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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想21

◆第21話「花嫁は逃走中」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:小林靖子
6号こけたーーー。
ヘッスラ行ったーーーー!!
これで本当の、仲間入りです(笑)
「夏祭り」の記憶を気にするミオ、空元気なミオの様子を心配するカグラ、そんな時、レインボーラインに送り届けられる、シャドー皇帝の結婚式の招待状……それは、シャボンシャドーの特殊能力により、トッキュウジャーとの精神入れ替えを目論むグリッタ嬢の罠だった。
いよいよ婚礼が迫り、シュバルツ様に駆け落ちを持ちかけたり、人間との入れ替わりを強行しようとしたり、グリッタ嬢、凄い勢いで恐ろしい子
そしてシャボンにより、ミオ←→グリッタが入れ替わり、ライト→トカッチ、トカッチ→ヒカリ、ヒカリ→ライトとなってしまう。
ミオの体で逃亡するグリッタ、そこへグリッタを追って姿を見せるノア夫人、明がやってきた間にカグラはミオグリッタを連れて逃げ……と混乱に混乱の重なる状況。
恒例の入れ替わりネタは、キャラクターの遊びを見せるのに使う事が多いですが、それを本筋と絡めた上に二重三重に行う事で、物凄い状況になりました。事の発端が乙女の我が儘という事もあり、すっごいアホ展開なのですけど、非常に面白い。
個人的には、精神入れ替えネタの場合、声はそのままで台詞回しや演技で差別化してくれる方が好きなのですが、精神と一緒に声も入れ替わり方式。多重入れ替えなのでわかりやすさも考慮されたのでしょうが、結果としては、グリッタの声で動くミオが凄く面白くなったので、正解でした。というか、この方式にした本命の理由はこれの気もします。
とにかく『トッキュウジャー』は、日高のり子のヒロイン力を越えたアイドル力を見せつけられます(笑)
ところで、ライトに入ったヒカリが、すごーーーく嫌そう。
合流した明から、シャボンシャドーを倒せば元に戻ると聞いた男性陣は、シャボンシャドーの撃破を目指す。一方、グリッタミオを見つけたミオグリッタは、グリッタの逃亡の理由が「結婚」にある事を知るが、両者の体に異変が起こっていた。シャボンシャドーの能力で心と体が長時間入れ替わると、拒絶反応によって死亡してしまうのである。
苦しむ二人の前に姿を現したネロ男爵は、婚礼の阻止の為にグリッタ嬢の抹殺を目論むが、それを防ぐノア夫人。
「トッキュウジャー、この瞬間だけ協力です。グリッタを連れて逃げるのです」
傘VSステッキ!
シャドーライン側の宮廷ロマンス&陰謀劇も本格化してきましたが、明るい所でのシャドー幹部陣の格好良さは本当に素晴らしい。
男性陣はサポートレッシャーを駆使して、シャボンシャドーを撃破。カーキャリアー、シールド、タンク、と最近ロボ戦で出番の無かったサポートレッシャー、人間大でも使える事が判明しました。ロボット戦では更に、ファイアーとポリスも参戦し、サポートレッシャー使い切り。アイテムのこういう使い方は好きです。……にしても、タンクレッシャーの機能、自爆なのか。
シャボンシャドーの撃破により、全員の精神と肉体は元に戻るが、なんとかシュバルツとの“約束の場所”にひた走るグリッタ。だがそこに姿を見せたのは、シュバルツではなく闇の皇帝であった……。遂に破れる恋、迫る婚礼、果たして婚礼に隠された秘密とは何なのか。そしてミオが思い出した、祭りの夜の記憶とは――次回、激動。
入れ替わりネタを軸にここまで展開したのは「凄い」の一言。全盛期の井上敏樹を思わせるようなスラップスティック風味の錯綜劇に、最近グリッタ嬢に食われ気味だった女性陣2人の女の友情を盛り込む細やかさを合わせ、素晴らしい出来の1本でした。普段面倒見られる側の女の子がそれだけではない事を告げる、というのは定番の展開ですが、カグラがミオの頭を小突いたのは良かった。またそんな女性陣とグリッタを絡めたのは今後に活きそうな気配もあり、気になる要素。
それにしてもザラムは割と有名人、そして、けっこう事情通だった。