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『天元突破グレンラガン』感想3

ヴィラルさんの声が聞き取りにくいのは仕様でしょうか。
冒頭の、

「親父さんに会いたかったんじゃない。
一緒に行けなかった自分が、悔しかったんだ。
だから、行ける自分になって、それで親父さんに会いたかった」

というのは、この作品の、(少なくとも現時点での)一つのテーマなのだろうなぁ。
カミナの日本刀が1話よりだいぶ伸びているのも、気合いという事でよろしいのでしょうか。
カミナが単細胞に見せて、いざ戦闘になると暗器めいた攻撃も仕掛ける辺りの臨機応変さは良い感じ。
エンキの最初の登場シーンは、いかにも怪獣映画なカットで好き。足払いとか肘打ちとか、格闘タイプかと思ったら、ビームは出すわミサイルは撃つわバリアは張るわで、思いついた装備を全て搭載した感じですが、この後の敵ロボットはどうなってしまうのでしょうか……?
今回最大の見せ場、気合い合体は、強引な合体でカミナの頭の後ろにドリルが突き抜けているのはやられました(笑)
模式図だと明らかに頭にドリル、刺さりそうだし。
そんな状態なのに、強いし。
今作は凄くわかりやすいカタルシスをクライマックスに持ってくる構造なのですが、そのクライマックスに至る道のりの中で、カミナがシモンを否定しない、罵倒しない、貶めない、というのはやはり気持ちがいい。
単純に“自己承認・自己肯定の物語”と言ってしまえばそれまでなのですけど、しかし、そういったシンプルな自己承認や自己肯定をストレートに描く作品は案外と少なく、またそこでひねるのが格好いいみたいな流れもある中で、ひねらない格好良さを意識して描こうとしているのは、良いところ。
物語としては、微妙なハイテク感のあったサブマシンガンについて解決。しつつ、数百年前に別の文明が存在したのでは……的な伏線を重ねて張ってきました。OPはロードムービー展開を思わせるものだったので、ここまでが主役ロボット登場のプロローグ、といったところか。