常に隠れているわけでもなく、中盤では現金輸送車を力尽くで普通に襲ったりする為、徹頭徹尾、怪人がバラの花の中に隠れていた意味があまり無く結局だから何だったのか、みたいな話になってしまいました。
巨大アリ怪人をドルレーザーで撃退したギャバンの前に現れたのは、構成員に騎馬隊の騎馬を組ませたダブルマン。
チャンバラ新機軸ですが、ギャバンのレーザー攻撃「シルバービーム」により、騎馬を組んでいた構成員は、あっという間に消し飛ばされました(笑) 何したかったんだ、ダブルマン。
最後、バラ園の少女から助けてくれたお礼にとバラの花束を貰い、その一輪を、少女の髪にそっとさす烈。自分の家に溢れているので少女としてはあまり嬉しくないかもしれませんが、男が花束貰っても喜ぶポーズを崩さなかったり、モテる男としてのギャバンの奥の深さをまざまざと見せつけられてしまいました。恐るべし、ギャバン


第8話「正義か悪魔か?銀マスク大ヒーロー」
幾度もギャバンに苦渋を舐めさせられたマクーは、新しい意図の作戦を展開。
ハンターキラーさん曰く、
社会的に抹殺してやろうと思います」
まさか、ヒーロー物で、その単語を聞くとは思いませんでした。
これだから、良くも悪くも、大先生は侮れない。
「押して駄目なら引いてみるのも戦略、面白い」
と、マクー総統ドン・ホラーも意外と乗り気。
宇宙刑事の圧倒的戦力の前に、少し弱気になっている模様。
「スペースマガジン」という雑誌の編集部を乗っ取り、「剣岳でUFOを見た」という記事を故意に拡散したマクーは、そこへやってきた子供達を襲い、それを助けに来たギャバンの姿を盗撮。その上で、ギャバンがモンスターと戦闘中に、助けに来た人間のふりをして子供達を攫い、ギャバンに誘拐の罪を着せる!
マクー側の盗撮写真のリークにより、新聞やTVで、「悪の宇宙人」として紹介されるギャバン(笑)
もぬけの殻の「スペースマガジン」編集部を訪れた烈は、全てがマクーの罠だったと知る。
自分の無実を証明する為にも、子供達を助け出そうとする烈は、子供達が捕まっているダムを発見し突入。自動操縦のジープを囮に使う作戦が功を奏し、子供達の救出に成功。マクーを撃退し、無事に濡れ衣も晴れるのであった。
ネタとしては面白かったのですが、そもそもギャバン自体が世間に認知されていなかった為、マクーが考えたほどのダメージを与えられず、なんとなく空回りした感じに。というかマクーは、ギャバンの正体(一条寺烈)を何となく知っているのだからそちらを追い込んだ方が効果的だとは思うのですが、それやりすぎると別の作品になってしまうので、今作としてはこの程度のネタ話に収めておくのが無難か。そういう展開を期待しているわけでもないですし(^^;
今回は、コメディリリーフの小次郎さんが割と活躍。個人的には出てくると鬱陶しいのですが(笑) しかし小次郎さんは、ギャグ担当にも関わらず、前々回では車に追いかけられ、前回はバイクで転倒し、今回は馬に逆に乗ったりと、意外とアクションさせられている。
話の都合でここしばらくの回で人間体に変身できるようになったマクー構成員が、今回から、光線銃を使用。他にも久々に円盤での宇宙戦闘、バトルのメインがダブルマン、とちょっと今回は戦闘に変化をつけてきました。ダブルマンが攪乱戦法を使って来たりもしたのですが、宇宙刑事の圧倒的戦闘力の前には、3倍パワーでも糠に釘。
とりあえずマクーは、早急に「レーザースコープ」対策を考えた方がいいと思います。