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『未来戦隊タイムレンジャー』感想22

◆CaseFile.37「狙われた力」◆ (監督:坂本太郎 脚本:小林靖子
買い物中のリラに迫るシティ・ガーディアンズ。そんなシティ・ガーディアンズの出動情報をチェックしているタック。
「あいつらの情報に頼るのはしゃくだなぁ」「向こうの方が設備が整っているから仕方ない」
……いや、シティ・ガーディアンズは正式な電話依頼を受けて出動しているのであって、一方的にその尻馬に乗っているだけで、文句など一切言える立場でないと思うのですが。むしろシティ・ガーディアンズから、正式に抗議文が来てもおかしくない。
ゼニットをシティ・ガーディアンズに倒され、更にタイムレンジャーの姿を見た事でリラは素早く撤退。タイムレンジャーが「仕事だ」と言うドモンに、「仕事ねぇ……今度、そのへんをじっくり聞きたいもんだな」とスーツなどの解析が一向に進まないことへの疑念を軽く投げかける滝沢。
この時、シティ・ガーディアンズの出動風景を目に留める男の姿があった。
その男は、シティ・ガーディアンズ初代隊長・土方。二回目の出動時に重傷を負って療養していた彼は現場復帰し、新たに本部長というポストで、現場管理&経営に携わる事になる。
……このあまり使われない感じの役職名がここで出てくるのは、もしかしたら小林靖子さんによる『ウィンスペクター』オマージュか? というのは考えすぎか。
営業的には成功しているが現場の指揮はどうか、と早速注文をつける土方。目の上のたんこぶが出来そうな気配に「今更口出すな」感満載の滝沢。さっそく火花散る両者。
というか土方さん、経験がどうのとか言っていますが、シティ・ガーディアンズとしては、出動2回目にして重傷を負ってリタイアしているので、どう考えても対ロンダーズの場数は滝沢の方が踏んでいます。あれか、外人傭兵部隊に所属していたり世界各地の戦場を渡り歩いたりしてきた、ジェド・豪士なみの歴戦の猛者なのか。
気軽に対戦車ロケットランチャーとか撃ってしまう世界から来たのか。
まあ、浅見父が信頼を置いているようなので、それなりの実績の持ち主ではあるのでしょうが。
滝沢が、タイムファイヤー一発で前代未聞の昇進なのも確かでしょうし。
その頃、何時の間にやらアジトと別のビルの一室に根城を造っているドルネロのもとへ、リラがタイムファイヤーを何とかしてと泣きついてくる。
理由:「態度がむかつく」
ドルネロはタイムファイヤー抹殺をギエンに相談し、破壊不足でストレスの溜まってきたギエンは、「ドルネロに気付かれず遊べるかもしれん」と、一人の犯罪者を解凍するのあった……。
トゥモローリサーチでは、滝沢しいてはシティ・ガーディアンズにいい加減ロンダーズと自分たちの真実を説明するか相談中。ユウリとアヤセはそれも手だと考えるが、自分が居る限り協力関係にはならないだろう、とタツヤは否定的。「俺も親父のビジネスに利用されるのはいやだしね」と、相変わらず、嫌悪感むきだし。
非番の午後、意外とつつましいアパートで文鳥飼ってるよ滝沢!!
公園で鳥籠を洗っていた滝沢は、「文鳥かわいい」とやってきた近所の少女をそれとなく人質に取られ、三人組の怪しい男達に拉致される。その正体は、ゼニットを率いた破壊工作員メイデン。山奥まで滝沢を連れていったメイデンは、Vレックスを呼ぶように滝沢に迫る。車中でシティ・ガーディアンズに緊急コールを送っていた滝沢は時間稼ぎを図るが、そのコールは、滝沢を敵視する土方(滝沢の態度も悪いのでどっちもどっち)により無視され、回線を切断されてしまっていた!
シティ・ガーディアンズの通信をチェックしているタックがその異常に気付き、出動するタイムレンジャー。Vコマンダーを奪ったメイデンは滝沢が呼んだVレックスを変声機によって操り、「30世紀のものを使いこなすなんて無理なんだよ」と真実の一端をぽろっと口にする。
その頃社長室で、Vレックスが勝手に動き出したけど滝沢と連絡が取れない、という報告を受けた浅見父に、「単独行動とは困ったものです」と土方が言っているのですが、いや、メカが動き出した上に当人と連絡が取れないなら、普通に緊急事態を疑いましょうよ(笑) 勿論、土方はわざとなわけですが、浅見父は、割とそういう事には気付かない人なのか。
まあ、経営畑の人とはいえ。
あと土方さんは一時的な感情のもつれが要因とはいえ、何らかの事件に巻き込まれたとおぼしい滝沢にこのまま「死人に口なし」を期待している感じであり、さらっと黒い。
滝沢危機一髪のその時、タイムレンジャーが参上。川に落下した滝沢はピンクに助けられ、自分の緊急コールが無視されていた事実を伝えられる。そして、「30世紀って……30世紀ってどういうことだ」とメイデンが口にした言葉を問いかけ、遂に全ての事情を説明される。

