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『世界忍者戦ジライヤ』感想15

◆第25話「ペットがいない!ラーメン小母さん大奮戦」◆ (監督:岡本明久 脚本:高久進
山地家の飼い犬、クロが失踪。
そしてすっかり忘れ去っていたヘンリー学珍が再登場。
……続発するペット誘拐事件を占っただけで、特に深く話には関わりませんでしたが(^^;
最終的に、世界忍者・占忍ヘンリー、とかだったら面白いんだけどなぁ。
クロを探す山地兄妹は、数多くのペットと一緒にラーメン屋台を引くおばさん・カヨと出会う。聞くとおばさんは、捨てられていたペットを可哀想だとついつい拾ってはアパートで飼っている内に、アパートを追い出されてしまったのだという。そんなおばさんを道場に連れて行き、「ペットが飼える所が見つかるまでうちにどうぞ」と迎え入れる山地家。
……ク、クロは?!
この後の展開も見ると、どうにもクロを真面目に探しているのは学だけです。
まあ更に後まで含めて考えると、どうも闘破もケイも、クロなら日本アルプスの山中に一匹で置き去りにしても熊を倒して帰ってくるぐらいの扱いっぽいですが。
山地家にお世話になる事になったおばさんは、家事を担当。
山地闘破、25話にして、炊事洗濯掃除から解放される。
「オヤジ、奥さんもらったら?」
「ば、ばかな事をいうな!」
という会話は好き。
日常シーンでちょっと哲山が慌てたりすると面白い、というのは今作の非常に良い所。どうして誰よりも父さんがキャラ立っているのか、というのは無くも無いですが(笑)
こうやってじわじわと亡き妻のネタに触れておけば、後に物語に絡んだ時に(絡まない事はないと思うのですが……)唐突さや不自然さが無くなりますし。
そしてまたおばさんは、学にとって、ほとんど覚えていない母親の温もりを感じさせる存在となるのであった。
そんなおばさんは、実は行方不明の夫を探していた。夫はアパートを追い出された際に、「動物の飼える土地を探しに行く」といって、そのまま行方不明になってしまったという、困った社会不適格者。
一方、ペット行方不明事件は収まる気配を見せず、マンション中のペットが行方不明になったという話を聞いた山地兄妹&おばさんは、再び本格的なペットの捜索に乗り出す。
その最中、闘破に襲いかかる黒い影!
姿を見せたのは世界忍者・獣忍マクンバの兄!
の兄!
まさかこのネタを、かぶせてくるとは思いませんでした(笑)
しかもまた、テロップで堂々と、「獣忍マクンバの兄」扱い。
おそらく、一部の忍者一族は、正統後継者のみが世界忍者名を名乗れて、他の親族は皆、「○○の○○」扱いという、厳しいルールをもって、上下関係を徹底するとか、そういう掟があるのでしょう。NINJAの世界は厳しいのだ。
「俺は、弟の仇を討つために日本に来た!」
「おまえもアフリカの密猟者か!」
「だったらどうした」
(中略)
「卑劣な密猟者は倒す!」
密猟者=卑劣=殺害認可
恐るべし、高久理論。
NINJAの世界は厳しいのだ。
密漁どころか動物の頭を吹っ飛ばしそうな威力のショットガンをふるう「の兄」をジライヤは撃退するが、「の兄」は
「ジライヤ……ダダがおまえを倒す!」
と言い残して姿を消す。
その頃、別行動をしていたケイ&学&おばさんは、クロと再会。クロは実は、ペット行方不明事件をに関係していると思われる、怪しい人物を追っていたのだ。
「学ちゃん、犬の言葉がわかるの?」
「クロは忍者犬なのよ」
クロ、山地一家とかなり詳細に意思疎通が出来る事が発覚。凄いぞ忍者犬。
ところがクロを追う3人が見た動物誘拐の犯人は……おばさんの失踪した夫だった。車で逃げ出した夫は、「の兄」が潜む洞穴へと逃げ戻る。そこでは妖魔一族の協力を得た「の兄」が集めた動物たちに悲鳴をあげさせる事で、原始アフリカの邪神ダダの力を目覚めさせ、儀式により弟マクンバの魂を復活させていた!
父さんの解説を受け、動物達の解放とダダ像の破壊を目指す闘破達。
ジライヤは、毒斎・の兄・亡霊マクンバに囲まれ大ピンチ。恵美破達も妖魔一族に行く手を阻まれるが、その時、毒斎に金で雇われマクンバ復活シーンを見て気絶して倒れていた夫の姿を目にしたおばさんに、呼びかける声。
――力が欲しいか?
暴力はいいぞ!
