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『仮面ライダーブレイド』感想28

先週のハードスケジュールの影響でまだテンションおかしい為、今日明日に分けます(^^; とかやっている内に今週はとうとう、クライマックス3話! そんなわけで、先週分1。
(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第45話「見て下さい、俺の残高!」◆ (監督:諸田敏 脚本:會川昇
冒頭、1話の映像? と思ったらナレーションが被さり、「全てはあの日から始まった――」から名場面集。
ここに来るまで見ていて心の折れそうになる展開が色々とありましたが、
「数々の運命のカードが彼等に配られた」
ってまとめられると、何となく格好いい。
ここで年末進行の総集編なのかと思ったら、途中から回想シーンを飛び越えて、この先の展開と思える新映像も入ったのですが、いったいぜんたい、なんでこうなったのか。前回のおさらいが長すぎるより、これまでのまとめとクライマックス予告編の方が良いという事になったのか、TV放映時の映像が使えない事情でも出来て、潮健児石橋雅史に変わった修正版みたいな感じなのか。
色々と困惑させつつ、本編普通にスタート。
「神よ、あなたは53体のアンデッドをお造りになられた。しかし、私はここに、新たなアンデッドの誕生を宣言する。――5枚目のエース」
制御実験中のカードを封印の石めがけて投げつける天王路。
「どうだ神よ! おまえの造ったものでないアンデッドは。おまえはその存在を認めるのか!」
石に吸い込まれたカードは、三頭の魔犬をモチーフとしたアンデッドとして実体化。その場に居た研究員達を皆殺しにするが、天王路はその惨劇に眉一つ動かさず、ただ嗤う。
「ふふふふふふははは、ご苦労様、仮面ライダー諸君。そして……さようなら」
剣崎から、先にブレイドが封印していた最後のクローバーのカードを渡された睦月は、望美と待ち合わせしていた喫茶店で、始に話しかけてみる。
「話があるなら早く言え」
面倒くさそう。
「残ったアンデッドを封印せずに、そのままにしておく事は出来ないんでしょうか?」
誰かがそこに辿り着く(視聴者の意識と感情をそこに持っていった上での代弁でもある)のは自然であり、睦月にその役回りが回ってきました。剣崎と橘さんは「仕事」テーゼを置いているので持って行きにくいし、広瀬さんはそういう事に興味ないし(そういうテーマ性を担う立ち位置でもない)、後は虎太郎なのですけど虎太郎だと発言権が弱すぎるし。
で勿論、互いに戦い合うアンデッドの戦闘本能を知る始さんは、ばっさり否定。
「でも! 人間を襲わないアンデッドだって居ます。あなたや……嶋さんや……彼女のように」
ここで手元のカードを見るのは良かったところ。
「俺は、俺が仮面ライダーでいいのかって、ずっと考えてました。そして思ったんです。俺は……アンデッドの気持ちがわかる。だから、アンデッドと手を取り合って生きていこう、って」
博愛主義……かと思ったら、共感ごっこの方へ踏み出してしまう睦月。
どう転んでも鉄板で駄目な方向へ行く辺り、役立たずさんと魂レベルの繋がりを感じる次第です。
「甘いな。アンデッドは、人間との共存なんて望んでいない」
睦月の視点は、あくまで“人間”の視点。アンデッドの抱える敗者の鬱屈と繁栄への渇望を知らない。
睦月は彼女とデートへ出発し、アンデッドの気配を感じた始は、山中でケルベロス接触。エボリューションしようとするがなんとキングカードを吸われ、他のカードも奪われてしまう。
その頃剣崎は、キャッシュカードが使えずに大ピンチに陥っていた。
「給料が入ってない?」
「見てくれよ銀行の残高……27円」
…………剣崎、家賃かかってない筈なのに(下手すると食費も)、毎月の給料、全部使っているのか。
給料日に全部おろして財布に入れて、あるだけ使うタイプなのか。
……イメージ通りではあるけど。
さて最終回目前にして、今作最大の謎であった「給料」が、会社が吹っ飛んで農場で下宿しながら会社の設備を横領してきて地下活動している間も、ボード名義で毎月振り込まれていた事が判明。
広瀬さん曰く、「ボードの上部組織が処理していると思っていた」そうですが、いやえーとあなた方、会社夜逃げしたけど給料が振り込まれているという事は、自分達の辻アンデッド狩りをどこかもっと上層部の偉い人達が確認してくれているんだ、というそんな適当な認識だったのか。
今井脚本時代のガンは色々あったけど、この最終盤で、わかりきった物凄い悪性の腫瘍が、もうどうにもならなかったので、腕ごと切り落として切除されました。
何度も触れているので今更細かく突っ込む気も起きないのですが、本当にこの設定は、根本的に何がしたかったのでしょうか?