滝沢「残念だが協力はしない。特に浅見とは遠慮したいね。今オヤジさんの所に戻られちゃ迷惑だからな」
ユウリ「自分の出世の為? そんなに力が欲しいの!?」
滝沢「ああ。 軽蔑したか?」
ユウリ「力は裏切るわ。今回のように」
滝沢「二度と裏切らせない」

「力が欲しいの?」に、即答でしれっと「ああ」と答えるのは、滝沢の格好いいところ。
あと滝沢は、なんだかんだで息子が父の元に戻ったら父の情が勝るであろう、という事を終始確信的に(関係が切れているのを直接確認した後でも)口にしていて、なんとなく滝沢の親子観(しいては未だ語られない彼の過去)を窺わせます。
しかしユウリさんは、どうして説得スキルが無いのに、他人への説明を担当しようとしますか。
4人がレックスロボに襲われている間に二人して川辺で話し込んでいないで、後で5人揃ってからでも良かったと思いますよ?
基本的に5人揃わないと、ボロボロにされるわけで……レックスロボとタイムシャドウを戦わせている間に、メイデンからVコマンダーを奪おうとする4人は、メイデンの光線銃で体から火花を散らしまくっていた。駆けつけたピンクも倒されるが、その落としたヴォルユニットを生身の滝沢が拾う。レックスロボに踏みつぶされる寸前、「Vレックス、やめろぉぉぉ」という叫びがメイデンのVコマンダーに拾われ、危地を切り抜けた滝沢は、不意を付いた狙撃でメイデンからVコマンダーを奪い返すとタイムファイヤーに変身。狼狽するメイデンを、タイムレンジャーとの必殺技の連撃で、撃破する。
非常に珍しい、協力必殺攻撃(結果的に)。追加戦士が出てきたら一度はやりたいネタですが、特に仲間というわけでは無い為に出来なかったのですが、何となくここでやってきました。
しかも、さらっと圧縮冷凍にも成功していた!!
快挙
加えて今回は、搭乗員が地上の為にタイムジェット状態のみで、タイムロボが登場しないという非常に珍しい形になりました。
しかし滝沢はなんか、身内の裏切りで依怙地になってしまった感じ。
もう少し、こういう男のつつき方ってあると思うんですよユウリさん!
ユウリさんには最初からそういうの、何も期待してないけど!!
ブイレックスロボを奪って暴れさせる予定が狂ったギエンは、ストレスで大暴れ。
一方、シティ・ガーディアンズでは、滝沢の緊急コールを故意に無視した事が発覚した土方が失脚。滝沢はそれにかこつけて、「本部長」のポストを手に入れて、なし崩し的に階段をまた一つ昇る。
ラスト、アパートから引っ越す事になった滝沢(本部詰め?)は、少女に文鳥をあげて去っていく。
んーー、少々唐突な文鳥とこの少女は伏線になるのかな? 文鳥も「滝沢にもこんな一面が!」みたいなネタだけだとしたらちょっとつまらないですし、それなら別に少女にあげる必要も無いわけで、わざわざ最後に少女にあげたという事には、何か意味があるといいなぁ。あって欲しいというか。ラストで文鳥2羽の名前を強調したのも意識的だと思うのですが、さてどうなるか。
ところで滝沢は、こういう性格(激しい上昇志向)になるに至った過去とか家庭の事情とかありそうで微妙に匂わせているけど、なかなか出てきませんが、ありそうなだけで特に無かったらどうしよう(笑)


◆CaseFile.38「ぐっどないと」◆ (監督:坂本監督 脚本:小林靖子
1年に1度の睡眠期に入ったシオン。楽しみにしていた映画『TOKYO忍者ストーリー』のTV放映を見ながら、うつらうつら。一度眠りに入ると一週間は寝てしまうという事で、妙にシオンに甲斐甲斐しいタツヤとドモン。なんか珍獣扱い。そこへ、日映株式会社プロデュサーの町田、という男が訪れる。現在撮影中の映画において、監督の制作費横領疑惑を内部から探って欲しいというのだ。映画のタイトルが『TOKYO忍者ストーリー2』だと聞いたシオンは跳ね起き、エキストラとして撮影に参加する事になる5人。しかしそれは、ロンダーズの巧妙な罠であった!

