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2013年・心に残った名台詞

油断していたらリストアップする時間が無くなってしまったので、今年はシンプルに大賞だけ発表で(^^;
今年も色々ありましたが、今年の名台詞ナンバー1は、こちら。

「ジャンパーソン・フォー・ジャスティス!」
(ジャンパーソン/『特捜ロボジャンパーソン』)

結局それか、という感じですが、結局これで(^^;
ヒーロー登場時の決め台詞というのは、繰り返し使われるという部分も含め、そのヒーローを象徴し、なおかつ出来れば格好いい、という事を求められるわけですが、この台詞が優れているのは、その要件を満たした上でかつ、物語上の意味を持たせた事。
与えられた「正義」を完遂するだけの存在であったMXーA1から新生したジャンパーソンは、ただ悪を完全破壊するというMX−A1との違いとして、自らの意志で獲得した「正義」を掲げる。同時にそれは、生まれ変わったジャンパーソンにとっての拠って立つアイデンティティそのものであり、故にジャンパーソンは、自ら「フォー・ジャスティス」と口にし続ける事で、己を確立する。
シンプルな正義のヒーローそのものの台詞でありながら、同時にそれは、ともすれば「思考しない完全なる正義」に飲み込まれそうになる己を守る信念の叫びである。
本編再起動を成し遂げた、この構造はお見事。
第1クールのジャスティスの鬼神ぶりと合わせて、今年最も印象深い台詞となりました。
今年前半の時点では「サイボーグにならんか?」(ジョーカー/『ジャッカー電撃隊』)で決まりだと思われ、実際、ダブル大賞でもいいかという気持ちもあるのですが、最終的に今年最も影響を受けた台詞、という点も含め、こちらで。