おばさん、殺意の波動に覚醒。必殺の太極拳でカラス天狗を瞬殺すると、ラーメン忍法によって紅牙と烈牙を足止めし、その間に学が石像を破壊、亡霊マクンバは消滅する。珍しく恵美破を追い詰めた紅牙と烈牙だが、クロを筆頭に解放された犬の攻撃を受け、撤退。クロはジライヤの元にも駆けつけ、クロに気を取られた隙に銃を取り落とした「の兄」は、磁光真空剣・真っ向両断のサビとなる。
こうして「の兄」の復讐は失敗に終わり、夫を見つけたおばさんは、哲山に広大な土地持ちの弟子を紹介され、夫と共に引っ越していくのであった……。
まさかのクロ主役回に、学を中心に母子の物語もプラス。
内容は色々とすっ飛ばしすぎでしたが、描かれた要素は面白い回でした。
あと実は、前々回のド派手な活躍、前回の出ても良いのに出番なし(冒頭に、「行川で怪しい動きが……」とか哲山に言わせておけば導入の不自然さは多少減った筈)、という流れに、もしかして何かの事情で哲山しばらくお休み? という危惧を抱いていたのですが、普通に出番があって良かった哲山。やはり今作は、哲山が居なくては締まりません。


◆第26話「おしゃれと危険!ケイと恵美破」◆ (監督:岡本明久 脚本:藤井邦夫)
忍者刀を封印し、抜け忍として姿を消した紙忍・折破とその恋人・かすみ。雇われ管理人として山中湖のペンションに落ち着いた二人から「遊びに来て」という手紙が届き、ホテルのプールでウェイターのバイト中の闘破を置いて、ケイと学の二人は山中湖へ。
観光回……というよりケイちゃんコスプレ祭り。
サブタイトルも、時々流れる、ケイのテーマソングより。
女子高生でもNINJAの世界は厳しいのだ。
楽しく夏休みを満喫する二人は、ウサギを助けた青年が絡まれている現場に出くわす。
空き缶をぶつけたウサギに対して、
「うまそうだとは思うけど……可哀想だとは思わないな」
ウサギを一目見て出てくる感想が「うまそう」とは、ずいぶんワイルドなちんぴらです。
ケイと学はちんぴら達をあっさりと叩きのめすが、そこへ、青年を狙ってカラス天狗が姿を現す。戦闘の中で、紅牙の毒の刃を受けてしまう恵美破。折り鶴の監視網で異変を察知した折破が駆けつけるがわずかに遅く、恵美破と青年は吊り橋から川へと落下してしまう……。
青年の正体は、考古学研究者・矢坂慎太郎。伝説の竜宮城と思われる古代遺跡を発見し、その後に謎の失踪をしていた人物であった。妖魔一族は竜宮城の遺跡にレジャーランドを建設しようとする開発会社の依頼を受け、竜宮城の場所を聞き出すべく矢坂を追っていたのであった。
毒斎様が謎の翁面の男(開発会社の偉い人)にお茶を点てているのですが、門に<妖>の提灯ぶら下がっていたし、妖魔一族の本拠?
妖魔一族の本拠はどうやら、富士山近隣にあり!
そういえば以前にボードの偽情報で富士山の辺りを掘っていたし、パコの在処は富士山周辺ではないかという研究成果でもあるのかしらん。
かすみから恵美破が行方不明という連絡を受けた闘破は、山中湖へと向かう。そして折破は再びあてどない逃避行を続ける事になっても……と忍者刀の封印を解き、紙忍としての力を解放するのであった。
折破は強いのですが、どうしても、やっぱり、紙おむつに見えます。
翌日……矢坂の煎じた薬草で毒から回復したケイは妖魔一族に襲われるが、折破によって助けられる。しかし、かすみと学が人質にされてしまい、二人の命を助ける代わりに……と、投降する矢坂。矢坂が拘束され、かすみと学が始末されそうになったその時、やってくるのは ズバッカー ブラックセイバー!
折破と恵美破はかすみと学を救い出し、更にジライヤ参上。
自ら仕込み杖を振り回す開発会社の偉い人!
開発会社のエージェント扱いかと思われるのですが、黒スーツ&覆面の男達が拳銃を撃ちまくって忍者と戦う、というのも変わった趣向。忍者vs一般人(裏社会)って、それこそマクンバの回以来……か?
「毒斎! きさまの悪運も尽きたな!」
とうとう、悪運扱いされてしまう毒斎様だが、本日も磁光真空剣を身代わりの術で回避。
「ジライヤ! 勝負は預けた!」
と勝手に預金して帰っていくのであった。
……いやホント、ここまで頻繁にヒーローに叩きのめされる大ボス、て斬新(笑) すっかり、戦隊におけるへたれ幹部ポジションになってしまった、毒斎様の明日はどっちだ?!
出来れば“真の黒幕”とか出てこないで、毒斎様には最後までラスボスポジションを貫いてほしいなぁ。
或いは、“宇宙的巨悪”が登場して、共闘展開なら、愛される悪役として、それはそれで有り。
「ジライヤ、俺は忍びの、本当の戦いがわかったよ!」
えーと……悪・即・斬とか?
正直、何がわかったのかさっぱりわからなかったのですが、何かすっきりした折破によって開発会社の面々も降参し、ここに竜宮城を巡るレジャー開発の陰謀は絶たれたのであった。矢坂は再び、未知なるものを探す為の旅へと出発。別れ際に矢坂に何かを告げようとしたケイであったが、その言葉はバイクのエンジン音にかき消されてしまい、矢坂は走り去って行く。
「さよなら」
矢坂を見送るケイの横にならび、そっと言葉をかけるかすみ。
「……初恋?」
「うん」
……藤井さんは多分、これがやりたかっただけだな!(笑)
にしてもケイちゃん、とっぽそうだけどやる時はやる、みたいなタイプに弱いのね。
軽いエピソードが3話続きましたが(そして毒斎様の格と評判が加速をつけて下落した)、次回、危険な香りのする男が登場!