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『宇宙刑事ギャバン』感想20

第37話「おてんばひょうきん姫の地球冒険旅行」
烈、「無礼者!」と平手打ちを食らい、ミニスカートをめくろうとするの巻。
かつて、ホープ星人が地球に財宝を隠したという伝説を知ったマクーは、アナホリダブラーの指揮の元、その財宝を捜し出そうとしていた。一方烈は、遠乗りに出た森の中で、急に飛び出してきた少女を馬で轢き殺しかけていた。妙に高飛車な少女の名前はリララ。怪我の手当の為に近くにあった教会に彼女を運び込んだ烈は、そこに住む神父親子に親切にしてもらい、その礼に彼女が一瞬、地球のものとは思えない発音で喋るのを聞く。
先週から、今更ながらダブラーに、「○○ダブラー」のテロップがつくようになりました。
最近のダブラーは、外見からさっぱりわからないどころか、生物モチーフを遙かに飛び越えてしまったので、わかりやすくて有り難い。
名称的には、凄く割り切った所に着地していますが(笑)
出自を考えると、合体前はアナホリモンスター
それと合体する羽目になるダブルマンの気持ちも考えて!
なお今回のダブラーの人間態は、天本英世 大葉健二vs天本英世、のアクションも一応あり。さすがにすぐにダブラーに変身してしまいますが。
その財宝の調査中に烈の姿を見たとアナホリダブラーから報告を受けたドン・ホラー、
「急げ! ギャバンにかぎつけられぬ内に財宝を手に入れろ!」
やるせない必死さが漂います。
もっともマクーは、下手にギャバンに過剰反応してちょっかい出さなければ気付かれずに済んだのでは、という事件も多いのですが、この、影を見ただけでギリギリと重圧をかけてくる圧倒的な戦闘力により、敵対組織を空回りさせて自壊に追い込む事こそ、宇宙刑事の真骨頂なのでありましょう。
恐るべし、宇宙刑事! 恐るべし、銀河連邦警察!
海賊戦隊は来年、文字通りに最強の敵を迎える。
はさておき、烈の聞いた言葉からマリーンの調査によりリララがホープ星人ではないかと判明。それを確認しようとした烈は、アナホリダブラーに襲われていたリララを見つけて助ける。
「ごめんなさい」

「あたくしは貴方に助けてくれと頼んだおぼえはないわ」

「助けてくれたお礼にこれをあげる」
と、数秒で言う事が滅茶苦茶に変わるリララ。
彼女に同行を拒否された烈は、貰ったペンダントを手に一度ドルギランに帰還。すると、ホープ星人の老人が、行方をくらました姫を捜していると、烈に協力を求めてきた。手渡された写真と、ペンダントの模様から、リララこそホープ星人のプリンセスである事が判明する。
かつてホープ星人の祖先が地球に埋めたという財宝を探しにやってきたらしいリララ。
ホープ星の財宝がなぜ地球に……」
うん多分、昔、バード星人が魔人兜を埋めたのを、真似したんじゃないでしょうか。
ちなみに地球では人間の姿を取っているホープ星人の本当の姿は、丁寧に言葉を選ぶと、巨大な蚊です。
再び、リララを探す為に教会へと赴く烈。その頃彼女は、財宝探しの為に教会を占拠していたマクーに神父親子ともども囚われていた。駆けつけたギャバンが、アナホリダブラーを撃破。リララも神父親子も無事に助かり、そして烈と二人のホープ星人は、発見された財宝の蓋を開ける……その中に詰まっていたのは、花の種。
「宇宙が現代科学にむしばまれた時のために、愛のメッセージ」
姫「烈、この種で地球に美しい花をたくさん咲かせてください」
……それはあれです姫、地球の生態系の破壊に繋がります!
「美しい花を侵略に用いるとは、おのれホープ星人……蒸着!!」
みたいな事になりそうなので、ご注意下さい。
次回予告から、どんなトンデモ話になるとのかと思いきや、意外と見られる出来でした。田中秀夫の演出も冴えていた。蒸着後に高い所で名乗るはいつもの事なのですが、今回の、やたら角度のきつい土手?みたいな所は格好良かった。特撮はやっぱりロケハン。そして適当に、他の人が脚本に参加するって大事。