仮面ライダーという仕事」というのを物語の軸にしたかったというのはわかるのですが、その上で1話で職場壊滅して地下活動になってしまう、というのは企画会議の段階で、いやそれは駄目だろう……とわかると思うのですけど、どうしてこうなった。
出社も報告もしていないけどとりあえず給料支払われているから問題なし、とか、髪の毛先から爪先まで100%頭おかしすぎます(^^;
広瀬さん達がボードに上部組織が存在する事を知っていたとしても行動は不自然だし、視聴者にはそんな物が存在しているという情報は与えられていないに等しいし、キャラ主観でも視聴者目線でもおかしくて、本当に本当に何がしたっかのか。
中盤から数々のオペを執刀してきた會川昇ですが、こればっかりは、どうにもなりませんでした。
参加した時点で既に致命的な病巣だったので、仕方がない。
剣崎が絶望的な状況に陥っている頃、始もまた追い詰められていた。全てのカードを失い、とうとうジョーカーの姿に戻ってしまう始。一時逃走するも、追撃を受けて川に落下。そしてジョーカーの影響を受け、農場では剣崎が苦しみ出す。
「全てのアンデッドを、封印・吸収するケルベロスの力。ジョーカーも逃げるしかないとはな」
ケルベロスの戦いを観察していた天王路は、新たなアンデッドの気配に動くケルベロスの後を追う……。
両者の戦いはサーチャーに反応しており、河原を調べていた橘は、ジョーカーと遭遇。全てのカードを奪われ暴走寸前のジョーカーだったが、「俺は、相川、始だ」と暴走を押さえ込む事に成功するもその場に倒れてしまう。
「もしもこいつが勝ち残ったら、世界は…………今ならこいつを封印できる」
意識を失ったジョーカーを前に心乱れる橘だったが、結局はジョーカーを付近の山小屋に運んで保護。仮面ライダーの採用試験には山小屋の利用法という項目があるので、ライダーは山小屋を発見して活用するのが得意なのだ! そこへ同じく反応を追い、体の不調に苦しむ剣崎を連れたぽんこつトリオがやってきて、ジョーカーへ変貌した始の姿を目の当たりにする……。
一方、睦月は金居と遭遇していた。
「俺を封印したいのか? あの女のように」
「俺は、君と話したい」
「話すだと?」
「もう戦うのはやめないか」
「はははっ、情けをかけてくれるってか?」
「違う! 俺は最近、封印したアンデッド達の声が聞こえてくるんです。戦いをやめろ……アンデッドもジョーカーも、封印される事がなければ、もう何も起こらないって」
突然、「アンデッドの気持ちがわかる」とか言い出した睦月ですが、蜘蛛のエースと精神が同居していた事や女王様と同棲していた事による思い込みかと思ったら、一応、根拠があった様子。
まあこの、「アンデッド達の声が聞こえてくる」自体が、思い込みないし妄想ないし電波という可能性もありますが(それこそ、蜘蛛エースによるレンゲルの能力的影響かもしれませんが)。
「戦いをやめて……それでどうする? 仲間のクワガタムシ達と森に暮らせっていうのかい?」
改めて、アイデンティティはクワガタである事が判明。イケメンだけどクワガタ。クワガタ界の王子。
「人間と共存すれば」
「俺は、俺たちの世界を造る。人間など1人も居ない、素晴らしい世界だ。くくっ、共存だと?」
金居は“人間の理屈”を否定して話し合いはそもそも成立せず、立ち去ろうとするがそこにケルベロスが現れる。
「人造アンデッドだ……」
「そんな、馬鹿な……」
「こいつも説得してみるか?」
