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『秘密戦隊ゴレンジャー』感想6

ゴレンジャーがベルトのブースターで飛ぶ時の台詞が「バーディー!」で、何が「バーディ」(相棒?)なのだろうと思って、聞き間違いかと一応調べたのですが、やっぱり「バーディ」でいいらしい。何が「バーディ」なのだろう。
第10話「赤い風船!風速100メートル」
ハリケーンダイオードを用いて東京を風速100メートルのハリケーンで襲おうとするツバサ仮面。諜報員の連絡を受けて駆けつけるゴレンジャーであったが、通りすがった少女を人質にされ、逃げられてしまう。
アジトである船に逃げ込んだツバサ仮面は、風船で少女を懐柔。
さらわれて来たにもかかわらず、露骨に黒マントの怪人を「ツバサ仮面のおじちゃん」と呼ぶ少女の頭の中身が心配。ツバサ仮面は、マントの下に物凄い肩パッド入っているシルエットがなかなか秀逸。
頭の羽根飾りを投げつけての攻撃が、「ツバサコンドル!」(と叫ぶ)というのが、全く意味不明ですが。
どこから出てきたのかコンドル。
少女をツバサ仮面から引き離す為、風船を持って懐柔を図るモモ。……怪人と、発想が同じです。
「もっと風船のある所に連れていってあげる」と少女をうまく引き離しかけた所、ツバサ仮面に見つかり、結局、力尽くで拉致。ミドに少女を託したモモだったが、自身は捕まってしまう。
鉄塔に縛り付けたモモをいたぶるツバサ仮面、人質にでも使うのかと思いきや、さくっと殺そうとするがアカに阻まれる。逃げ出したツバサ仮面を追う、アカ、ミド、モモ。船にあった隠し通路を進むと、地下から地上、そして灯台に繋がっていた(意味不明)。灯台でハリケーン発生装置を発見し、ハリケーンダイオードを回収するモモだったが、それはツバサ仮面の罠だった! 鉄柵が落ちてきて、捕らえられる3人。更に時限爆弾を仕掛けられるが、アオ、キに助けられる。
この辺り、展開の辻褄がさっぱり合わずにひたすらぐだぐだなのですが、「本当のハリケーンダイオードはここだ」とツバサ仮面がマントの前を開くと、ハリケーン発生装置が自分に内臓してある、というのは格好いい。格好いいけど、だったらさっさと発生させろ、とはどうしても言いたい。
窮地を脱出し、ツバサ仮面を追い詰める5人揃ったゴレンジャー。
だがその時、無事に家に送り返した筈の風船少女が再び人質として現れ、手を出せなくなったゴレンジャーの前で、遂にハリケーンダイオードが発動する。
巻き起こる烈風に吹き飛ばされるゴレンジャーだったが、人質にされた少女の持つ風船が微動だにしない事から、ハリケーンの発生源が無風地帯となっている事を発見したアカが、「バーディー!」により空中から急襲。少女を無事に救い出しハリケーンダイオードを奪い取ると、、最後はゴレンジャーストームでフィニッシュ!
東京は無事に、ハリケーン計画から守られるのであった。
最後、戦い終わってほのぼの漫才しているゴレンジャー達から離れ、少し物寂しそうな風船少女。
モモ「どうしたのかしら?」
アオ「彼女にとっては、風船をくれる優しいおじちゃんだったのさ」
…………
…………
…………
おじさん、少女の前で大爆死
犯人はゴレンジャー
世界平和の為には、少女の心にちょっとしたトラウマぐらい、仕方がない!
最後に「さよなら、ツバサ仮面」と少女が赤い風船を空へ飛ばすのですが、いやこれ、少女とツバサ仮面の交流をもう少し書いていれば多少はいい話として成立するかもしれませんが、ツバサ仮面のした事といったら、いきなり人質に取る→風船をあげる→モモごとツバサコンドルで攻撃→再び人質に取る、だけで全くそういう事が無かったので、脚本のコンセプトがさっぱり活かされていないというか、こんな脚本渡されても困るレベル(笑) ……もしかしたら逆に、脚本レベルだと少女とツバサ仮面の交流が綴られていたのが撮影の段階で削られたという可能性もありますが、実にぐだぐだな回でした。