第38話「包囲された輸送部隊 正義の太陽剣」
サン・ドルバを呼び出すドン・ホラー。
「太陽の剣が欲しい」
RPGの王様みたいだ(笑)
横浜港に輸送されてきた、ユラシア王国の秘宝「太陽の剣」。色とりどりの宝石に飾られ、更には不思議な力を持つとされるこの剣を、キバの協力で強奪に成功したサン・ドルバだが、持ち帰ったそれは偽物だった!
「まだまだ未熟だな」とドン・ホラーに評価されるサン・ドルバ。「ギャバンめも黙ってはおるまい。本物のを掴むのは至難の業」と言われ軽く落ち込むが、頭を使えと魔女キバに策を提供される。
……なんだか、今日の魔空城は微妙にアットホーム。
マクーが太陽の剣を狙っている事を知り密かに警護に回っていた烈は、本物の剣を積んだトラックを襲撃したギャングダブラーと戦闘になる。その間に、幼稚園バスを乗っ取るキバとダブルガール。
バスが襲われ、園児達が攫われたという中央倉庫へ急ぎ向かうギャバンだったが、既にそこはもぬけの殻だった! 一方、その間にダブルガールと合流したギャングダブラーは、園児達に「はとぽっぽ」や「ぞうさん」を唄う事を強要しながら、太陽の剣の輸送ルートに割り込み、バスに乗った園児を人質にしてトラックを奪う。追いついたギャバンはまず、幼稚園バスを確保。備え付けられた時限爆弾を、軽く窓の外に放り投げるギャバン。もうちょっと、周囲確認してからにして下さい。
今回は、輸送トラックの警備員に話しかけられたり、園児バスで助けた幼稚園児に話しかけられたり、急に、ちょっと古い感じの演出。まあいい加減、世間に認知された、という事でもいいのかもしれませんが。烈はフレンドリーですが、コンバットスーツ来ている時に「ギャバン」として人に話しかけられるというのは、実は珍しい。一応、烈=ギャバン、というのは地球人には友人レベル(小次郎さん、友達? 本当に?)でも隠していますし。マクーにギャバン=烈だとバレているので、意味はほぼ無いですが。
逃亡するトラックには追いついたギャバンだが、太陽の剣はダブルガールに持ち去られてしまう。ギャングダブラーとの魔空空間との戦いで、身動きの出来なくなったギャバンの前に、その太陽の剣を手にしたサン・ドルバが姿を見せる。太陽の剣でギャバンに切りつけるサン・ドルバだが、逆にダメージを受けた上、その手を離れまるで自分の意志を持つかのように宙を舞う太陽の剣に襲われる。更にギャバンの戒めを切り裂く太陽の剣。
ここで“不思議な力を持つという”太陽の剣がギャバンを自ら助ける、というのはなかなか面白い展開。魔空空間内部なので、基本何でもありですし。
ピンチを切り抜けたギャバンは、巨大メカの大盤振る舞い、知能はともかく戦闘力は割と高かったギャングダブラーを撃破、園児達も無事に日常を取り戻すのでありました……しかし今回、園児バスは、プロットとして必要だったのか……?
Aパートでギャバンとギャングダブラーとの戦いを長くやりすぎて、その間に園児バスを奪って〜云々のあたりの作戦としての連動性が非常にわかりづらく、マクーの動きが物凄く場当たり的に見えたのが残念。正直、感想でちょっと筋を整頓していてこれなので、本編見ている時は、何が作戦なのかよくわかりませんでしたし(笑) 魔空空間で、ギャバンのファイナルキックが、磁石っぽいもので無効化されるのは面白かったですが。
それにしても、別番組の収録とのスケジュール調整とか大人の事情だと思うのですけど、すっかりミミーさんが出てこなくて、正妻の座がピンチ。その間に、マリーンさんの出来る女ぶりが際立つ。