レンゲルは変身して戦いを挑み、その戦いを見ながら、(複数のアンデッドの細胞を合成している)と、ケルベロスを分析する出来るクワガタ。
「俺に新しいフォームはない……だけど、強い仲間がいる!」
戦場は例の船の底に移り、レンゲルは、剣崎に託されたカードのアンデッドをリモート能力で解放。
「一緒に戦ってくれ!」
出現した象さんがその声に応え、ケルベロスめがけてハンマーを振るう! と、アンデッドとしてはその強さもあって印象深かった象さんが、面白い再利用をされました。そして睦月の「アンデッド達の声が聞こえてくる」があながち妄想でもなかった事がわかりましたが、ただこれ、レンゲルの特殊能力によるものと思われるので、表向き青春スマイルで「俺たちは共に戦う仲間じゃないか!」と言っているけど、実態は「俺の為に四の五の言わずにキリキリ働けや、クズが!」という、凄くタチの悪い状態なのではなかろうか。
象とレンゲルは共闘して攻撃を見舞うが、ケルベロスに吸い込まれてしまう象さん。
「あいつ、アンデッドを取り込んでしまえるのか」
今日も星明子状態で、それを見つめるクワガタプリンス。
続けてレンゲルも全てのカードを強制的に奪われて変身が解けてしまい、ケルベロスに吹き飛ばされる睦月。そこへやってくるぼんくらコンビ。そして――黒塗りの高級車から降り立つ、天王路博史。
「無駄な事はやめたほうがいい」
遂に接触する、理事長とライダー達。
「全ては計画通りだよ。トライアルシリーズも、ティターンも、ケルベロスを生み出す為の実験に過ぎなかったのだ」
全てのアンデッドを、封印・吸収するケルベロスアンデッドの作成、それこそが、天王路博史の目的。
ケルベロスは誰にも止められない」
ボンクライダーズは変身してケルベロスに挑みかかり、睦月を救出。これまでこのロケ地では、船底部が用いられていましたが、サイドの高い所を使い、狭い足場で入れ替わり立ち替わる、というなかなか面白い戦闘。さすがにすぐ、下に降りましたが。
ギャレンもカードを吸われ、変身解除。ブレイドはエボリューションしようとするが、今キングフォームになればジョーカー化しかねない、と橘に止められる。
「――俺は!」
だが、このままではケルベロスの暴虐を止める事は出来ない。睦月に対して明確な殺意を見せていたケルベロスを食い止め、ジョーカーと化した始を救うべく、剣崎は覚悟を決めてキングフォームにエボリューション。
「始の、睦月のカードを返してもらう!」
ロイヤルストレートフラッシュで一気に勝負をつけようとするキングブレイドだったが、ケルベロスに必殺技準備状態のカードをかき消され、発動失敗。アンデッドカードを吸収するごとに強くなっていくケルベロスの猛攻を受け、膝をつく。
とここまで出れば圧倒的だったキングブレイド、まさかの窮地。
だが、理事長の「ジョーカーもすぐに封印してやろう」という言葉が、剣崎の胸のエンジンに火を点ける。
「始を! 睦月を! 橘さんを! これ以上、誰も傷つけさせはしない!」
どうして始さんは剣崎に対して、こんなにヒロイン力が高いのか。
ブレイドは二刀流で猛然と反撃に転じ、怒濤のラッシュでケルベロスを後ずさりさせると、長剣を投擲。胸に剣が突き刺さってひるんでいる内に再びロイヤルストレートフラッシュを展開し、ロイヤルビームでケルベロスを爆散させる。
……あ、あれ?
約1年かけて完成させたケルベロス、まさかの1話で退場。今回はかなり大暴れしましたが、準備期間を考えると、瞬殺、といっていいレベル。
「まさか……」
悪鬼のごとき形相で、振り返るブレイド
給 料 払 え
理事長ぴーんち。