「俺達殺す気か?!」
「うん、そう。だって、この映画のタイトル、これだから。『タイムレンジャーの最期』!」

横領疑惑の巨匠、黒金監督の正体は、ロンダーズ囚人、魂の活動屋・グロカン。
睡眠期に入っている為か、何故か変身できないシオンを抱えたタイムレンジャーは、カチンコを鳴らすたびに強制的にシーンが代わるというグロカンの能力に翻弄される。
〔忍者バトル→カーチェイス→拳法映画→自転車部隊でE.T.→再生怪人と雨の夜間戦闘〕
と、次々に場面と状況が変更され、100%魔空空間
というと、黒金監督は黒澤もじりのようで、正体は、小林義明かっ!(笑) ※『宇宙刑事ギャバン』などのメイン監督。撮影に時間がかかる事でも東映では有名。
後どうして、拳法映画のシーンで、タツヤだけ上半身裸ですか。
脱ぎたい年頃なんですか。
ユウリに筋肉でアピールしたいんですか。
眠くて仕方がないシオンを抱えながら生身バトルする所はジャッキー映画を意識した感じでしたが、役者さんが頑張っていました。
助っ人ロボとして現れたタイムロボターが光線を放つなど混乱する一方の状況の中、変身できないシオンを守りながら、再生怪人軍団と戦うタイムレンジャー。そしてグロカンが遂に巨大化。シャドウベータvs監督に、滝沢&ブイレックス、更には新たな助っ人ロボとして、まさかのプロバイダス(タイムロボをゲートへ殴り飛ばす未来の巨大メカ)。
台本に書いてある事を全て現実化させるグロカンの能力に好き勝手にやられるタイムレンジャーだが、いよいよ最期が迫る時……台本のラスト1ページが、無い。なんとシオンが、大好きな役者にサインを貰う為に紙を探して、眠くて朦朧としている時に台本と気付かず1ページを切り取っていたのだった。
台本の縛りから解放され、反撃に移るシャドウベータ。
シオン「でも良かったぁ……最後に役に立てましたね」
ユウリ「シオンが役に立てなかった事なんて、無いわよ」
……それはあれですか、遠回しに名前にドとかモの付く人を非難してますかユウリさん?!
ラストはロボット軍団大暴れで、グロカン撃破。そして夕陽をバックに立つタイムシャドウ……の片隅に浮かぶ、「完」のマーク……?!
全ては、『TOKYO忍者ストーリー』を見ながら眠ってしまったシオンの夢だった、というオチ。
というか今回は、次回予告の時点でほぼ夢オチだとわかっていたので(かなり意図してわかるように作った予告だったと思う)、むしろ夢だと思って楽しむ話。
で、自分がピンチになって皆に命がけで守ってもらって最後は自分の存在意義を認めてもらう夢とか、凄いぞシオン
……真面目な話としては、幼少期から研究所時代のあれやこれやがあって、シオンにとってはストレートな願望充足であり、この1年の良かった事、という事なのでしょうが。
滝沢すら出てくるのにタックは出てこないのは意味深(笑)
まあシオン、改心ロンダーズの回以来、意外と滝沢に懐いているというか、親しみの感じられる「直人さん」呼びだったりするのですが。夢の中でも凄い格好良く出てきたり。
全体として、何が出て何が出ていないとか、各人の言動と立ち位置とか、精査すると面白い事になるかもしれません(笑)
物語の大きな流れとしては、タイムファイヤー登場→各個人エピソード、と来て一気にクライマックス展開に入るのかと思っていたのですが、その前に1本、楽しい閑話休題回、となりました。その中で、ハバード星人の睡眠期ネタを拾ったのは秀逸。またユウリさんに「1年分の夢」と最後に言わせる事で、上記でツッコんだような“夢の内容の台無し感”を和らげる効果が出ている所など、細かく巧い。
次回、正ヒロイン最大の危機?!