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『爆竜戦隊アバレンジャー』感想23

◆第41話「メリーアバレマス!ジャメジャメ」◆ (監督:竹本昇 脚本:會川昇
アスカさん、OPに帰還。
気の早いサンタからクリスマスプレゼントを貰った人々が次々とバーミア兵に変貌していく事件が発生。サンタの正体はトリノイド・レインディアサンタ。そしてこの作戦の裏には、ミケラの恐るべき策謀があった。
遙か古代――地球に衝突した巨大隕石によって、地球は二つの並行世界、ダイノアースとアナザアースに分かたれた。そしてデズモゾーリャとはそもそも、その隕石に乗って地球に飛来した宇宙生命体だったのである! 二つの地球が誕生すると同時に、デズモゾーリャの因子も二つに分裂。かくてデズモゾーリャは、ダイノアースとアナザアース、二つの世界に存在する事となった。
アナザアースの歴史上に定期的に現れる、人並み外れた破壊力と行動力を持つ存在……それは脈々と受け継がれる、デズモゾーリャの因子に寄生された存在に他ならない。
レインディアサンタの能力は、“邪命因子に感染させる事によって人間をバーミア兵に変えてしまう”というもの。だが、既にデズモゾーリャの因子に寄生されている人間はその因子を所持済みなので、感染してもバーミア兵になる事はない。人類をバーミア兵化すると同時にアナザアースのデズモゾーリャを捜し出し、合わせてその覚醒によりリジュエルの中のデズモゾーリャも目覚めさせる……一石二鳥どころか三鳥を狙う、というのがミケラの計画であった。
唐突かつ割とさらっと、物語の根幹に触れる種明かし。
そもそものアナザアースとダイノアース誕生の経緯にデズモゾーリャが関わり、その存在もまた二つに分かれている――。また、リジュエルの中にデズモゾーリャ様が居るというのがいつの間にか完全に確定事項と化しているのですが、リジュエルがやたら強いのは、それも含んだ表現か、とか今更。
ミケラの作戦はあたり、次々とバーミア兵に変えられていくアナザアースの人々。感染寸前に凌駕に助けられた舞ちゃんも、増殖し続ける邪命因子によって手が変化するなど、徐々にバーミア兵化していく。トリノイドを追うアバレンジャーだが、元人間のバーミア兵に阻まれ、攻撃する事が出来ない。その時、苦しみながらもモニターで凌駕の苦戦する様子を見ていた舞ちゃんの体が光り輝き、邪命因子を追い払う! 体内の因子を除去する方法を検討していたアスカはその光景に、ダイノガッツにこそ邪命因子を打ち払う力があるのだと気付き戦場に駆け付けるが、外からダイノガッツを注ぎ込むだけでは人々を元に戻す事はできない……必要なのは、その人の内から燃え上がるダイノガッツだったのだ。
そこへ嫌味を言いにやってくるアバレキラー
バーミア兵化した人々も、鎧に操られたアスカも、結局は自分の中の暴れたいと思う心、破壊の衝動に従っているにすぎない、人間はそういう存在だ……だが、アスカは伝説の鎧の消滅を取り上げ、敢然とその言葉を否定する。
「永遠に続く悪はない! 残るのは正義の心だ!」
そんな戦いの場に現れたのは、バーミア兵と化してしまった人々の家族や関係者。彼等の呼びかけが、人々の心の中のダイノガッツを燃え上がらせる!
内なるダイノガッツの輝きによって邪命因子を消し去り、元の姿に戻っていく人々……初期からそうなんですが、本当にダイノガッツは何でもありです(笑) 浜ちゃんも実体化するし。
アバレキラー、これが、ダイノガッツの力だ!」
キラーとリジュエルは撤退するが、残ったレインディアサンタの赤鼻ビームに苦戦するアバレンジャー。だがその時、人々の声援がダイノガッツとなり、アバレッド、その力でマックス化!
主題歌まで入って、なんか、最終回みたいなネタです(笑)
マックスは相変わらずの魔空空間無双でレインディアサンタを虐殺。巨大化後はアバレブラックの見せ場を経由して、マックスリュウオーで滅殺。
……アバレンジャーは、戦隊としてはたぶん強くないのですが(人数の問題を抜きにしても)、なんというか、一瞬の瞬発力が高い。
こうしてミケラの策略は失敗に終わった……かに見えたが、最後に仕掛けたちょっとした悪戯から、思わぬ事実が判明する。エヴォリアン本拠に帰ってきた壬琴が手にした箱。それは壬琴をバーミア兵にしてみようとミケラが仕掛けた、レインディアサンタが配っていたもとの同じ邪命因子入りのプレゼントだった。だが、開いた箱から飛び出した因子は、壬琴の体に取り付くも弾かれて無効化されてしまう……そう、仲代壬琴こそ、アナザデズモゾーリャの因子を持つ人間だったのだ!
というわけでとうとう、仲代先生、正真正銘のラスボス化?


◆第42話「アバレキッドに潜みしもの」◆ (監督:坂本太郎 脚本:會川昇
アバレキラーのダイノマインダー(変身ブレス)には限界が近づいていた。そしてまた、仲代壬琴自身の肉体も……。トップゲイラーから、恐らくあと2度か3度の戦闘で0号スーツは大爆発、或いはその前に壬琴が死ぬ、と聞いたステゴは、事情を話して「アバレキラーと戦わないで欲しいテゴ」と幸人達に連絡を取ってくる。だがそこへ襲い来る、アバレキラー
久々登場のキラーオーvsマックスリュウオー。ステゴの話を聞いて戦いを躊躇いつつも、なんだかんだで本気でリュウオーバスターを撃ちに行く3人(笑)
強制合体したステゴの戦意の無さもあり、力を発揮できないキラーオーは更にマックスジャベリンを受けて吹き飛び、トップゲイラーはいずこかへ飛び去り、アバレキラーは姿を消し、ステゴはアバレンジャー陣営に帰参。そしてそこへ姿を見せたのは、幸人の依頼で壬琴の過去を追っていたエージェント達であった(アバレモン回に出ていた人達?)。
トップゲイラーは最強最悪の爆竜だった筈なのに、スティラコサウルス登場以降、“最強”の看板が外れ気味なのが困ったところ。その看板外れると、残念ながら特にキャラ立ってないですし(^^; 爆竜のキャラクターが中途半端というのはやはり、この作品の大きな問題点。極端な話、初期の3爆竜と敵役のトップゲイラーを立てる事に注力して、残りは流しても良かった気はします……玩具的にはそうもいかなかったかもしれませんが。微妙に壬琴とトップゲイラーの関係性が物語に絡みそうなのですけど、絡んで説得力のあるほどのキャラクター性がトップゲイラーに無い気が(^^;
エージェント達のもたらした情報により、壬琴の少年時代について知る凌駕達。運動も勉強も全てが出来た天才児であった壬琴は、そのあまりの優秀さ故に孤独となり、代議士の家に養子に出される形で上京。彼にとっては全てが出来て当たり前の事があった為に、「何をしてもときめく事がない」人生を送っていた。
そう、0号スーツという自分の思うままにならないものを身につけ苦闘する今の状況こが、壬琴にとっては「ときめき」を得られる待ち望んでいた時間だったのだ!
ヴォッファとミケラの用意した専用ギガノイド、キラーギガノイド「不滅」を引き連れアナザアースに現れた壬琴はアバレンジャーに戦いを挑みアバレンオーを一蹴するが、「不滅」はアバレンオーにトドメを刺さず、壬琴を呑み込んで姿を消してしまう。果たして壬琴はどうなったのか? ほくそ笑むヴォッファとミケラの狙いとは――?